Champions League
jornada 1
バルサのチャンピオンズ初戦、意気込むメッシがハットトリック。
デンベレのゴラッソも試合を決める重要なポイントに。
バルセロニズモが獲得を熱望するチャンピオンズの初戦で、バルサがPSVに4-0の勝利。カピタン・メッシが再び決定力を示し、ハットトリックでチームを引っ張った。デンベレの追加点が決まる75分までは、勝点の行方は不明瞭な展開。最後はクラックの火力が両チームの明暗を分けた。
試合の流れ
●バルサがボールを支配し、PSVがカウンターで勝機を狙った。前半はほぼ互角だったが、上手くいっていたのはどちらかというとオランダチーム。バルサはなかなか相手ゴールに近づけず、もどかしかった。
●エールディビジでは攻撃力を爆発させているらしいPSVも、カンプノウではまず守備から入った。エリア幅に2列のラインを並べるPSV。バルセロナはセルジ・ロベルトとジョルディ・アルバが積極的に上がり、ライン裏を突こうと揺さぶりをかけたが、攻略はなかなか困難だった。
●時折放たれるPSVのカウンターは危険な香りがした。
●しかしバルサには違いを作れるクラックたちがいる。先制点となったのはレオ・メッシの達人技であるフリーキック。そしてそのきっかけはウスマン・デンベレの個人技突破に対するPSVのファールだった。切れ味を増すモスキートのドリブル。メッシのフリーキックはやさしく美しい放物線を描きながらゴール右隅へと吸い込まれていった(31分)。
●後半もゲームの主導権はバルサが手にしたが、序盤はボールが両陣地をせわしなく行き来する。後半のPSVはシュートを打ち込むところまではいけていて(8本)、1-0ではまったく安心はできなかった。
●バルサで存在感を増していたのはコウチーニョだ。ハーフタイム明けすぐの決定機はシュートを吹かしたものの、得意のロスカでGKを脅かす場面はいつも爽快。ルイス・スアレスのバセリーナがクロスバーを叩く場面もあり、前半よりゴールは近く感じられた。
●勝敗の行方が決まる上で、非常に重要だったのはデンベレの追加点だった。75分のこのデンベレの個人突破からのゴラッソで、流れは一気にバルサ側へと傾く。そして2-0となったわずか2分後には、レオ・メッシによるゴラッソも生まれて勝負あり。イバン・ラキティッチの浮き球パスを直接ゴール左へと蹴り込んだ3-0弾は圧巻の一言だ。
●残念だったのは3-0となったすぐ後に発生したサムエル・ウンティティの退場。すでに1枚カードを受けていたのに、体当たりでカウンター阻止はあかん。ビッグサムは次節ウェンブリーでのトッテナム戦を失うこととなった。
●10人となったバルサに対し、PSVは1点を奪うべく(得失点差を縮めるべく)前へと出てきた。それなら、と2人でゴールを奪ってしまうのがルイス・スアレスとメッシのパンチ力。アルトゥールの縦パスを、直接メッシへのスルーパスにするスアレスの意外性よ。レオ・メッシ、チャンピオンズで8回目となるハットトリックの達成。
トピックス
●ウスマン・デンベレがいよいよクラックらしくなってきた。
PSV戦でのチームを勝利へと近づけるゴラッソは、早くも今季の5ゴール目(6試合出場)。すでに昨シーズンの総得点(4)を上回っている。定位置を勝ち取ったモスキート。
●デンベレの愛称は“モスキート(蚊)”なので、彼が活躍すると、「蚊がすごいのを刺した」みたいな表現で褒められる。
●FCバルセロナの2018/119シーズン最初の退場者はサムエル・ウンティティ。78分、カウンターアタック中のチュッキー・ロサノへと力強くタックルし、2枚目のカードで退場した。1枚目のカードは56分の審判への抗議。次節は出場停止となるため、クレモン・レングレの出番。
●フィリペ・コウチーニョがバルサ選手としてのチャンピオンズ初出場。ついに念願叶った。先発して80分間プレー、パス成功は76本(93%)、シュート4本。得意の必殺ロスカで観客を沸かせた(惜しくも決まらず)。攻撃の核の一人としてアピール。
●PSVはチャンピオンズにおいてレオ・メッシが得点を決めた30個目のチームとなった。チャンピオンズでの得点はこれで14シーズン連続。
●レオ・メッシのチャンピオンズでのハットトリック回数が8回となり、クリスティアノの7回を抜いて単独首位に。バルサでのハットトリックはこれでなんと42回目。アルゼンチン代表では6回。
●バルサ対PSVのパルコ(貴賓席)には、バルセロナでリハビリ中のクラウディオ・ブラボ(マンチェスター・シティ)がいたそうな。ツール・ド・フランス2018の優勝者ジェライン・トーマスも観戦していて、トーマスは試合終了後にメッシとの2ショット写真をインスタグラムに投稿。
●観客数は73,462人。キックオフ後は50,000人ほどだったらしく、仕事終わりの地元ファンが急いで駆けつけたか。平日の午後6時55分としては上々の動員。悲観的な予想を跳ね返した。
FC Barcelona | PSV Eindhoven |
4 | 0 |
18 de Septiembre – Martes 18:55 h Camp Nou: 73,462 |
|
Goles | |
Messi (31) | |
Dembélé (75) | |
Messi (77) | |
Messi (88) | |
Titular | |
Ter Stegen【7】 | Zoet |
Sergi Roberto【7】 | Dumfries |
Piqué【7】 | Schwaab |
Umtiti【5】 | Viergever |
Jordi Alba【7】 | Tasende |
Busquets【7】 | Rosario |
Rakitic【7】 | Hendrix |
Coutinho【7】 | Pereiro |
Messi (c)【9】 | Bergwijn |
Dembélé【8】 | Lozano |
Suárez【7】 | De Jong |
Cambios | |
Coutinho→ Lenglet【6】(81) | Viergever→ Isimat-Mirin (67) |
Dembélé→ Arthur【6】(83) | Bergwijn→ Malen (78) |
Rakitic→ Vidal【5】(85) | Rosario→ Erick Gutiérrez (82) |
Entrenadores | |
Ernesto Valverde【6】 | Mark van Bommel |
Arbitro | |
Tasos Sidiriopoulos (gresia) | |
Tarjetas | |
Umtiti (56) | Viergever (29) |
Umtiti (79DA) | De Jong (77) |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
1 | 3 | 4 |
Goles |
0 | 0 | 0 |
13 | 8 | 21 (9) |
Tiros a puerta |
14 (2) | 8 | 6 |
2 | 6 | 8 |
Ocasiones de Gol |
2 | 1 | 1 |
4 | 4 | 8 |
Corners |
1 | 1 | 0 |
1 | 0 | 1 |
Fueras de juegos |
1 | 1 | 0 |
390 | 401 | 791 |
pases |
271 | 149 | 122 |
69% | 68% | Posesion del Balon | 32% | 31% | ||
6 | 4 | 10 |
Faltas |
12 | 8 | 4 |
0 | 2 | 2 |
Tarjetas Amarillas |
2 | 1 | 1 |
0 | 1 | 1 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
マルコム、サンペールが負傷欠場。 予想されたとおりの鉄板イレブンが先発に。 交代は全て終盤。ウンティティの退場後に行われた。 |
|
Titular | Final |
コメント
苦しい展開でありながら終わってみれば4-0。
カンプ・ノウの魔力は健在です。
しかし、開幕から1ヶ月経ちますが、満を持して導入した433はまだまだ違和感があります。
攻撃に厚みはもたらせたものの、守備の危うさと天秤にかけれられるほどの効果は薄く、
デンベレの左はフィニッシャーとしては素晴らしいですが、クロス精度に難あり。
型に嵌った戦術を時間任せで適応させようとするのではなく、未知数の新戦力も活かして
もっと積極的に試行錯誤して欲しいです。