ポジションを守り、動きを抑制しているように見えるデ・ヨング
オランダではもっと自由にチームの指揮を任されている
FCバルセロナ 2019/20シーズンの目玉補強選手、フレンキー・デ・ヨング。先発になるための補強だったとはいえ、ラ・リーガ開幕からここまでの3試合全てに先発出場は、予想を上回る早さです。
ただ、バルベルデが指示するプレー方法では、窮屈に見えるのは確かで。伸び伸びと自由に動くのがフレンキーの良さゆえ、どうプレーさせるのがより良いのかと議論はこれからも続いていくでしょう。
「バルサはデ・ヨングの良さを使えていない」
フレンキー・デ・ヨングは先週オランダで催された式典において、オランダリーグの21歳以下の最優秀選手に送られるヨハン・クルイフ賞(TALENT VAN HET JAAP)を授与されました。
そのガラに出席したルイス・バンガール(Louis van Gaal)がセントロカンピスタの起用方法について、次のように見解を述べているんですね。
「バルサはデ・ヨングの長所を上手く利用していない」
「バルサが彼に適応しないといかんのだ」
かつてファン・リケルメを自らのシステムに押し込めていたバンバンも歳月と共に変わるものだな・・・としみじみ。
そして先週6日(金)のEURO2020予選、ドイツ対オランダにてデ・ヨングは59分に反撃の狼煙となる同点弾を決め、オレンジ軍団の勝利(2-4)に貢献しているのですが・・・ これが後列からエリア内に攻め入ったことによる華麗な得点なんですね。
動きの少ないバルサでのフレンキー
アヤックス時代やオランダ代表でのフレンキーは、特定のエリアに収まることなく、広範囲に姿を見せてはボールを受け、的確な判断にて長短織り交ぜたパスを展開させています。チャンスとあれば、前にも出て行く。
一方でバルサではもっと持ち場が固定され、左インテリオールならば、その区域からあまり出てきてません。動きの自由はあまりなさそうに見えます。こじんまりして、“デ・ヨングらしくない”のです。
(開幕戦はピボーテとして幅広く動いていたけれど)
フレンキー・デ・ヨング自身は数日前、バルサでの3試合を振り返り「ここまでの僕のプレーはちょっと平坦だった」と自己批判をしています。
この言葉からすると、バルサのインテリオールを模索する中で、エルネスト・バルベルデの指示をより意識したことが“平坦”になった理由に思えますが・・・
そもそも
デ・ヨングのバルサでのベストポジションは、メディオセントロ(ピボーテ)なのか、インテリオールなのか。
バルベルデにデ・ヨングの最適解を見出すことはできるのか、できないのか。
バルベルデにティキタカするフットボールを教えることができるのか、できないのか。
結局バルベルデが行き着くのはグリーズマンを少し下げた4-4-2なのか。
ぶっちゃけてしまうと、チャンピオンズでの2度の大失敗からバルベルデの手腕にはあまり期待できないのでありますけれど、フレンキー(とカンテラーノ)に関してはどうにか解を見付けてほしいと願います。
例えそれでセルヒオ・ブスケツやイバン・ラキティッチに引導が渡されるのであっても、未来のためであるならば仕方ない。
バルサにフレンキーが適応するのか、フレンキーがバルサに適応するのか。
フレンキーはどんどん自分の持ち味を出してもらえば良いと思います。
(戦術的なことなど、コメント欄でご教授いただければ)
コメント
アヤックス、代表と同じく、デヨングはピボーテ1択でしょうね。ブスケッツに忖度している間は輝かないと思います。
どうもお久しぶりです。
戦術的なことはピボーテをやらせるかフレンキーがインテリオールに適応するの2択だと思います。
イニエスタの後継者とも言われることもありましたしインテリオールの方はもう少し我慢してもいいんじゃないかと。本来なら去年のアルトゥールのように準備ができたところで起用するのがバルベルデのやり方でしょうけどいきなり使っているのはフロントからの圧力があるように感じますね。
また、「チャンピオンズでの2度の大失敗からバルベルデの手腕にはあまり期待できない」とありますが、まるでカンプノウでリバプールに3-0で勝ったのが当然のように聞こえますね。オリンピコでの失態はメディアからも戦術面で大いに叩かれて擁護のようもないですが、アンフィールでの失態はチャンスメイクが出来ていた上で個人のミスからの失点ばかりでしたから誰が監督やっても同じだと思います。ペップがいつまで経ってもCLで優勝できないようにポゼッションにこだわってる限り無理ですね。マドリーやCL決勝のリバプールのようにつまらなくても引いて守って勝ちに行くサッカーができないと優勝できないと思いますよ。
戦術に詳しいわけでもないですが
フレンキー自身以外の要素、エストレーモが開くのか、前線は守備するのか、9番が降りてくるのか、ラテラルのポジション、この辺りどう決めるのか、あるいはフレキシブルにやるのか、なのかなぁ、と
ラキティッチだってセビージャではチームの中心でしたが、バルサでは前線メンバーのせいですっかり調整役です
アルトゥールも代表よりバルサの方が決め事が多いと言ってます
バルベルデはリーガを過去2シーズン確実に勝ちに行っていましたが、少なくとも今季の方が実験的ではあります
10試合くらい見て状況見極めたいところです
CLに関しては一発勝負ですからね、統計的に強いチームではなく、90分ないし180分での結果に過ぎない
バルサだって毎回イニエスタッソできるわけでなく、けがとか試合展開とかもあるので、勝負は偶然的な部分があります
もちろん一発勝負の戦術なり、メンタルコントロールなり、必要なことはあることは理解しますが
ある意味バルサにとり革命的なセントロカンビスタ。
あんなに動くピボーテはラ・マシアから出てこないのでは?
扇の要としてド真ん中に位置取り左右に幅広く散らして幅を取るのがバルサのピボーテのはず。
幅さえ取れれば攻撃の選択肢がなんぼでも広がるので。
かたやフレンキーのピボーテは扇の要が動くもの。
あのサイドでの局面を突破出来れば逆サイドにスペースがあるというもの。
どっちかに寄せといてガラ空きの逆サイドにという目的。
ピッチの幅全部を使うものではなく、バルサの基本ではないけど、バリエーションとしてあーゆーのも有りではないか。
(ラッセ・シェーネやタグリヤヒコとフレンキーでボールをサイドから敵陣に運び、ワンタッチパスの交換でネレスかハキムが決めるというパターン)
少なくてもこの崩し方でアヤックスは決勝寸前まで行ってるのだから。
それより問題は攻撃時ではなく、変な奪われ方をしたらカウンターをモロに食らうという事ではないか?
アヤックスでは奪われた場所で必ず潰せていたから決勝寸前まで行けた。
逆サイドのサイドバックとインテリオールが正確な場所にいないとやられるというリスク。
おそらくチャビ、イニエスタレベルのインテリオールがいれば扇の要は動く必要が無く(逆に動かない方が良い)普通に扇の要として前方にかけて幅を取っていれば良いのかもしれない。
ただ現在のインテリオールはチャビ、イニエスタレベルではないので少しピボーテが動いてあげてインテリオールを助けた方が良いのかもしれない。
ピボ落ちしないビルドアップも前方で数的不利に陥る事なく理にかなってると思います。
インテリオールとしては攻撃性が未知数なので評価出来る段階ではないでしょう。
バンプローナでのアルトゥールの動きが出来ればインテリオールとしてもやってけます。
攻撃性が乏しくビルドアップだけでも、試合によっては大いに助かりますけど。(ローマやアンフィールドなど)
追伸
リバプール戦の事で盛り上がってますので今の思いを一つ。
●カンプノウ
かなり幸運な結果だが、そー何回も続く訳ないと思わせる内容。
ステーゲンのゴールキックには高インテンシティーのマンツーマンで付き容易にビルドアップさせない。
カンプノウでビルドアップ出来ないとはいつ以来だ・・・?
最終ラインからの正確無比なロングボールに連動する中盤の怒涛の押し上げ。
両サイドバックとマネ、サラーのサイド攻撃はいつやられてもおかしくないものだし、サラーがシュートを外したのは幸運でしかない。
サイドを二対二で凌ぐのは無理があるという内容。
そもそも瞬間スピードでマークを外すマネにセルジは負けていた。
ただバルサとしては用意してきたハイプレス(リバプールはキーパーから丁寧に繋ぐチームではない)+アルバサイドからの崩し+あり得ないような神様メッシ弾でアドバンテージを得た。
普通に見れば2―1か3―1の内容だろう。
点差ほど圧倒している感じはないし、カンプノウでボールが持てないのは大いに不安を残す。
リバプールがリスクをかけて攻撃してこないのも助かった。
●アンフィールド
1失点目
リバプールのデザインされたプレー。
意図的にサイドに対角線ロングを入れマイボールならラッキーで怒涛の押し上げ。
相手の目論見通りにやられる情けないパターン。
スカウティングになければ仕方ないが、あれはお約束でしよ。
2失点目~3失点目
失うものがない強みで攻撃に人数をかけてくる。
サイドを起点に中央の押し上げでお約束のようにやられている。
あのレベルのサイドバックとマネには二対二では無理。
相手サイドバックの上がりにはメッシとコウチが対応するしかない。
マネに数的優位で望むにはそれしかない。
マネの優位性はカンプノウで明らかになっているのに何の対策取れてない不思議さ。
4失点目
単なる注意不足でこのレベルでは情けない。
ペップとかジョハンが監督だったらブチキレてますよ。
かたやバルサの攻撃ときたら相も変わらず自陣から容易に抜け出せない。
巧く入れ換わって決定機を一回作ったくらい。
それからはリバプールがリスク管理し始めたので以外にボールは持てるようになったがハイラインに苦しめられて何も出来ないくなった。
アウェ攻撃は水ものだから得点出来るとは限らない。
すいません、切れちゃったので続きを・・・
後ろ向きだとやられるからアウェイゴールをと望んだが、攻撃は水ものだから得点出来るとは限らない。
いずれにせよ、やられそうな所を押さえてから前に出るべきだった。
アンフィールドではサラーがいないのでマネの所だろう。
マネの優位性は明らかなのでメッシに指示すればやってくれたろう。
それほどメッシの得点を望む試合でもないし。
ただ全体的に見れば8人で守る割には失点の少ない凄いチームだと思いますよ。
(スアレスはよく守備をするがメッシと連動してる訳ではないので、自陣でも敵陣でも実質8人で守備)
「両サイドバックとマネ、サラーのサイド攻撃はいつやられてもおかしくないものだし」
確かにサラーのドリブルスピードは脅威でしたが、マネとSBは特に何もやってないですよ。印象って恐ろしいですね。マネが最初に裏抜けしてピケとデュエルしたのとヘンダーソンのパスからのダイレクトシュート外したその2つで活躍してたように感じるんですから。
「サラーがシュートを外したのは幸運でしかない」
おそらく終盤にサラーがポストに当てたやつでしょうけどあれはバルサが大量リードしてから守備が緩くなる毎度のことですよ。他の試合で見たことないですか?直近ではカンプノウでベティスにパスミスからゴラッソ喰らってましたが。それにデンベレが最後にシュート外したのもリバプールにとって幸運でしかないですね。
そもそもあなたはバルサの試合をあまり見ていなかったのがよくわかります。
2季目のバルベルデは前半ポゼッションしながらワイドに攻め、後半受けに回りロングカウンターで攻めるのを基本としてきました。カンプノウでのリバプール戦はまんまその通りだったのではないですか?
前半はポゼッションしながらワイドに攻め、ビダルのサイドチェンジからコウチーニョが受け、アルバがクロスし、スアレスが決める。かなり理想的な得点の形だと思います。
そして後半立ち上がり受けに回り、リバプールにシュートを打たせる。この展開はリーガでも散々見てきました。こうすることで相手のラインを上げさせ、ロングカウンターを狙う。流石リバプールといった感じで予想以上の攻めでしたが、らしい決定機はミルナーが正面で打ったあれぐらいでは?その後、おそらく初めて中央突破が成功し、得点。メッシのフリーキックは神としか言いようがありません。
たぶんシティの試合も見てないんでしょう。ペップでさえリバプール相手にはポゼッションを捨てるようになったことを知らないってことは。17/18シーズンにペップはリバプール相手に普通に攻め、CL含め三連敗の憂き目にあいました。そこから反省してリバプール相手に1勝1分けでプレミア連覇に繋がりましたよ。まあバルベルデがそれを参考にしていたかどうかは知りませんが。
適切なコメントにならないのは承知でコメントすると
とはいえ何を言っても結果論かな、と
やはり特にノックアウトトーナメントは
亀モウリーニョが優勝するような大会ですし、
去年のCL決勝戦とか、つまらなかったー
CLは優勝できたら嬉しいですが、優勝できなくてもしょうがない
バルサらしいフットボールでリーガを制して、カップ戦も取れればラッキーぐらいのマインドでいたいです
亀さんにはなりたくないし、筋肉勝負、アスリート勝負みたいなのとか、つまんないボール放棄とか、見たくないです
続いてアンフィールドでの失点シーンですが、
1失点目は、間違いなくアルバのミスですね。アーノルドにマークされていたアルバに渡したラキティッチとオリギのいるところに弾いたテアもミスといえばミスかもしれません。バルベルデに効果的なアイデアや思い切った決断がなかったのは事実ですが、バルベルデも選手たちも試合開始直後は危険だとオリンピコでの経験から知っていたでしょうに防ぎきれなかったのはなんとも言いようがありません。アルバが狙われていたからといってアルバにロングボール蹴らせる訳にもいきませんし、そんなポゼッションを完全に捨てることはバルサでは許されないでしょう。
2失点目も1失点目とほとんど同じですね。アルバが狙われ、クロスからの失点。この後半立ち上がりの危険性も分かっていたでしょうに。
3失点目と4失点目は詳しく書く必要はないですよね。ピケとラングレの間にいたワイナルドゥムにヘッドで決められ、4失点目は以ての外です。完全に気持ちが切れてました。
攻めに関しては前半は想像以上に攻めることができていたように思いました。リバプールが攻めてきていたからでしょうけど。その中でアルバのシュートをアリソンにスーパーセーブされ、ゴール前でボールを持ったフリーのメッシからマティプがギリギリボールをクリアしたシーンは十分過ぎる決定機だったのではないでしょうか。それらを止めた二人はカンプノウでフリーキックを決めたメッシ並みに普通じゃなかったと思います。それ以外にもコウチーニョとスアレスに一回ずつのそこそこ決定機ありましたが、どちらもキーパ正面。スアレスはともかくコウチーニョは普段活躍しない上にここぞというところでも決めれないようじゃ失敗の烙印を押されてもしょうがない感じですね。
元々4-3-3システムには、インサイドハーフがPA内にまで入って攻め込む事が求められています。
それが出来ていないのは、フレンキーの問題でもあるけども、DF陣による組み立てが安定してない問題でもあり、攻撃陣が上手い事ボールキープして攻めれていない問題でもある。
メッシがいないと攻撃できないバルサなのに、さらにスアレスデンベレまでいない、おまけにラキティッチまでいないとなれば仕方がない話。
今のバルサのボールキープや攻撃では、フレンキーが中盤から攻め上がるのに必要な、信頼できるパス回しができない訳です。
なのでメッシが戻ってパスワークと攻めの起点が安定すれば、フレンキーも普通に攻め上がるなりすると思います。
現状、メッシがいないバルサは別のチームなので。
だからこそ、メッシが居る時はコンビネーションができ、メッシがいない時はメッシの代わりができるネイマールを、バルサは必要としている訳です。
今のサッカー界全体を見回しても、これが問題無くできるのはネイマールくらい。