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【マッチレポート】ラ・リーガ第21節 バレンシア 2-0 バルサ

LaLiga | jornada 21

ボールは保持するけれどチャンスは作れない構図は続く。
テル・ステーゲンのPKセーブも空しく、守備の穴を利用され完敗。

バルサがメスタージャで12年ぶりの敗北を喫した。前半はシュートにまで至らないボール保持と、テル・ステーゲンのパラドン連発(PKまで止めた)。後半はビダル登場で流れが変わるも、わずかな差で得点を返せず、バレンシアの効果的な速攻にやられて2-0で敗れている。セティエン監督での初黒星。ついに首位も手放しそう。

試合のポイント

役に立たないボール保持:中盤をアルトゥールデ・ヨングブスケツの3人で編成し、ボール保持への姿勢をより鮮明にしたキケ・セティエン。その第一の狙いは8割近い保持率で達成されたものの、決定機作りに活かされなければ、それもあまり意味を持たない。前半のバルサはバレンシアに再三ゴールを脅かされた一方で、枠内シュートはメッシのFK1本のみだった。前途は多難だ。



テル・ステーゲンのPKセーブ:試合はバレンシアのペースで進んでいる。彼らは保持率をバルサに譲ることを重要とせず、ボールを持つと少ない手数で効果的に危険を作り出した。まず決定的だったのは9分のショートカウンター。エリアへと侵入したガヤピケが堪らず倒し、PKを献上している。幸いこのピンチはテル・ステーゲンの超セーブで命拾いしたが・・・これはその後のドタバタの始まりに過ぎなかった。

守護神が救う:パスはつなぐけれども、相手守備陣を揺さぶる方法が分からないバルサに対し(単調で中へ入るアイディアと動きがない)、バレンシアは効率よくバルサ守備を崩していった。前半で勝負が付いていてもおかしくないところを、どうにか希望をつなげたのは、パラドン連発で失点を防いだテル・ステーゲンのおかげ。29分のピンチではマキシ・ゴメスガメイロのシュートを連続ブロックしている。

パンチの応酬、バレンシアが先制:後半は両チームのパンチの応酬で始まった。ここで運がなかったのは、アンスのシュートがわずかにポストをかすめたバルサ(45分)。一方でバレンシアはツキがあり、マキシ・ゴメスのシュートがアルバの腰に当たって良い方向にコース変更、ネットへと刺さっている(47分)。さすがのテル・ステーゲンも、これはどうしようもない。

ビダル登場でバルサが猛攻:バルサのフットボールが改善したのは、アルトゥールに代わってアルトゥロ・ビダルが入ってからだ。持ち味のダイナミックな動きにより、バレンシア守備陣を揺さぶるチレーノ。恩恵を受けたのはメッシで、クラックは次々にゴールチャンスを作り出していった。惜しかったのは58分、右ポストをかすめたシュート。69分のヘディング弾や、73分のFKもあと一歩だった。

単発カウンターを食らいジ・エンド:同点を目指して、押せ押せだったバルサ。しかし77分、単発のプレーによってバレンシアが追加点を決めたことで、勝負はほぼ決着してしまった。スローインから始まった速攻で、カルロス・ソレールウンティティを抜いてセンタリング、フリーだったマキシ・ゴメスが仕留めて2-0。81分のガブリエルの得点は、直前にファールがあったとの理由で無効になり、助かったが・・・ そこから2点以上を返す力は今のバルサにはなく、セティエン体制での初黒星を喫している。

トピックス

アウェイで勝てない体質に変化なし:監督がバルベルデからセティエンに代わっても、アウェイでのショボさは変わらない。今回は12シーズン負けのなかったメスタージャで敗れ、今季のアウェイでの黒星は早くも4つとなった(4勝3分4敗、得点15・失点15)。

鉄壁のテル・ステーゲン:バルサが後半まで希望を残せたのはテル・ステーゲンのパフォーマンスのおかげ。10分にマキシ・ゴメスのPKを止めただけでなく、ピケのオウンゴールを防ぎ、波状攻撃のピンチも連続パラドンで救っている。2失点の場面は、彼にはどうしようもなかった。

テル・ステーゲン「僕らが相手にダメージを与える機会は多くなかった。改善すべき点はかなり多いね。こういう試合の後は、良かったところと悪かったところを見ないといけない。求めるところへ辿り着けるように、ハードワークを続けていくよ」

スパイス・ビダル:薄味だったバルサにスパイスを足し、活気付かせたのは56分に途中出場したアルトゥロ・ビダル。そこまではほとんどサッパリだったチームに動きをもたらし、レオ・メッシの決定機作りを大いに助けた。ピッチに入るなり、後列から飛び込むプレーで起爆剤となったのは見事。

持ち味を失っているアンス:30回ボールにタッチしたうち、26回を後ろにパスしたアンス・ファティ。エストレーモに求められるのは1対1を仕掛ける勇敢さと前方へと向かう姿勢ゆえ、これは物足りない。守備面ではマークするべきだった相手の左エストレーモ、ガヤの攻め上がりを見逃したことがピケのPKの一端となっている。




Valencia CF FC Barcelona
2 0
25 de Enero 2020 – Sabado 16:00 h
Mestalla
:45,882
Goles
Jordi Alba (48pp)  
Maxi Gómez (77)  
Titular
Jaume 【8】Ter Stegen
Wass 【5】Sergi Roberto
Garay 【4】Piqué
Paulista 【4】Umtiti
Gayà 【4】Jordi Alba
Ferran 【5】Busquets
Coquelin 【4】De Jong
kondogbia 【4】Arthur
Carlos Soler 【6】Messi
Gameiro 【4】Ansu Fati
Maxi Gómez 【4】Griezmann
Cambios
Gameiro→
Rodrigo (59)
Arthur→
【6】Arturo Vidal (56)
Maxi Gómez→
Jaume Costa (80)
De Jong→
【sc】Rakitic (85)
Carlos Soler→
Sobrino (90)
Ansu Fati→
【sc】Collado (85)
Entrenadores
Albert Celades 【4】Qique Setién
Arbitro
Gil Manzano (extremeño)
Tarjetas
Coquelin (54) Piqué (10)
  Umtiti (42)
  Busquets (52)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2

Golesredcard

0 0 0
5 3 8 (6)

Tiros a puertaredcard

14 (5) 11 3
4 2 6

Ocasiones de Golredcard

5 5 0
1 1 2

Cornersredcard

0 0 0
2 1 3

Fueras de juegosredcard

1 1 0
    297

pasesredcard

867    
27% 26% 26% Posesion del Balon 74% 74% 73%
5 8 13

Faltasredcard

16 9 7
0 1 1

Tarjetas Amarillasredcard

3 1 2
0 0 0

Tarjetas Rojasredcard

0 0 0
Formación

スアレス、デンベレ、ネトが負傷欠場。ワゲ、カルラス・ペレスが監督判断で招集外。
イニャキ、セメド、ラキティッチ、ラングレ、ビダル、ジュニオル、コリャドがベンチスタート。

テル・ステーゲンが復帰。今回もジョルディ・アルバがカリレーロとなった。左セントラルにはウンティティ。左インテリオールにはアルトゥール。時折ブスケツが前へ出ていた。

交代の1人目は先制を許した後の55分、アルトゥールに代えてのアルトゥロ・ビダル。後列からエリアに入る動きが加わり、ゴールへと近づいた。
残る2人は同時で、85分。デ・ヨングとアンスに代わり、ラキティッチとコリャド(今季初出場)が送り出された。

Titular Final
先発時 終了時
 

2020年1月26日(日)、バレンシア戦翌日のバルセロナスポーツ紙。新監督就任により生まれていた希望は、1週間にして不安へと入れ替わり。

MD「道に迷う」

  • 道に迷う
  • → ぼんやりとしてフレッシュさのないバルサにマキシ・ゴメスが判決を下し、セティエン時代の初黒星を起こす
  • → テル・ステーゲンがPKを止めたが、本当の危険を作るよりもポゼッションを生み出すチームを救うことは出来ず
  • バジャドリー対レアル・マドリー 21時
    ジダン、首位獲りへ
  • アトレティコ対レガネス 12時
    エアスポットから抜け出すためにエラーの余地はない

SPORT「超心配」

  • 本当に心配
  • → 昔の悪い癖が出たバルサ、メスタージャで倒れラ・リーガの首位は宙に
  • → セティエンはプランニングに失敗し、チームは再びデランテロ・セントロ不在を感じさせた
  • スペイン 13-12 ロシア
    女王!
    ミキ・オカ率いるガールズはここ8年間で7つメダルを獲得

 

コメント

  1. ゼロ より:

    ビダルを試合開始から使うべきでしたね。そうでないと縦パスが入らない上に、なかなか相手チームによるマークが分散されないです。
    アルトゥールの状態もかなり気になりますね。冬初めから、パスが横パスばかりでパス数とポゼッション率は増えるのですが、攻撃のギアが落ちています。シーズン序盤は縦パスだけでなくアシストになりそうなパスがでていたので期待していたのですが、伸び悩んでいるようです。

  2. レト より:

    強固な守備を崩せず敗戦。
    幾度となく繰り返されバルサを応援する者なら今後も受け入れなくてはならない敗戦パターンですね。
    チームの姿勢がハッキリしただけに相手チームも右へ倣えでこのパターンは急増するでしょう。
    首位陥落しましたが、一度覚悟した身ですので今季はやはりチームの再生だけ見守ろうと思います。

  3. 竹鶴17年 より:

    セティエン
    バルベルデ時代のバルサの試合見てないのかな?ブスケツは強豪相手には戦えない選手。ピケも諦めて早くウンティとラングレにセンター任せた方がいいよ。中盤にラキ、デヨング、ビダルを選べば現メンバーの最大の力を出せると思うよ。

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