プレシーズンで若者たちに機会を与え、セティエンが戦力と見なせばチームに残るだろう
バルサBが昇格に成功していれば、なにかと好都合なのだけれど
一時停止しているラ・リーガが再開されるのかの見通しも立たない今、少々気は早いのですが、バルサ系メディアはカンテラーノや来季加入する若者たちに関するFCBの計画をよく取り上げています。基本方針としては、見込みある選手たちはプレシーズンをセティエンチームで過ごし、監督が戦力と判断すればチームに残る。そしてポイントになるのは、バルサBの昇格の成否です。
重苦しい雰囲気の時は、若者たちの話題で明るく
欧州では死亡者数が減少に転ずる国が現れるなど、希望の光が差し始めたコロナウイルス禍。とはいえまだ出口は遠いですから、フレッシュな若者たちのニュースで鬱々した気分を和らげたい思いがあるのでしょう。ここ数日のバルセロナ系メディアには、カンテラーノや入団内定選手の話題がよく見られます。
4月14日のMD紙は、ペドリのインタビューを中心にトリンカオやエメルソンを。
4月16日のSPORTはリキ・プッチを中心にコリャドやオリオル・ブスケツを。
彼らは全員、将来的にはバルサの主力になることが期待される若者たちですが、現時点ではポジションに空きは少なく、他クラブへのレンタルを含めた最良の成長方法をクラブは模索せねばなりません。
できるだけレベルの高いチームで、できるだけ多く試合に出られる選択肢はなにか。
まずキケ・セティエンから戦力に数えられるかどうかで道は分かれてきます。
そして次に、バルサBがどのディビシオンに所属するかどうか。フィリアル(リザーブチーム)がもしセグンダに昇格できれば、クラックたちとトレーニングを重ねたり、時にはプリメーラで出場したりと、いろいろと都合が良くなるんですよね。
セグンダBがもう器として小さくなっているリキ・プッチやペドリ(現ラス・パルマス)にとっては、特に。
(すでにプリメーラのチームでプレーするトリンカオやエメルソンは事情が異なる。この二人は即戦力枠)
リキ・プッチは残留優先
クレ大好きリキ・プッチは、欧州の他クラブからも熱い視線を送られているようです。
4月16日SPORT紙によると、ラ・リーガではベティス、セルタ、グラナダから、他国ではアヤックスやプレミア、ブンデスリーガのクラブからバルサへとレンタルの問い合わせが届いている。修業先を選ぶのはそう難しくなさそうです
しかしリキ本人はバルサに残ることを最優先とするそうで(1月にも移籍を拒んでいる)、たとえ出場機会に恵まれなかろうともカンプノウで挑戦したいのだと。
ただし肝心のキケ・セティエンがリキ・プッチに合格点を出してないので、話はもつれるかもしれません。。。少なくとも監督はプッチンに足りない部分が多いと見ていて、だからこそ招集もしていないのです。
むしろコリャドを評価?
カンテラーノを起用することで定評のあるキケ・セティエンですが、シーズン途中でのバルサ監督就任という難しい状況ゆえ、ここまではまだ若手育成の余裕はありません。
そんななかで、リキ・プッチよりも頻繁に招集リスト入りしているのがアレックス・コリャド。
インテリオールの選手ですが、サイドアタッカーとしても優秀で思い切りが良く、テクニックが高くて縦に抜けられアシストも決められるコリャドをセティエンは好んでいるように見受けられます。トリンカオと特性がかぶるかもしれないのが気がかりとはいえ、案外キケの賭けになるかもです。
ペドリは武者修行か
一方でペドリ・ゴンサレスはセグンダかプリメーラのチームに期限付き移籍でしょう。
テネリフェにあるバルサペーニャ(公式ファンクラブ)創始者の孫で、父がそのペーニャの会長という彼。将来的にはトップチームの主力になると期待されている逸材とはいえ、まだ17歳なので焦りは禁物です。
バルサBで試合に出つつ、トップチームで練習できるのが理想的ですが、セグンダに所属するラス・パルマスですでに中心選手として活躍するペドリなので、バルサBがセグンダに昇格できなければ成長につなげにくい。
そもそもバルサとの契約では、セグンダ以上のディビシオンで試合に出ることが約束されているので、フィリアルの昇格がなければ他チームで修行です。あと1年ラス・パルマスでプレーを続けるかもしれません。
こちらもまずは、プレシーズンでの様子を見てから。
そしてBチームの来季の所属リーグがどこになるのかも、キラキラ星たちの将来に影響を及ぼすという話でした(上述の選手たち以外でも、バルサBが来季もセグンダBだと流出が考えられる)。
RFEFは複数チームを1箇所に集めての無観客・1試合制での昇格プレーオフを各州の連盟に提案しているという。
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