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キケ・セティエン「チャンピオンズ優勝を夢見ている」

リーガよりも欧州を制する方が困難でないとの持論
期待されるカンテラーノ起用は、常勝を義務づけられているので難しいと説明するバルサ監督

FCバルセロナ監督キケ・セティエンが、自宅からメディアのインタビューに応じています。しかも2番組。カタルーニャの公共テレビ局TV3と、ラジオ局RAC1のインタビュー番組です。このなかで彼は、来季のチーム編成やカンテラなどについて幾つかの“ヒント”をファンに提供。たとえば、コウチーニョに機会を与える意向を示しています。

コウチーニョを試してみたい

カンプノウで期待された成果を上げられず、今季はバイエルンに貸し出し中のコウチーニョについて、セティエンはこう述べました。
「私はコウチーニョが偉大な選手だと思うし、とても好きだよ。彼は原則としてバルセロナの選手だから、(他クラブが獲得するには)バルサに契約解除金もしくは移籍金を支払わなければならないんだ。来シーズンの始めに、彼がここにいられると私は考えている。私から彼に訊ねなければならない」(RAC1)

キケはまだ直接コウチーニョのフットボールを見ていないので、プレシーズンに一度彼も試したい様子ですね。コウの方は移籍に前向きだと言われますから(チェルシーのウワサ)ちょっと待てるか訊ねる考えのようです。

ネイマールに関しては「偉大な選手は全員好きだし、私のチームの選手たちも大好きだ」(RAC1)と無難な回答にとどめています。

チャンピオンズ優勝は可能

1月半ばにエルネスト・バルベルデからチームを引き継ぎ、コロナウイルスの感染拡大によって欧州が活動停止するまで2ヶ月弱。セティエンは「もっと継続性がほしいけれど」としながらも「良くしたかったところが、良くなった」と改善を評価もしています。

そしてルイス・スアレスの復帰について訊ねられた監督は、こんなふうにも自信を覗かせました。
「スアレスは私たちを手助けしてくれるだろう。私たちがチャンピオンズで優勝できると私は思うし、私たちがレベルに達していないというレオ(メッシ)の考えに私は合意しないよ。毎試合勝たねばならないラ・リーガで優勝する方が、チャンピオンズよりもずっと困難だ。残っている8チームはどこも優勝できるし、同じように敗退もあり得る。それに私たちには、世界最高選手であるレオがいるんだ」(RAC1)

その思惑どおりに欧州を制したら。キケは故郷に凱旋したいと冗談を交えて言います。
チャンピオンズのトロフィーを持って、リエンクレスを一回りする自分を思い描いてるんだ。牛たちにトロフィーを見せたい」(TV3)

カンテラーノを試す余裕がない

ほかに気になったのは、カンテラーノについて。
キケ・セティエンは若手の起用に積極的な監督と定評があり、バルサでもBの選手たちを多く使うことを期待されていますが、今のところはさほどです。

「カンテラの選手たちは全員、並外れたポテンシャルを持っているけれど、向上しなければならない。そのなかで、より良い選手たちが試合に出たんだ。それがあまり多くなかったのも事実。私はチームには経験が必要で、成熟や節制をもたらす選手が必要だと思った。バルセロナは全ての試合に勝つことが求められる。もし上にいたいのならば、試合に負けるぜいたくは許されていない」(RAC1)

カンテラーノたちがより競争力を得るためには、まだ幾つか足りない点がある。そして私たちテクニカルスタッフが行うのは、彼らが最高レベルに到達するために要求していくことだよ」(TV3)

つまりはまだ、周囲から必勝を求められているセティエンの要求度に達するカンテラーノたちは多くないということですな。ラス・パルマスやベティスとは結果に対する圧力が違うので、若手起用はまだ先になりそう。その点でも、今季ビッグタイトルを獲得して終えられれば・・・

テクニコはこんなことも言ってます。
人々はなにを望んでいるんだい?カンテラなのか、それとも先へ進むことなのか?カンテラを使って勝てないとは言わないけれど、私たちは必勝を義務づけられたチームだと理解されるべきで、その義務がある時は、あまり実験をする時間もない。2位に8ポイント差を付けている場合でも、違ってくるだろう。カンテラが好きではないわけでなく、選択しなければならないということだよ」(TV3)

 

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