前線の破壊力で勝つ。
セビージャの脆さを突いて3得点快勝。
ステーゲンの好セーブも効いた。
サンチェス・ピスファンを0-3で攻略し、チャビバルサがラ・リーガ3連勝。そのプレースタイルはロマンよりも効率性に傾き、速攻から前線の決定力で勝負を決めてはいるものの、、結果は上々の3連勝。ボールに対するインテンシティは高く、その辺りは期待できる。3戦連発レバンドフスキの決定力はさすがの一言。聖ステーゲンのパラドンも決定的だった。
試合 覚え書き (雑)
●立ち上がりはロペテギのセビージャに押し込まれ、ピンチの連続だった。セントラルからのサリーダ・デ・バロンは相手の2デランテロに抑えられ、中央は菱形中盤vs三角中盤で数的に不利。ピスファンの後押しを受けたセビージャが怒涛の攻めを見せ、テル・ステーゲンのパラドン連発がセビージャの先制を阻止していた。
●バルサは聖ステーゲンの好守でどうにかピンチを凌ぎ、一発の速攻から先制に成功する。現時点のチャビチームにおける最強の武器か。トリデンテの決定力が大いに発揮されたのだが、起点となったガビの寄せも素晴らしかった。試合を通してガビのインテンシティは際立ち、欠かせない存在となっている。
●デンベレ、完全なる決定機はきっちりと仕留めてほしい。後ろから全力疾走のレバンドフスキを放置し、自ら決めんとしたシュートを大空へと打ち上げたモスキート。
●ボールを保持し、試合をコントロールして勝利するという“バルサらしさ”ではなく、前線の破壊力に期待した無秩序系フットボルで勝ち点を稼いでいるチャビチーム。パス数が443と昨季平均(620)よりも明らかに少なく、一方でシュート数は18と多めであることからもそれは判る。クライフイズムの申し子であるはずのチャビがまさかこういうフットボルをするとは、、とざわつき始めている感のあるバルサ界隈だ。こういうことなら、デンベレは効果的か。レバさんの決定力も効いている。
ただし試合後のチャビ曰く「自分はポジショナルプレーの方が好き」
●とは言っても相手守備陣を崩し切って奪った勝利ではないため(パンチ力とステーゲンで勝った)、強力な守備ブロックを有するチームと対戦した時は簡単ではないだろう。ガビに代表される高いインテンシティは有効であり大きな武器だ。
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LaLiga | jornada 4 | |
3 de Septiembre 2022 – sabado 21:00 Sánchez Pizjuán:40,233 |
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Sevilla FC | FC Barcelona |
0 | 3 |
Goles | |
Raphinha (21) | |
Lewandowski (36) | |
Eric (50) | |
Titular | |
Bono | 【8】Ter Stegen |
Montiel | 【7】Koundé |
Gudelj | 【7】Araujo |
Nianzou | 【7】Eric |
Acuña | 【6】Balde |
Jordán | 【6】Busquets (c) |
Fernando | 【7】Gavi |
Rakitic | 【6】Pedri |
Lamela | 【7】 Raphinha |
Isco | 【7】Dembélé |
En-Nesyri | 【8】Lewandowski |
Cambio | |
Delaney Jordán (46) |
【6】Sergi Roberto Eric (55) |
Carmona Gudelj (46) |
【6】Frenkie Pedri (63) |
Dolberg En-Nesyri (57) |
【6】Ferran Dembélé (63) |
Suso Montiel (64) |
【6】Jordi Alba Balde (64) |
Papu Gómez Isco (70) |
【6】Ansu Fati Lewandowski (74) |
Entrenadores | |
Julen Lopetegui | Xavi Hernández |
Arbitro | |
Mateu Lahoz (valenciano) | |
Tarjetas | |
Dembélé (9) | |
Balde (28) | |
Jordán (33) | |
Carmona (66) | |
Araujo (75) | |
Sergi Roberto (89) | |
名前の次の数字はSPORT評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
48.6% | 45.8% |
Posesion del Balon |
54.2% | 51.4% | ||
0 | 0 | 0 |
Goles |
3 | 1 | 2 |
4 | 5 | 9 (4) |
Tiros a puerta |
18 (7) | 11 | 7 |
3 | 1 | 4 |
Ocasiones de Gol |
7 | 4 | 3 |
3 | 1 | 4 |
Corners |
4 | 2 | 2 |
4 | 2 | 6 |
Fueras de juegos |
2 | 1 | 1 |
368 |
pases |
443 | ||||
125 | perdidas de balon | 127 | ||||
57 | recuperaciones de balon | 62 | ||||
4 | 11 | 15 |
Faltas |
14 | 8 | 6 |
1 | 1 | 2 |
Tarjetas Amarillas |
4 | 2 | 2 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
欠場者はなし。入団したてのベジェリンとマルコス・アロンソは招集外。 イニャキ・ペーニャ、ピケ、アンス、フェラン、メンフィス、クリステンセン、ピアニッチ、ジョルディ・アルバ、ケシエ、セルジ・ロベルト、フレンキー、アルナウ・テナスがベンチスタート。 前節バジャドリー戦と同じ先発イレブン。4-3-1-2で中央に人の多いセビージャに対し、フリーになる両ラテラルをいかに活用するかがポイントとなった。相手の前線2人vsこちらのセントラル2人の構図。ガビが降りて来ると良い具合に組み立てられていたが全体としては不安定。 2点リードで迎えた後半も基本ラインは変更なし。セビージャの配置が4-4-2に変わったことで中盤では数的優位を得た。 |
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Titular | Final |
2022年9月04日(日)、セビージャ戦翌々日のバルセロナスポーツ紙です。
MD「オレ、バルサ!」
- ■オレ、バルサ!
- → セビージャで貫禄勝ちのバルセロナが3連勝、好調さを確認
- → 序盤に苦しんだ後、ラフィーニャ、レバンドフスキ、エリクの得点がチームのパンチ力を示した
- ■R.マドリー 2-1 ベティス
- → 白組が苦しんで首位を守る
SPORT「エキシビション」
- ■エキシビション
- → セビージャでのバルセロナは地ならし機であり、復調を明らかに
- → 得点はラフィーニャ、エリク、そしてまたも最高の試合をしたレバンドフスキ
コメント
デンベレとラフィーニャは良いプレーをしてるので、あとはシュートを力まずにもう少しコントロールして枠内に飛ばしてほしいですね。
レバンドフスキはさすがのプレーです。シュートはキーパーにセーブされたり、ポストに弾かれているものの、どんな体勢でもほぼ全て枠に飛ばしてますし、決定力がすごいですね。
交代に関してはアンス中央は全く機能してないですね。フェランは昨季のゴール以降プレーが酷いですし、左はアンス、中央はポストプレーもできるメンフィスが最適解なのですが…やっぱりチャビはフェランを何が何でも使うんですよね。
前線は個人技頼みが大半、ビルドアップは一向に改善されずなんなら悪くなっている、プレスは容易に躱されすぐにピンチを招き…
これがチャビの戦術なのかとガッカリです。
結果は出てますが、相手が酷かったことが大きい。
メガクラブ相手には言わずもがな、マトモな中堅以上のチームにも大苦戦するでしょう。
獲得選手もフィジカル重視でバルサ的な選手とはズレが大きいように思います。
現地では盛り上がっているというのは理解出来ない状況ですね。
メッシの影響も多少ありますが、チームからワクワクするようなクリエイティビティが失われて随分久しいように感じます。
仮にビッグイヤーを掲げたとしても、これまでのような戦い方ならフィロソフィーを感じられません。
少なくともここ十年はほとんど全部の試合をリアルタイムで見てきましたが、今シーズンは録画でいいかな…