減らしたいスカッド経費だが昨シーズンよりも増えている現状
高給取りのカピタンたちが去れば解決へと向かうが・・・
2日前のラジオ番組のインタビューにて、FCバルセロナの金庫番副会長は言いました。もし来季、PSGとの契約を終えたレオ・メッシがバルサに戻ってくるのであれば、クラブの財政的には契約可能であると。とはいえメッシ退団の原因となった財政は依然として健全とは言えず、全然減らせていないスポーツ経費を削減しなければならない。そこで注目されるのが高給取りのカピタンたちです。
メッシ復帰は可能
FCバルセロナの財政担当副会長 エドゥアルド・ロメウが28日(水)、カタルーニャ・ラジオの番組にてレオ・メッシ帰還の実現性について訊ねられ次のように答えています。
メッシは2023年6月でPSGとの契約が終わり、更新しなければ退団です。
「彼がもし戻ってくるなら、その場合は無料となるでしょう。ですので私の部門としては実現可能となります。ただ私は予算を考慮していません。そしてこれは監督の決断となるでしょう」
バルサの財政状況に関しては、「私たちはバルサを救いはしましたが、まだ解決はしていませんし、健全ではありません。厳格に取り組んでいかねばならないのです」と説明したロメウ副会長。目標としましては「これから5年間」で健全化を目指すそうです。
短期的には「私たちが組み立てた構造により、バルサが来夏に問題を抱えることはないでしょう」とのことであります。
スポーツ経費は27%増加?
バルセロナが解決に苦労している経済問題に、膨れ上がったフットボルチームの経費があります。
スポーツに関する経済情報を扱う 2Playbook というサイトによると、この2022/23シーズンのバルサのスポーツ経費(選手給与や移籍金の減価償却費など諸々を合計したもの)は昨季の5億1,800万ユーロから6億5,600万ユーロへと27%(1億3,800万ユーロ)増加しているそうで。
これはメッシが在籍していた2018/19シーズンの6億7,100万ユーロに次ぐクラブ歴代2番目の額らしく、年ごとに増額するピケ、ブスケツ、アルバの給与や精力的な補強活動によって増し増しになったと同サイトは伝えています。
(SPORTは6億1,000万ユーロとの見解。)
このあたりの数字に関しては10月7日に開催されるソシオ総会にて説明があるでしょうが、事実であるならば結構大変な額です。理想とされるスカッド経費は、最大でも4億5,000万ユーロまで。2億ユーロを削減しなければなりません。
カピタンズとの別れ
ということで高給カピタンズは放出へと向かいます。
SPORTによるとセルヒオ、ピケ、アルバの給料、ドライな言い方をすると維持経費は彼らが契約満了まで残留した場合は2億ユーロに上るそうで。
税金も含まれるとはいえ、3人だけで2億ユーロってほんまでしょうか。
契約面では、3人のうちここまで唯一先発起用されているセルヒオが2023年6月、ベンチを温めるピケとアルバは2024年6月で契約満了です。しかしこの夏マーケットでの動きを見ても分かるように、ラポルタたちとしてはセルヒオだけでなくジェリとジョルディもまた来年夏での退団へと持っていきたいように見えます。
それにしてもですよ、起用すれば良いパフォーマンスを見せてくれるピケとアルバをこうも起用しなかったチャビの思惑はなんなのか。先を見据えてのことですかね。
夏にフレンキー・デジョンへと向けられていた圧力は現在、ジェラール・ピケの頭上にあります。彼は過去に何度も「クラブに新しい血が必要なら、自分は去るよ」と発言していて、今がその言葉を守る時との空気ができているのです。
インタビューでのロメウ副会長は「サインの為された契約書があり、私たちはそれに違反することはしない」と述べており、強硬手段には出なさそうですが、解決策を探るべく強めの働きかけはしていくでしょう。
前バルトメウ理事会の運営が元凶とはいえ、幸せな結末はあまり期待できなさそうな状況・・・ ルイス・スアレスたちが追い出されたあたりから、“聖なる牛たち”の退団がどれも悲しい色味になっているのが泣けますな。
果たしてここにレオ・メッシは戻ってくるのでしょうか。
コメント
ルベン・ネベスの契約は2024年まであるそうなのでどちらにしても移籍金は掛かると思います
メッシとピケが問題を考えているのでピケがでない限りメッシの帰還はないでしょう。パリでもうまくいってないわけではないので。
契約は選手の権利です。高額契約は、選手が才能と努力で勝ち得た大切なものです。
でも、契約は義務でもあり、リスクでもあります。
高額契約を結んだのであれば、それだけ求めるものは高くなります。
相応しいパフォーマンスを魅せなければ、批判され、肩を叩かれるのは当たり前の話です。
ピケもアルバも重要な戦力ですが、報道されている年俸とは不釣り合いだと思いますので、いまの状況は当たり前のようにも思います。
フレンキーについても同様です。