- ■リーガ第34節。ヘタフェCFをカンプノウへと迎えたバルセロナが、南米トリデンテのゴールラッシュによって6-0の大勝。リーガ優勝へと向けて着実に前進している。
- ■レオ・メッシ、ネイマール、ルイス・スアレスのトリデンテの今季の総ゴール数が102となり、2008/09シーズンの歴史的トリデンテ=メッシ、エトー、アンリの記録(100)を上回った。102得点はクラブ歴代新記録。内訳はメッシ49、ネイマール32、スアレス21。4ヶ月出場停止だったルイシートは復帰後5ヶ月でこの数字。
- ■トリデンテの揃いぶみはこれで今季6回目。12月のPSG戦に始まり、1月のエルチェ戦(コパ)とアトレティコ戦、2月のアスレティック戦、レバンテ戦、そしてこのヘタフェ戦。
- ■バルサの先制点は9分、レオ・メッシのPKから。メッシはこの時、ゴール中央にシュートを打つ、いわゆる“パネンカ”でネットを揺らしたが、バルサの10番がリーガでこのパネンカを試みたのは今回が初めて。 [SPORT]
- ■リーガ前半戦の対戦(0-0)の再現を目指したであろうヘタフェの守備を、いとも簡単に粉砕。30分を待たずしてトリデンテがそろい踏みすると、前半だけでマニータを完成させた。前半は特にパスもよくつながり、ペップ黄金期を思い出させた。
- ■“トゥールマレ”を終え、かつバイエルンとの決戦を控えた状況につき、ルイス・エンリケはDFとMFでローテーションを実施。ピケ、マスチェラーノ、イニエスタ、ラキティッチが温存され、バルトラ、マテュー、チャビ、ラフィーニャが先発となった。左ラテラルはジョルディ・アルバも出場停止だったのでアドリアーノが先発。
- ■トリデンテと並び、この夜の主役となったのがチャビ・エルナンデス。59分間の出場で65本のパスを繰り出し、チームのリズムを作り出した。30分には正確な軌道でのロスカで4-0のゴールも。交代の際にはスタンドから盛大な拍手を受けた。
- ■トリデンテ以外の選手がゴールを決めたのはリーガ第30節のアルメリア戦のバルトラ以来で、そこから5試合は15回、メッシ、ネイ、スアレスのゴールが続いていた。 [SPORT]
- ■前半だけで勝負が付いたので、後半はさらにローテーション。セルジ・ロベルト、ペドロ、モントーヤが出場機会を得た。これがリーガ200試合出場のペドロはかなり得点でアピールしたかったろうが、すでに6-0ではなかなか難しい。6-0でトリデンテがフル出場したのは、それだけ彼らのコンディションが良好という印しか。
- ■バイエルン・ミュンヘンがドイツカップでドルトムントに敗れたことで、トリプレーテ(三冠)が可能なのはFCバルセロナとユベントスの2クラブのみとなった。チャンピオンズ決勝がユーベとの三冠を賭けた対決になればステキ。
- 選手たちのコメント
- ルイス・スアレス
- ■「僕はただ出来るかぎりチームを助けるよう試みているだけだよ。それがゴールであれ、アシストや守備であれね」「どの相手チームも僕らとの試合で勝点3を狙ってくることは知ってる。前回の対戦でそうだったように、ヘタフェのプレッシングを僕らは知っていたから、1分から全力でいったんだ。失敗できないことを僕らは分かっていた」
- ■「僕らは大きなことを成し遂げるよう義務付けられている。僕らは今シーズンで最も重要な時期に挑んでいるから、失敗は許されない」
- クラウディオ・ブラボ
- ■「シーズン開幕当初から僕らはこのチームのハングリーさを強調していた.。僕らは全てを勝ち取りたいんだ」
- ■「失点をゼロにするのが僕の仕事だけど、それを抜きにしても僕らは良い試合をしたよ」「僕らの3人のデランテロたちを誇りに思う。彼らはゴールを決めるだけじゃなく、守備でも貢献してくれてるよ」
- セルジ・ロベルト
- ■「僕らがタイトルを熱望していることを示す試合だったね」「僕らにはあと12ポイントが必要になると思う。エラーひとつが命取りになるだろう。あと4つの決勝戦が残されているし、このように進んで行かないといけない」
- ■「新しいポジションのおかげで、出場時間を手にできてる。だから歓迎だよ。大事なのはこのチャンスを活かし、チームを助けることだ」「将来?僕はシーズンに集中してる。僕らは三冠が可能なんだ。あとの事はシーズンが終わってから話し合うよ」
- 招集メンバー
- ■ルイス・エンリケがヘタフェ戦への招集メンバー18名を発表。出場停止のジョルディ・アルバに加え、マシップ、ドグラス、ピケ、ベルマーレンが監督判断でリストから外れた。
- 夏の北米ツアー
- ■FCバルセロナが夏の北米ツアーの際に参加する第3回インターナショナル・チャンピオンズカップでの日程が決まる。バルサは7月21日にロサンゼルスのローズボウル・スタジアムでロサンゼルス・ギャラクシーと、25日にサンフランシスコのリーバイス・スタジアムでマンチェスター・ユナイテッドと、28日にワシントンのFedEXフィールドでチェルシーと対戦する。
- ■バルサはその後、8月2日にフィレンツェのアルテミオ・フランキにてACFフィオレンティーナと親善試合。
- ■この日ニューヨークのホテル・トランプ・ソーホーで行われたプレゼンテーションには、2015年の同大会におけるバルサ大使であるエリック・アビダルと、ゼネラルディレクターのイグナシオ・メストラが出席。
- ■エリック・アビダル 「FCバルセロナ代表としてこの場にいられることを光栄に思うよ。大会へと招待され、プレーする機会をもらえたことを嬉しく思う。バルサには世界中に多くのファンがいるし、この大会に参加することでアメリカのファンと時間を共有することができる。合衆国でフットボルを育てる良い機会でもあるね」
- ■アビダル 「僕はペップがバルセロナで成したことを知っているし、彼はバイエルンでも多くのことを達成したけど、今のバルセロナはかつてなく強いよ」「トリデンテは互いによく理解しあっているし、それが何より重要だよ。スターたちが常にトップフォームでいるのは簡単じゃないけど、今のバルサはとても良くやっていると思う」
- その他バルサ関連
- ■5月12日にアリアンツ・アレナで行われるチャンピオンズ準決勝ブエルタへの、ソシオを対象としたチケット申し込みに、5,184枚(2,183組)の観戦希望。ソシオ割り当て分の2,238枚を上回ったため、水曜日に抽選が行われる。残りは560枚がペーニャに、494枚がクラブ関係者とスポンサーに当てられる(計3,292枚)。
- ■ヘラルド・マルティーノ 「チャンピオンズ決勝はバルサ対ユーベになってほしいね」「バルサを率いたのは強烈な経験だったし、今に大きく役立ってるよ」 [ESPN]