ゴールだけでなく、ほとんどなんでも出来る。
日曜日のビセンテ・カルデロンでレオ・メッシがリーガ優勝を大きく引き寄せるゴールを決め、チームメイトたちと祝い合っている時、ピッチサイドでルイス・エンリケに呼ばれて指示を受けていたのが陰のカピタン・マスチェラーノです。バルサの得点後に彼が監督のところにいる映像は定番ですし、もはやヘフェシートはチームとともにゴールを祝うことが許されない、、、かどうかはさておき、いかにマスチェがルーチョに信頼されているのかが判る。もし本当にチャビが今季かぎりでバルサを退団するのなら(木曜日に将来に関する発表があるという)、来季こそマスチェラーノにカピタングループに入ってほしいと思うところです。おっと、まだ気が早いか。
自分を超えていく能力
そんなハビエル・マスチェラーノがESPN RADIO SURの番組に出演し、レオ・メッシの変化やトリプレーテの希望にはしゃぐバルセロニスタについてコメントをしています。まずはゴールだけでなくアシストや中盤でのプレーでも新たな引き出しを作り出した大エースのレオ・メッシについて、“小さなボス”はこんなふうに語りました。
「メッシに起こっていることは、どんな選手にも起こることだよ。年月を経るに連れて、人は成熟を感じるものだ。そしてメッシはトータルな選手へと変化した。今の彼はゴレアドールであるだけじゃなく、メディオカンピスタ(中盤選手)であり、アシスタント役であり、プレー全体のコントロール係にもなっている。彼の自分を超えていく能力には、いつも驚かされるよ」
「グアルディオラが監督の時は、メッシはフィニッシャーだった。それはチャビやイニエスタ、ブスケツがプレーを作り出していたからだ。今はスアレスとネイマールがいるから、メッシはよりプレーをコントロールすることが出来るし、それは僕らにとってとても有利に働いてるね。チームにおけるメッシの存在はとても大きいよ」
マスチェラーノが言うとおり、メッシの過去の自分を上回っていく力には本当に驚かされます。怪我を減らし、右足でのプレーを習得し、ヘディングを磨き、アシストマンにもなり、、プレーする場所が下がってもゴールが減らない、etc。また数年が経ち、三十路を迎えればまた新たに進化したメッシが見られることは確実で、この新しいフットボルを吸い込んで自分のものとする能力がレオはずば抜けています。メンタルも並外れている。
チームのレベルは上々
話題は変わりまして、現在のチーム状況についてです。過去数年とは異なり、ルーチョチームのフィジカルコンディションは見るからに良好。勝ち進み結果を残していることで、精神状態もとても良さそうです。「僕らは今、かなり良いレベルにある。でもそれで何かが保証されたりはしないからね。シーズン最後の3週間に向け、僕らはとても好い感覚を手にしている。フィジカルもメンタルもフレッシュなんだ。シーズンを通じてのローテーション管理がとても良かったね」
そんなこんなで三冠じゃ!トリプレーテじゃ!とバルセロニスタは口元を緩ませているわけですが、当事者であるマスチェラーノに浮かれた様子はありません。「デポルティーボ戦が終わってから、国王杯とチャンピオンズの準備を始めていくよ。人々の幸福感は理解しているけれど、難しい2つの決勝がやってくることを僕らは自覚しているんだ。アスレティックはカップ戦に強いし、コパ・デル・レイの決勝でプレーすることに慣れたチームだ」
監督に感謝
バルサをここまで導いたルイス・エンリケですが、彼自身がことごとくスルーすることもあり、去就についてのウワサは消えることがありません。となると選手たちにも意見を求められることになるのですが、マスチェラーノの選択はウワサ話には首を突っ込まないことでした。「バルセロナはいつだってウワサ話に取り囲まれているクラブだし、平穏を手にすることは決してない所だからね。常になにかしら議論のネタが作り出されている。そういうことなんで僕らはプレーに集中する術を知っているし、落ち着いている。リーガで優勝する可能性を与えてくれた監督に僕らはすごく感謝してるよ」
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