夢だったセレソンデビューが実現しそうなセントロカンピスタ。
この9月のFIFAウィークにおいて、最も心ときめく時間を過ごしているバルサ選手のひとりが、ブラジル代表に初招集されたラフィーニャ・アルカンタラでしょう。当初の予定ではオリンピック代表へと行く予定のラファでしたが、オスカルとラミレス(チェルシー)が負傷したことでドゥンガは彼を追加招集。なんであれずっと憧れていたセレソンの一員になったのですから格別であり、ブラジルフットボル連盟公式ウェブのインタビューでは「ブラジル代表でのプレーが夢だった。夢が現実となっていってる」と語っているバルサの12番です。
心のままにブラジルを選んだ
アルカンタラ家の次男ラフィーニャの夢のひとつは、ブラジル代表でデビューすることです。U-17やU-19時代はスペイン代表として何度か試合に出ているラファですが、心ではいつも自分がブラジル人であると感じていた。2013年にブラジルのU-20からお呼びがかかって以降は常に、ブラジルチームの一員としてカナリア色のユニフォームを守っています。イタリア(バーリ)で生まれた兄チアゴとブラジル(サンパウロ)で生まれたラファエルとの郷土の感じ方の違いは興味深いです。ラ・マシア育ちのラファですが、チームでつるんでいるのはもっぱらブラジル人選手たち。SNSにしばしば投稿される写真を見るに、本当に仲が良さそうです。
登録名からして、祖父に呼ばれていた愛称のラフィーニャを使う彼ですから、ブラジル代表への思いに揺るぎはない。今はコスタリカかアメリカ合衆国との親善試合で、父マジーニョと同じブラジルのシャツを着てピッチに立つことだけを考えているでしょう。もしそれが実現した場合、ラフィーニャはブラジルのフル代表となった最初のラ・マシア出身選手となるそうです(1日付のSPORT)。
そんなラフィーニャは昨日2日、ブラジルのメディア取材に対し、次のようにコメントをしています。「自分の心の声に従って、ブラジルを選んだんだ。心で決めることで、人は自分自身に平穏で落ち着いていられる。ブラジルを選んだのは、自分がブラジル人だといつも感じていたから。ずっとここに来たかったので、人生で一番簡単な決断だったよ。兄貴にはそう簡単じゃなかったけれどね」。気持ちいいほどにフられましたねえ、スペイン。
ちなみにラフィーニャと父マジーニョは、兄チアゴもブラジル代表に引き込もうと試みていたそうです。「父親と一緒に、チアゴを説得しようとしたんだ。でも彼はスペインを選んで幸せにしてるからね。僕らは彼にブラジル代表を選ばせようとしたけれど、上手くはいかなかった。僕は100%ブラジリアンだよ」
ネイマールのちょっかいにウンザリ^^
初めて参加したブラジルフル代表合宿では、先輩たちに可愛がってもらいながら、お約束である新人いじりを受けているらしいラフィーニャです。なかでもしつこいのが、セレソンのボスであるネイマール^^; だとラファは言います。「ネイマールが僕にちょっかいを出すのを止めなくってね。これまでにも何度も新人いじりは受けてきたけれど、ネイマールが一番ヒドイよ。かなり疲れる(笑)」
そういえばラフィーニャはバルセロナ発の飛行機からずっとネイマールと一緒。2ショットセルフィーをSNSに投稿したりしていましたが、絶えずなんじゃかんじゃとちょっかいを出されているんでしょう。軽口を叩けるのも友人だからこそですし、ダニがいないだけ、まだマシかもしれません。ブラジル連盟のインタビューでは、「初招集でネイマールが隣にいるなんて信じられない」と語っているラファです。なんであれ、念願だったブラジル代表はやはり特別。「代表チームはとても居心地がいいよ」とセントロカンピスタは付け加えています。
ラフィーニャはまた、この会見にてバルサの大先輩チャビ・エルナンデスの名前も挙げてます。「一番重要なのは、試合でプレーすること。チャビからはたくさんのことを勉強したよ。彼は特別なフットボル選手。出場機会を手にするためには、ハードワークが不可欠だ」
MD紙によりますと、ラフィーニャはセレソンでのトレーニングで非常に意欲的に動いていて、ブラジル代表で重要な選手になりたいとの思いがひしひしと伝わってくるのだそうです。今回は追加招集のラファゆえ、2つの親善試合ではベンチスタートとなるでしょう。しかし途中出場でデビューを果たす可能性は大きい。またひとつ自信を手にし、バルセロナへと戻ってきてくることを楽しみにしてますよ。
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