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夏市場が終わりに近づき、ラフィーニャの落ち着かない状況

バルベルデはラファの残留を期待するが、選手は新天地を求める
契約更新のないローンはしないのがバルサの方針

夏のマーケット終了まで、あと1週間と少し。いまバルサの中で一番やきもきした日々を送っているのは、ラフィーニャじゃないでしょうか。この夏の有力な移籍候補ながら、なかなかその新天地が定まらないからです。

“恋人候補”といわれるクラブはスペイン内外に複数あるのですが、なかなか本気のプロポーズをしてくれるところがない。前線が負傷者続出のため、出番があるであろうベティス戦は、彼にとってはアピールの機会です。

バルベルデはラフィーニャに残ってほしい

偽9番やエストレーモ、それにインテリオールをこなし、それもただこなせるだけでなく、芯のあるプレーにて出場すれば何かしらのインパクトを残してくれるラフィーニャ。テクニックに加えて、一歩前に進み出る精神的な強さもあるので重宝します。

多くの状況に対応してくれるラファがスカッドにいることを、エルネスト・バルベルデも喜んで引き受けることでしょう。プレシーズンマッチで印象を残した選手のひとりで、先日のアスレティック戦でもスアレスの負傷によってスクランブル出動すると、メッシ不在の攻撃の核となって気を吐いていました。

バルベルデの希望だけで決められるなら、残留となるでしょう。

完全移籍を希望する

しかしラフィーニャ本人は出場時間を必要としており、自分が重要な存在だと感じられるチームに所属することを望んでいます。バルセロナでは監督に評価されるとはいえどサブですから、彼の欲求を満たせない。
バルサとしてもラフィーニャの意思を尊重し、条件さえ整えば、移籍を邪魔するものではありません。

ではその条件は何かといえば、移籍金を支払ってくれるクラブです。
2020年6月でバルサとの契約が終了するラファなので、放流を意味するレンタルはもう受け入れられない。もしレンタル移籍するのであれば、契約の更新が必須になります。

しかしラフィーニャはもう、レンタルはもう望んでいない。
完全移籍を希望し、レンタルのためのバルサとの契約更新も考えていないそうです。
完全移籍を希望する点で、バルセロナとラフィーニャは一致しています。

有力なバレンシアは、レンタルを欲する

ラフィーニャの獲得を一番真剣に考えているのは、バレンシアCFだといわれています。
特にマルセリーノ監督あたりは彼を高く評価しているようで、22日のSUPERDEPORTE紙(バレンシア情報の専門紙)によると、“ラフィーニャが欲しい、ダメな場合の代役は獲らない”。
ラフィーニャ自身もバレンシア移籍にOKを出しているとされ、一見、上手くまとまりそうです。

ただし、オーナーのペーター・リムが当初のプランを変更し、移籍金の発生しないレンタルだけを考えているということでバルサの要求とかみ合わず、オペレーションはエンストを起こしている。
夏のマーケット期間も残り少なくなってきており、ラファとしては落ち着かない日々です。

そんなラフィーニャにとっては、デランテロ陣が次々と戦列を離れているバルサの現状況は追い風といえます。良いところを見せることによって、バレンシア、もしくは他クラブが完全移籍での契約を決意するかもしれない。
ってことで、状況打開のラストチャンスであろうベティス戦のラフィーニャに注目です。

(結局移籍先が見つからない・・・としても、デンベレの序列を脅かせるかもしれない)

このニュースのまとめ

  • ・出場時間の得られるチームに移籍したいラフィーニャ
  • ・クラブも本人も、希望するのは完全移籍
  • ・レンタルの場合は契約延長が必須だが、ラファはそれを望まない
  • ・ベティス戦で良いパフォーマンスをすることに集中

 

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