ABJのフェアプレー賞を授与されたヘフェシート。
3日(木)は各所で様々な催しがあり、カンプノウではABJ(バルサ選手協会)による毎年恒例“フェア選手賞”の授与セレモニーが行われました。2015年度の受賞者はハビエル・マスチェラーノ。2010年の初代ボージャン、2011年のイニエスタ、2012年・2013年のチャビ、2014年のプジョルに続く受賞で、非カンテラーノでは初めてとなります。ヘフェシートはこの賞を受け取るにあたって、「この要求度の高いクラブでこの賞を手にするのは名誉なことです。これから何年もFCバルセロナで過ごせることを期待してます」と喜びを表しています。
「マスチェの良さは人としての誠実さ」
そして同席したジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が、マスチェラーノ入団の際のエピソードを明かしました。「2010年、私はフロントの一人だった(スポーツ部門の副会長)。ガンペル杯の後、ペップ、ティト、スビサレッタとミーティングをしたのを覚えているよ。そこでハビエルの名前が出たんだ。彼らは私にハビエルの獲得を求めた。8月下旬でマーケットが閉じるまで時間はほとんど無く、是が非でも彼を獲得しなければならなかった。私は飛行機に乗り、イングランドへ飛んだよ。リバポーの人たちは偉大な選手を手放すことを知っていたから、難しい交渉だった」
「けれどもマスチェラーノの決意は揺るぎなかった。ピッチでのプレーと同じ決断力だったよ。バルセロナへと来るために、彼は金銭的な努力をしただけでなく、家族とともにオペレーションが具体化するために大きなエネルギーを注いでくれたんだ」、「ハビエルの獲得が正しかったことは、時間が証明している。彼は以前にも増して偉大な選手となったね。私たちはキミをセントラルとして獲得したわけじゃなかったんだ。キミも知っていることだけれど」
「マスチェラーノの素晴らしさは人間としての部分、その誠実さにある。キミがカピタンになりたくなかったことを私は知っているよ。けれどもキミがカピタンになったことを、私は嬉しく思っているんだ」
マスチェラーノは夏に行われたロッカールームでのカピタン総選挙において、チームメイトたちの支持を集め、有力候補だったジェラール・ピケを上回る票を獲得。アンドレス・イニエスタ、レオ・メッシ、セルヒオ・ブスケツに次ぐ第4カピタンとなっています。
脱税容疑で検察と合意
ハビエル・マスチェラーノに関しましては、もう一つニュースが流れています。それは2011年と2012年の肖像権収入に対して合計155万ユーロの脱税があったとされる件でマスチェラーノが容疑を認めて81万6千ユーロを支払うことで検察と合意し、12ヶ月の実刑も受け入れたものの、実際には収監されることはないというものです。ヘフェシートは脱税を指摘された分を10月にすでに支払っており、今回の罰金を支払うことで実刑を回避ということのようで、この検察との合意については数日前からそうなると報じられていた模様です。
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