筋肉の怪我はないけれど、水曜は無理せず欠場の見込み。
日曜日にカンプノウにて行われたリーガ対決から中2日。FCバルセロナはこの水曜日、再びアスレティック・クラブと顔を合わせます。今度はサン・マメスへと舞台を移しての、コパ1/4対決。先日はトリデンテの破壊力が炸裂し、6-0で大勝したバルサでしたが、カテドラルでの戦いはそう簡単にはいかないでしょう。バルサにとって向かい風となるのは、日曜日にハットトリックを決めたルイス・スアレスがこのイダを出場停止であるのに加え、筋肉に痛みが生じたレオ・メッシもまた用心のために欠場すること。トリデンテで唯一起用できるネイマールを中心にどう攻撃陣を編成するかが、ルイス・エンリケに課せられた宿題です。
スアレスとメッシを欠くアスレティック戦
アスレティック・クラブとのコパ1/4 第一戦に関しましては、ルイス・スアレスの欠場が決まっていました。カンプノウにてプレーされたエスパニョールとの1/8ファイナルの第一戦(イダ)終了後、ロッカールームへの通路でペリコ選手を侮辱したと審判の報告書に記され、実際の発言はスアレスではなかったとの情報もありながら、競技委員会によって二試合の出場停止処分が下されたバルサの9番。そのひとつめはコルネジャの第二戦(ブエルタ)にて消化されていますが、アスレティックとのイダまでルーチョは彼を起用することが出来ません。
さらに日曜日のアスレティック戦において、レオ・メッシの右ハムストリングスにトラブル発生。太ももに軽い痛みを感じたという大エースは後半はピッチに現れず、バルセロニスタを驚かせました。月曜日の精密検査によって怪我がないことは確認され、ホッとひと安心というところですが、筋肉が過負荷状態なのは確からしく。クラブ発表ではまだ水曜日の欠場は明記されていないとはいえ、おそらく大事を取って欠場することになるでしょう。筋肉が警告を発しているのですから、無用のリスクは避けるべきです。
ネイマール、昨日は別調整
ということでバルサ自慢の三叉の矛MSNは、明日のサン・マメスではネイマールの一本となります。その大事な彼にアクシデントが発生してはいけませんし、日曜日には同じくビルバオ相手に激しい試合をプレーしたということで、昨日シウタ・エスポルティーバで行われたトレーニングにネイマールは参加せず。MD紙やTV3が伝えたところによると、ネイはジムに残ってジャグジーバスやマッサージによる回復メニューを受けたそうです。
ちなみに明日のコパ1/4イダの主審は、リーガでのコルネジャ対決でエスパニョールにラフタックルを許し、後の騒動の種を蒔いたともいえるゴンサレス・ゴンサレス。そのデルビーの直前には、レアル・ソシエダ戦でのレアル・マドリーに存在しないペナルティキックを二つも与えたことで批判された主審さんが、干されることなくまたもやバルサの試合に指名されたってことで、必要以上にプレーが激しくなりませんように、と願うところです。ネイマール、気をつけて。
誰がトリデンテを補う?
南米トリデンテのMとSが欠場するこのレアな状況。ルイス・エンリケは残る手持ちカードの中から、カテドラルで最善の結果を持ち帰るための、最善の組み合わせを見つけ出さなければなりません。そのうちの一人には、日曜日のアスレティック戦でメッシと交代出場し、スアレスの得点をアシストしたアルダ・トゥランが選ばれる可能性が高そうです。“偽エストレーモ”としてはセルジ・ロベルトもあり得ますが、彼の場合はひょっとすると日曜日のように左ラテラルでの起用かもしれません。
本職のアタッカンテであるムニールとサンドロでは、最近の扱いから考えると前者の方でしょう。ムニールは先週のコパ・デルビー第二戦で先発フル出場し、二得点をあげています。ドナドナされそうなサンドロは招集外になることも多くなっていますし、ここで負傷することをクラブは嫌うでしょうから、入ってもベンチだと思います。
可能性としましては、コルネジャでのコパ・デルビーで試したようなシステム変更もあるかもしれません。この試合でルイス・エンリケは4-2-3-1で選手たちを配置し、アレイシを右の、アルダを左のカリレーロで起用。ムニールを前線に、メッシをその下に置いています。ネイマールがこのメッシの役を務める選択肢もありそうですが、今回の会場はサン・マメスですからどうでしょうか。
左ラテラル問題とセルジ・ロベルト
水曜日のアスレティック戦、それにおそらく土曜日のマラガ戦では、ルイス・エンリケは左ラテラル問題も解決しなければなりません。日曜日の試合でジョルディ・アルバが右太ももを痛め、全治約10日となっているうえ、ふくらはぎを負傷しているというジェレミー・マテューは昨日のグループ練習にも参加せず。普通にいくなら代役はアドリアーノの一択なんですが、彼の場合も冬のマーケットが絡んでいそうで、起用されるかどうかは微妙なラインです。
アドリアーノが起用されない時は、セルジ・ロベルトかアレイシ・ビダルか。ロベルトは先日のアスレティック戦でついに左ラテラルとしても起用され、左右のインテリオール、右ラテラル、ピボーテ、左右の偽エストレーモに続く今季7つめの出場ポジションとなりました。
その左ラテラルでのプレーに関しては、ロベルト曰く 「試合中の変更だったから指示はされてないよ。右ラテラルでプレーする時に指示は受けているから、左も同じさ。すごく易しかったよ」(SPORT)とのことですから、天晴れというしかない。彼はまた、「トレーニングでは自分がプレーする時に備えて、チームメイト全員に注目してる」とも語っており、その日頃から全ての準備を整えておくメンタリティに感心します。ただの器用な選手じゃあないですぜ。
コメント
今シーズンの前半程ではないといえ、起用できる選手がジワジワと少なくなっているような印象を受けます。
あれだけ多くのポジションをこなせるセルジ・ロベルトの存在は大きいですが、やはり攻撃的なポジションでの起用が良い気がします。
とまあ何はともあれ、勝利を持ち帰るバルサを信じて応援していたいと思います!!