控えの役割を受け入れそうで、値段も手頃なデポルの点取り屋。
サムエル・ウムティティとデニス・スアレスが新規加入することになった2016/17版ルーチョバルサにおいて、今一番注目を集めているのが、補強必須であるルイス・スアレスの代役はいったい誰になるのか問題です。冬からメディアを賑わせていたノリートは求めるタイプではなかったらしくペップ・シティの選手となり、セビージャに放出する考えがないガメイロは高くてほぼ不可能。基本的に控えとなる役割を受け入れてくれ、かつ安価で獲得できる選手となるとさすがに条件が厳しく、しばらくは様々な名前が挙がっては消えていくことでしょう。今回新たに登場したのは、デポルティーボのルーカス・ペレスです。
移籍金と能力のバランス良し
控え役を受け入れてもバルサ行きを望む選手となると、まだ売り出し中の若手か、キャリア終盤をビッグクラブで過ごしたいベテランが主でしょう。まずはこの二択でどちらを選ぶかですが、経験豊富で忍耐もあるであろうベテランから選ぶとするなら、お手頃価格での獲得も期待できます。リーガにはチャルレス(32)、カストロ(35)、エルアラビ(29)、イアゴ・アスパス(28)、アギレチェ(29)といった二桁得点を記録したアラサーのデランテロたちがたくさんいますが、ここへきて俄然可能性が増してきたとSPORT紙が言うのが、デポルティーボのルーカス・ペレス(27)です。
5月にはプレミア王者レスターが獲得を狙っているとも言われたルーカス・ペレスは、運動量が豊富でライン裏への抜け出しが上手く、ポルテーロとの1対1は確実に仕留める能力と高いシュート技術を備え、守備への献身度もすばらしい選手です。デポルのアイドルとなった2015/16シーズンは17得点をマークする活躍ぶり。本当にスアレスの控えでOKなら、不安なくキラー役を任せられます。スペースのある展開なら、かなりやってくれそうです。
気になる移籍金は、デポルティーボが交渉を受け付けると見られることから、契約解除金の2,000万ユーロを下回る額で獲得可能なようです。SPORT紙がバルサ筋の情報として紹介している額は、上手くいけばの前提付きながら1,200万ユーロほど。物入りなバルセロナにも手の届く額ですし、良さそうな選択肢に思えます。ただまだ電話での問い合わせ段階とのことなので、これからの進展に注目です。
ルーチョ熱望のアンドレ・ゴメス
一方、昨日も取り上げましたアンドレ・ゴメスですが、中盤は人の足りているバルサが彼を狙う理由は、MD紙によりますと●ルイス・エンリケが非常に高く評価する選手であることと、●アンドレ・ゴメス自身がこの夏にバレンシアを出たいと思っているから、だそうです。
MD紙の記事では、ルイス・エンリケはアンドレ・ゴメスのボールテクニックとフィジカルの強さ、走力の高さを非常に好んでいるそうです。バルサの中盤で走るといえばラキティッチですが、シーズンを通してフレッシュさを保ち続けるためには、もう一人技術と走力のある選手がいれば最高なのは間違いなく。セルジ・ロベルトが右ラテラルに回りそう、ラフィーニャにはまだ怪我の不安があるとなれば、セルヒオ・ブスケツの代役もこなせるアンドレ・ゴメスは、獲れれば言うことありません。
そんなルーチョ垂涎のアンドレ・ゴメスがこの夏に他クラブに移籍したがっているとなった場合、バルサの前に現れる選択肢は二つとなります。一つ、どこか(マドリー?)へ移籍するのを指をくわえて見ている。二つ、優先度は低いにしても獲得を目指す。で、ルイス・エンリケは後者を選んだというのがMDの見解です。
ただしバレンシア方面のメディアが伝えるところでは、コウモリクラブさんが要求するであろう最低額が6,500万ユーロだそうで。到底無理そうな金額ですが、ロベルト・フェルナンデスがバレンシアのガルシア・ピタルクSDが懇意であることと、アンドレ・ゴメスがバルサ入りに心動いているらしいこと、そしてバレンシアがアレン・ハリロビッチを好んでいることがバルセロナに有利なカードで、クラブ内では楽観視もされているとMDは言います。ちなみに彼の代理人は、あのメンデスです。
もし4,000万ユーロほどに値切れるのなら、残り予算4,300万ユーロを突っ込めば獲得可能。第4のデランテロはベルマーレンとアドリアーノ放出の移籍金でまかない、左ラテラルはウムティティに期待するなら、あながち無いとも言えません。最終手段はアルダを中国方面にドナドナ(以下略)。
まあ、まだまだ夏は序の口ですから、無理と思いつつ楽しんでいくのがよいのではないでしょうか。
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