どんなポジションもこなしてしまう、超ポリバレント選手
セルジ・ロベルトの経歴や特徴です。
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20 SERGI ROBERTO | |
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フルネーム | Sergi Roberto Carnicer (セルジ・ロベルト・カルニセル) |
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ポジション | セントロカンピスタ | ![]() |
国籍 | スペイン | |
生年月日 | 1992年2月07日 | |
出生地 | レウス(カタルーニャ) | |
身長 | 177cm | |
体重 | 70kg | |
バルサ入団 | 2006年 (トップチーム昇格は2013年7月) | |
トップデビュー | 2010年11月10日 バルサ対セウタ (国王杯1/16 VUELTA、5-1) | |
前所属クラブ | バルサB | |
契約終了日 | 2023年6月30日 | |
移籍金 | なし | |
推定年俸 | 手取り 170万ユーロ | |
契約解除金 | 5億ユーロ |
経歴
どこでプレーをしても高次元パフォーマンスの超ポリバレント選手。
セルジ・ロベルトは2006年、14歳で地元ナスティック・タラゴナからFCバルセロナへと入団する。そこからはカデッテAとBで各1年、フベニールBで1年、そしてバルサBで4年間プレー。
順調にステップアップしていた彼がフィリアルに長期残ったのは、チアゴ・アルカンタラが前にいたからに他ならない。アルカンタラ兄がいなければ、もっと早くトップ昇格していたこと確実の逸材だ。これまで所属した全てのチームで、セルジは不動のレギュラーとして活躍している。
Bチームデビューとなった2009/10シーズン、チームは11年ぶりのセグンダ昇格を達成。翌年はルイス・エンリケ率いるチームの主力として、バルサB史上最高となる3位フィニッシュに貢献した。
トップデビューは2010年11月、地元カンプノウでの国王杯セウタ戦。2011年4月にはなんとベルナベウでのチャンピオンズ準決勝にて、欧州デビューも飾っている(90分、ビジャと交代でピッチへ)。
満を持してトップ昇格となった2013/14シーズンは、ちょうどチアゴ・アルカンタラがバイエルンへと移籍。中盤のサブとして十分な出場機会を手にすると思われたが、存分に持ち味を発揮しバルサにセルジ・ロベルトあり!とアピールできたかといえば、不完全燃焼だった。
マルティーノ監督に「大胆さが足りない」と指摘され、出番は徐々に減っていったロベルト。
バルサB時代のミステルであるルイス・エンリケが監督に就任した2014/15シーズンは、殻を破ってトップチームに定着できるかどうかが注目された。
結果は、インテリオールとしてはいまひとつ。期待を抱かせたのはブスケツのサブとしてのメディオセントロのポジションだった。セルヒオの代役として数試合に出場したロベルトは、卒のないプレーでうるさがたの多いクレからもまずまずの評価を受けた。
2015年のプレシーズンでは右ラテラル不在の状況で、3試合ほど同ポジションを担当。器用貧乏にならないかどうか心配されたが、そこで活躍し、出場時間と自信を掴んだことでブレイクを果たした。人生、どこで転機が訪れるか分からない。
2015/16シーズンは6つのポジションをこなすなど、準レギュラーの活躍。ようやくの開花にクレの頬は緩んだ。
アルベスが去った2016/17シーズンは右ラテラルのレギュラーとして確立。チャンピオンズPSG戦(6-1)では奇跡の逆転ゴールを決め、その後のベルナベウクラシコではメッシの決勝弾のきっかけになるなど、記憶に残るプレーでバルセロニスタのアイドルになった。
2017/18シーズンもエルネスト・バルベルデの信頼を得て右ラテラルの先発として活躍。
2018/19シーズンはセメドとポジションを競いつつ、ホームゲームを中心に先発起用された。
2019/20シーズンはバルベルデが中盤での起用を明言するも、結局は右ラテラルで落ち着きつつ、時々4-4-2の右サイドも。
2021/22シーズンはついにインテリオールとして起用される見込み。
代表歴
U-17ワールドカップ(2009)、U-20ワールドカップ(2011)、U-21欧州選手権(2013)出場。2016年3月の親善試合でフル代表初招集され、ルーマニア戦でデビュー。2018年W杯ロシア大会では招集外となった。
プレーの特徴
ラ・マシア出身のセントロカンピスタゆえ、バルサっぽい特徴(巧みなボールタッチや視野の広さ、フットボルIQ)を備えているセルジ・ロベルトだが、彼を他とは異なる存在としているのは、フィジカルの強さだ。
ボールへの当たりは強く、縦横無尽に相手エリア周辺を行き来しつつゴール前へと飛び込んでいくのがロベルトのスタイル。それによって彼はデフェンサがマークするのが難しい、予測困難で独特な選手となっている。ここぞ、のタイミングでぐいぐい推進していくドリブルが小気味良い。
かつては遠慮があるのかトップチームでは小粒なプレーが多かったが、自信を得た2015/16シーズン以降はフィリアルでそうだったように伸び伸びとプレー。インテリオールだけでなくピボーテ、ラテラル、偽エストレーモと数多くのポジションをこなし、そのすべてでハイレベルなパフォーマンスを見せるほどになっている。スーペルセルジ。
雑情報
・イスラエル人モデルのコラル・シマノビックさんと2014年1月から交際中。彼女はモデル業のほかにもデザインを勉強中とのこと。2018年5月30日、テルアビブで挙式。2019年11月、第一子カイアちゃん誕生。
・ふたりを引き合わせたのはマルク・バルトラの恋人メリッサ・ヒメネスさん(スポーツジャーナリスト)。セルジを応援するべく、3姉妹で頻繁にカンプノウ観戦に訪れている模様。
・2019年12月28日、母がALS(筋萎縮性側索硬化症)により死去。
・レギュラーとなった後も契約解除金が4,000万ユーロとバーゲン価格で、早く契約を更新しろとファンはやきもき。
・2018年8月、チームの第4カピタンに選出される。
- ※2011年7月、バルサとの契約を2015年まで延長。
- ※2014年9月、バルサとの契約を2019年まで延長(契約解除金は4,000万ユーロ)。
- ※2018年2月、バルサとの契約を2022年まで延長(契約解除金は5億ユーロに)。
- ※2022年6月、バルサとの契約を2023年まで延長(大幅減給 4.3M→1.7M)。
- 【セルジ・ロベルト関連ニュース】
- ■セルジ・ロベルト「6-1のゴールはいつまでも覚えてる」(2018年3月9日)
- ■セルジ・ロベルト「バルサで成功したいなら、闘い続けて」(2018年2月23日)
- ■セルジ・ロベルト:契約更新について「バルサは人生のクラブ。ずっとここに居たい」(2017年11月21日)
- ■セルジ・ロベルト、ガス欠で走った!(2017年4月25日)
- ■セルジ・ロベルト「試合に出ることで自信を得る」 (2015年10月8日)
獲得タイトル
- バルサ
- リーガ(2014/15、2015/16、2017/18、2018/19)
- チャンピオンズ(2014/15)
- 国王杯(2014/15、2015/16、2016/17、2017/18、2020/21)
- スーペルコパ・エスパーニャ(2013、2016)
- ヨーロッパ・スーパーカップ(2015)
- クラブワールドカップ(2015)