カンテラとプレーモデルを強くするべし、と元カピタン。
バルサの元主将チャビ・エルナンデスが、スポーツ記者マルティ・ペラルナウ氏の発行するデジタルスポーツ誌 THE TACTICAL ROOM 夏号の取材を受け、バルサの現状について再び物申しています。クラブ最多試合出場記録を持つレジェンドとしては今のバルサには歯がゆいらしく、「カンテラを強化しないと」と強調。カンテラは子どもたちを育てるところだと力説しています。
「一般的に言って、バルサは眠っていたよ。必要なのはカンテラとプレーモデルを強化すること(…)。若い選手はトップチームに届いた時に全てのコンセプトが習得できているように、バルサのプレー方法を身につけないといけないんだ。カンテラの監督たちは選手を育て、教えないといけない。インファンティル(U-14)リーグを優勝したからどうなるの!?必要なのはインファンティルたちを鍛えることだよ。勝つのは良いことだけど、目的じゃない」
将来の監督について
現役を続けるのはあと1年と公言しているチャビですから、その後については誰もが気になるところです。ペラルナウさんとの対話の中でも、彼は「監督になる」と言っている。ただしそれはすぐのことではないとも繰り返すセントロカンピスタです。
「今の僕には監督にはなれないし、僕は誰を騙すこともできない。監督となるためには、まだまだ多くのことを勉強しないといけないんだ。方法論は知っているけど、それの使い方を学ばないといけない」
「僕の監督としての理念は、ボールを保持し、すぐさま取り戻し、こちらが主役になることなんだ。もしポゼッションが90%になるのなら、89%よりも良い。僕はボールを持てないと苦しむので、監督としても同じことになるだろうね」
ルーチョとチングリ
それならば、ここ数年のバルセロナのフットボルはモヤモヤするところも多々あったでしょう。ルーチョバルサの感想を、チャビはこう言ってます。「僕は2008年から2012年にかけて僕らがプレーしていたような、伝統的なプレー方法に熱狂する人間さ。でもバルサには他のやり方でプレーする時にタイトルを獲れる良い選手たちがいることを認める。彼らが勝ち取ったようにね。イニエスタやブスケツ、それに僕のような選手は、時々そういったドタバタ展開に負けていた」
今季からバルサを率いるエルネスト・バルベルデはどんなフットボルをするのか。チャビはチングリにだいぶ期待をしています。「とても良い賭けだと思ってるよ。彼は(バルサの監督となる)準備ができているし、経験豊富でクラブのことも知っている。バルサスタイルも経験しているから、それが上手くいくだろうね。彼が来たことで、バルサは伝統的なスタイルに戻るんじゃないかな」
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