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タタさん100日

 

公式戦17試合を無敗でクリアした新監督。

ヘラルド・“タタ”・マルティーノ監督がFCバルセロナの監督に就任してから、11月2日で100日が経過しました。クラブ新記録となるリーガ開幕8連勝を決め、リーガとチャンピオンズの両方で首位を快走。アトレチコと競い合ったスーペルコパを確保し、マドリーとの最初のクラシコにも勝利と、ここまでの結果は文句の付けようのないものとなっています。MUNDO DEPORTIVO紙が行っているウェブアンケートでも、27%が「10点満点」だと評価。「9点」が24%、「8点」も26%ですから、実に77%が“上出来”だと考えているわけです(10,729票時点)。唯一議論の的になっているのは現実的なスタイルですが、それも不満というほどではありません。

 

数字で見る100日

マルティーノ監督率いるバルサは、最初の100日を無敗で乗り切りました。公式戦17試合の結果は、13勝4分。その17試合での平均得点は2.4ゴールとなり、守備面では10試合で完封。最初の頃は無用な失点が多かったチームですが、最近はだいぶ安定してきたことが判ります。

出場機会も分散していて、全試合出場は守護神のビクトル・バルデスのみ。彼に次いで出場時間が多いのは、フル出場が続いたジェラール・ピケ(15試合で先発、計1,331分)となっています。ここまでに一度も出番が訪れていないのは、ピント、オイエルのポルテーロたちと、負傷中のアフェライ、怪我明けのクエンカだけです。

そして今、タタチームには2つほど新記録更新のチャンスがあります。その1つがシーズン開幕からの連続無敗記録。クラブ記録は2011/12シーズンのペップチームによる21試合無敗(15勝6分)で、11月26日にアルフォンソ・ペレスでヘタフェに敗れたのが、この年の初黒星でした。現チームはあと4試合でこれに並びます。

もう1つはリーガでの連続首位記録。FCバルセロナは2012年の開幕戦以降、一度もリーガの首位を譲り渡してはおらず、現時点で50節連続でリーダーであり続けています。確か、リーガ記録が86-88シーズンあたりにレアル・マドリーが樹立した53節連続だったと思うので、あと3節でこれに並べる。第15節がサン・マメス・バリアでのアスレチック戦につき、簡単ではなさそうです。

 

ピケ「時には現実的に行く必要もある」

プレースタイル論議については、選手たちは皆ミスターの示す方向性に賛同しており、懐疑的な意見に対しての防御壁となっています。エスパニョール戦終了後にバルサTVの番組El Marcadorに出演したジェラール・ピケもその1人で、彼は「試合の状況によっては、現実的にいく必要もあるよ。僕らが良いプレーをし、たくさん得点することをファンが求めるのは分かってる。でもそれがいつも可能ってわけじゃないんだ」とコメント。さらに「歴史的に、バルサはこの手の試合に勝てず、タイトル争いで苦戦をしてきたよね」と指摘しています。

同時にセントラルは、要求度の高さについては「バルサはとても大きなクラブだから、要求される度合いも大きい。人々はいつも何かしら疑問を呈しているし、今はそれがプレースタイルなんだよ。1年を通じて、とても良い試合は15試合ほど。フィジカルがよりものを言うような試合もあるさ。僕らは賢くなければならないんだ。僕らはとても現実的だよ。おそらくは僕らはすごく良いプレーをしていない。でも結果は今すごく良いよね」と強調。

そしてジェリはマドリーを引き合いに出し、こうも述べました。「永遠のライバルと比較するのは好きじゃないけれど、ここで5年間の優勝がリーガ1回、コパ1回だった時のことを想像してみてよ。それを消化(我慢)するのはかなり大変だと思うよ

スタイル議論については、ナゼにあれこれ言われるのか理解できないと語るのはハビエル・マスチェラーノも同じです。アルゼンチンのEL GRAFICO誌でのインタビュー一部抜粋をMUNDO DEPORTIVO紙経由で紹介しますと、ヘフェシート曰く、「僕らがラージョに0-4で勝った時、ボール支配率はラージョが51%で僕らに勝っていた。僕にしてみれば、これは半ば馬鹿げた議論だよ。違うかな?実際、チームは同じやり方を続けてるんだ。もし相手ゴール前に3本のパスで到達するチャンスがあるなら、相手にしっかり対処させるために20本のパスはつながないでしょ?

 

エスパニョール戦の前日会見でマルティーノ監督は、「監督としてはマドリーに5-0で勝ったあのチームのレベルに到達させたい」とも語っています。チームの世代的にも最高だったあの黄金時代の再現が可能かどうかは実際には正直微妙でしょうが、確かなのはタタさんがとてもチームに気を配り、上手く運営している点です。この感じでいければ、4月には夢を見れているんじゃないかと思えるのが好い。最初の100日は文句なしでありました。あとはワクワクする時間がちょっとずつ増えていってくれれば、より楽しい春になりましょう。

 

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