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ピケ「沈むか、前に進むか」

 

前向きに行くことが重要、とセントラル。

現在のFCバルセロナにおいて、必要とされるタイミングでメッセージを発する役割を与えられているのがジェラール・ピケです。ペップ時代に並ぶ開幕21試合無敗記録なるか?と余裕ムードだったアヤックス戦の前日から、わずか数日でチームを取り巻く雰囲気は一変。基本的には静観されているものの、意地の悪い方面からはここぞとばかりに批判が行われている状況です。それに対しワカ旦那はチームへの敬意を求めるとともに、立ち上がることの重要性を強調。「選択肢は2つある。それは沈没を続けていくのか、前へ向かって進むかだ」と語っています。

 

連敗した2試合の内容は大きく違う

メッセージ担当相として当番会見に登場したピケはこの日、とてもたくさんの言葉を残しています。その1つが今一番ホットな話題である公式戦連敗についてです。「チーム状態は良いよ。僕らは連敗することに慣れてはいないけれど、2つの試合は内容が全然異なっていたんだ。アスレチック戦の前半、僕らはすごく良いプレーをしていたよ。もう一度あの試合を見直したところ、前半に相手に与えたチャンスは1回だけだった。サン・マメスでのその数字が意味するのは、チームが良いプレーをしたってことさ。後半も同じように進んでいた。アスレチックの選手が退場してたかもしれないプレー、あれがポイントだったね。その後僕らはゴールを奪われ、それがかなり痛かったよ」

「(批判に関しては)後半のラスト20分の印象が強く、悪かったアムステルダムでの試合と混同されてるんだ。僕らはそんなに悪いプレーをしてるわけじゃない。サン・マメスでのフィーリングはアムステルダムよりもずっと良かった。僕らは2つの試合をごちゃ混ぜにしてるよ。ここからは前向きな結論を導かなければならない。選択肢は2つ。このまま沈み続けていくのか、それとも立ち上がって進んで行くかだ。前を見るのが唯一の方法だよ

そして。「チームのプレーは良くなっていってると思う。怒りの声をあげる人がいることは知っているけれどね。改善すべきはおそらく自信だろう。何故なら相手にゴールされたなら、すぐさま顔を上げてゴールを返す必要があるからね。僕らのプレーには波があってアムステルダムでの出来は受け入れがたいものだった。でもビルバオでは確かに良くなっていたんだ」

この連敗が“事故”であったとは、ジェリは考えていません。「彼らはどちらも立派なチームだからね。アヤックスは良いフットボルをしているし、チャンピオンズでの生き残りが懸かっている。アスレチックはカサでの圧力がすごい。バルサはいつも勝たなければいけないとはいえ、どちらも負ける可能性のある試合だよ。ここから求められるのは、落胆することなくリアクションを起こしていくことさ

 

スタイルに関する議論

アスレチック・クラブ戦では、バルサがボール保持に苦労している場面が何度も見受けられました。「ポゼッションに苦労しているのはおそらく、ダイレクトなプレーが少し増えているからだろうね。でも前半はアスレチックが快適にプレーしているようには見えなかったよ。今はどのチームもボールを回すことを選択している。前線でプレッシャーをかけたくっても、難しいんだ。プレッシングをしたい気持ちとは別に、周りと連係して90分間プレッシャーをかけに行く力も必要だしね」

このチームにタイトルを勝ち取る力があるか、と訊ねられたセントラルは、「競っていくよ。4月に全て狙える位置に残っていなければいけない」としつつも、過去との比較はすべきではないと主張をしています。「6冠の年との比較はやめてほしいんだ。全てのタイトルを獲得するようトライしていくけれど、以前ティトが言ってたように、どんな比較にも僕らは敗れるだろうからね

「僕らは今ダイレクトなプレーをしているけれど、それはそうありたいからじゃない。昨シーズン、僕らが相手チームにあまりにも研究されていると思ったからだよ。でも僕らは毎日、スタイルについて議論をするつもりはない。ペップの一年目にアトレチコとエスパニョールに負けた時、僕らはプレーの仕方に疑問を抱かなかった。そしてその後、その報酬を手にしたんだ。」

改善の余地は常に存在しているし、2連敗した後は、より成長していかなければならない」と語るピケは、チームがミーティングを行ったと認めつつも、それはいつものことで連敗したからじゃないとコメント。チームコンディションについては「いつも目指しているのは、タイトルの懸かった時期にベストであること。常に同じ状態であるのは不可能だけれど、僕には今のチームが良いレベルにあるように見えるし、これまでもフィジカルに問題はなかった」と述べています。

 

建設的な批判は歓迎する

そして外部からの批判については。「建設的なものであれば受け入れるよ。僕らは自分たちがどこにいるか分かっているし、そのための準備をしているしね。でも敬意を欠く批判は別の話だ。たとえば、アンドレス(イニエスタ)が僕らがしっかりトレーニングしているかと訊ねられていたけれど、それはスタッフや選手への敬意を欠いていると僕は思う。厳しい意見でも、それが建設的な批判であれば受け入れる必要があるだろうけどね」

補強などによってチームの一部を新しくすべかとの質問は、敬意を欠くものではないとジェラールは言います。「変化しなければならないという意見を、ある程度の人たちは持ってるよね。僕らは可能なかぎりベストな仕事をしようと頑張ってるよ。僕自身はこのチームに全幅の信頼をおいているんだ

モントーヤとテージョがイベントで移籍を仄めかす発言をした件については。「彼らの言うことは理解するけれど、ここはバルサだからね。プレーするためにみんな戦っているんだ。必要なのは出番を勝ち取るために汗を流すこと。満足できない者に対しては、門は常に開かれている

親友で先輩のプジョルが怪我で苦しんでいます。「僕にとってプジョルは、過去10年で最高のセントラルだよ。彼は年齢が増えてきたし、ヒザに不運なトラブルを抱えてはいるけれど、僕は彼に全幅の信頼をおいているし、彼が隣にいるってのは生命保険なんだ。彼の不在は確かに寂しい。でも僕らはバルサだ。変わらぬ熱意を持って試合を戦っていかなければならない」

そして最後、金曜日に始まるコパ・デル・レイに関して、セントラルはこう前向きに考えています。「自信を深める良い機会になるだろうね。良い試合をして、士気を高めていきたい

 

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