◇第2監督はセルヒオ・ロベラ
来シーズンよりバルサ新監督となるティト・ビラノバの、懐刀となる人物が決定したようです。現地メディアの報道によりますと、それはこれまで言われていた内部昇格ではなく、”少し”外部の人。現在はセウタの監督を務めているセルヒオ・ロベラというお人が、来季よりティトのアシスタントとなります。特筆すべきは彼の若さ。なんとまあ35歳と、プジョルと1つしか変わらんではないですか。
ロベラは現在セグンダBに所属するセウタを率いていますが、1999年から2007年にかけてはバルサのフットボル・バッセで少年チームを率いていました。ティトとは旧知の仲で、彼がテラッサでディレクター職をやっていたとき、ロベラは下部チームの監督を務めていたのだそうです。ARA紙が伝えるところによれば、当事者間での合意はすでに成立済み。25日のコパ決勝終了後、公式発表となる運びとのことです。
8シーズンにわたってカンテラのコーチをやっていたことで、ロベラはカンテラっ子たちのこともよく知っています。テージョやクエンカはアレビンAとインファンティルAでの教え子でして、ドス・サントス、バルトラ、モントーヤ、リベロラらともインファンティルで一緒でした。この時のインファンティルはまさに無敵状態だったらしく、リーグ30試合で90ポイントを獲得しての完全優勝を達成。かつてのEXILE顔負けの、”パーフェクトイヤー”の監督さんです。
ちなみにボージャンとの親交が深く、ボーが2010年に夏のキャンパスを開催した際、コーチ役を務めたのがこのロベラ。彼がティトの右腕になることで、ボージャンの今後にも影響するや否や・・・?
◇マスチェの働きに報いる
ピッチ内外での大活躍によって、クラブ全方面での分厚い信頼を獲得したハビエル・マスチェラーノ。数々の全力プレーによってチームを救ったのみならず、その言動はまさにプロフェッショナルの鑑というべきものです。これはもう、契約更新によって報いなければバチが当たる。ということでバルサはマスチェの契約条件アップ+期間延長を計画していると、MUND
DEPORTIVO(MD)紙が伝えています。
ヘフェシートは2010年夏、2100万ユーロ+出来高400万ユーロの移籍金でバルサへと入団しました。契約期間は2014年6月まで。あれほどの選手をあと2年で手放すわけにはいきませんので、クラブとしてのまず第一の目標は、この期間を延長することにあります。
忘れてならないのは、リバポーからバルセロナへとやってくる際、オペレーションを完成させるために、マスチェが自ら給料の20%減額をバルサに申し出ている点です。その分を移籍金に上乗せしたことで、彼はカンプノウへやってこれた。ならばペップが大絶賛するこのマスチェラーノに対しては、こちらの面でも報いなければなりません。急ぎの案件ではないので、話がまとまるのは来季になってからのようですが、両者大満足の結果となることを期待しています。
◇親善試合ナシ
今週末のベティス戦を終えてから、25日のアスレチックとのコパ決勝まで、FCバルセロナの試合スケジュールには13日のブランクが生まれます。そこで当初バルサはその間に親善試合をひとつ入れようかという予定だったのですが、飛行機で2時間以内に行ける場所でのお手頃な対戦チームが見付からなかったということで、この計画は断念。親善試合はナシとなりました。
◇フランク・デボエル 「バルサはベルトンゲンを獲るべき」
エールディビジ優勝を決めたアヤックス監督のフランク・デボエルさんが、再び自チームのセントラルであるベルトンゲン(25)の売込みを行っています。「もし私がバルサの監督なら、ベルトンゲンを獲得するよ。彼はヨーロッパトップクラスのセントラルであり、非常に攻撃的で強さもある。高いクオリティを備えた選手で、バルサのスタイルやフィロソフィーに完璧にフィットするだろう」。ウワサのチアゴ・シルバに比べ、移籍金も格段にお安いというのも魅力です。
さらに欧州の列強が視線を送っている右ラテラルのグレゴリー・ファン・デル・ビールにつきましても、フランクはバルサ行きを推薦です。「彼もバルサによく適応するであろうラテラルだ。ダニ・アルベスとよく似たプレースタイルの選手だし、攻撃参加を頻繁に行い、ボールテクニックも備わっている」。一時はダニは放出か?という記事も出ていましたが、最近は終息気味。こちらの現実味は低そうです。
◇ペップからアビダルへの贈り物
肝移植手術を終え、病院生活を送っているエリック・アビダルの元へ、ペップ・グアルディオラはこれまでに二度お見舞いへと足を運んだそうです。最初は手術が無事終わってから数日後で、二回目はもう少し日数が経ち、経過が安定してきた去る火曜日。そして11日付のSPORT紙にはペップが持参した手土産に関する記事が掲載されていましたので、紹介します。
アビさんの病室を初めて訪れるにあたって、グアルディオラは病院の近くにある本屋へと入り、1冊の本を購入しました。選んだのは彼の友人である歌手 Lluis Llach(リュイス・リャック)の作家デビュー作、”Memòria d’uns ulls pintats” 。そのタイトルが示すとおりに、カタランで記された本です。
ペップがアビダルにカタランの本を贈ったというのはつまり、それだけアビさんがカタルーニャに馴染んでいるという証しです。SPORT紙の記事によりますと、エリックの娘さんたちはカタランはぺらぺら。父親であるアビダルもまたカタランをばっちり理解していて、引退後もバルセロナに住みたいと何度も口にしています。
ちなみに10日をもちまして、アビダルの手術からはちょうど1ヶ月が経過しました。今はまだ、チームメイトたちが自由に面会に行ける段階ではないそうですが、近日中にドクターからその許可が下りると見られています。
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