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アビダル「ティトのために、チャンピオンズ決勝へ行きたい」

 

ミスターのために絶対に決勝へ行くんだ、とアビ。

チーム練習が休みとなった11日(木)、エリック・アビダルがパトロンを務めるチャリティー本”Relatos solidarios del deporte”のプレゼンテーションへと出席しました。この本はカタルーニャとマドリーの各メディアに所属するスポーツジャーナリストたち41名が共同で執筆し、利益は全額医療機関(今回はAsociacion Catalana de Fibrosis Quistica:のう胞繊維症カタルーニャ協会)へと寄付されます。今年で第9回目となっていまして、過去にはフランク・ライカー、プジョル、チャビ、イニエスタ、ペップ、ビジャらが参加しています。

 

アビダルの社会的貢献

同書の過去のパトロンたちと比べても、アビダルの適任ぶりは群を抜いていると言っていいでしょう。肝移植から2度ピッチへと復帰したアビさんは、その当然の成り行きとして闘病のアイコンとなっていますし、また自身としても慈善行為に積極的。今回はこのプロジェクトの一員となれたことに、こう喜びを表しています。「今ここに自分が居ることを光栄に思うよ。是非とも協力して、たくさんの人を助けたかったんだ。(寄付先にこの協会を選んだのは、彼らが難病に苦しんでいて、多くの援助を必要としているから。たくさんの人がこの本を買ってくれる事を期待してます」。ちなみにアビさんはフランスで高齢者用の病院を買い取ったり、歩くことが困難なある女の子の援助をしたりもしているそうですよ。

アビダルスペインではどうやら、臓器移植やドナー推進に関する国からの補助金が20%カットされたのだそうです。それに関して訊ねられたアビダルは、きっぱりとこう答えています。「20%削るんじゃなくて、増やすのがベストだよ。治療や研究、移植を必要としている人たちはものすごく、ものすごくたくさんいるんだ。彼らを治療する外科医やドクターが不足していると僕は思う。彼らを助けることが必要であって、予算をカットすべきじゃないよ」

 

バルサでキャリアを終えたい

バルサは先日、チャンピオンズの準決勝進出を果たしました。2年前、ウェンブリーにて優勝トロフィーを掲げたアビさん。あの感動を再び実現するまで、あと3試合です。「ティトのためにチャンピオンズの決勝へと行くことが目標なんだ。チームのためでもあるけど、なによりも苦しい時間を送ったミスターのために、トロフィーを掲げたいと僕らは思ってる。なにがなんでも、決勝へと行かないとね。そのために僕らは、全力を尽くしていく。残念なのはティトがプレーできない(=優勝杯を掲げられない)ことだよ」

「いつだって、ピッチに戻ることが目標だった」というアビダルはまた、闘病生活時についてこんなふうにコメントをしています。「こんなにハードな戦いだとは知らなかったよ。これほどの病気にかかったのは初めてだったからね。ドクターは僕をとても助けてくれた。そして僕に、また普通の生活を送れるようになると言ったんだ。僕にとってそれは、フットボルだった」。そして。「トレーニングや、テクニコに与えられる(プレー)時間を楽しんでいるよ。僕は前向きな性格だし、ピッチに戻れたことに喜んでるんだ。もし僕に出番が来るなら素晴らしいし、もしダメならチームメイトたちを助けていくさ」

アビダルとバルサの契約は今年の6月いっぱいで満了します。その後のことについて訊ねられた彼は、次のように冗談交じりに語っています。「それはクラブが決めるよ。僕の希望はプレーを続けて、バルサでスポーツ選手としてのキャリアを終えることなんだ。でもクラブがもし僕を”追い出し”たら…… (笑) いやクラブは僕を追い出しはしないだろうね^^。僕はここで引退をしたいし、家族もここに残ることを望んでいる」

この”Relatos solidarios del deporte”は13日(土)より各地のEl Corte Inglesなどで販売されるそうです。価格はいつもと同じで10ユーロです。

 

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