怪我明けのイビに好印象を持ったタタさん。
1月3日にミニエスタディで行われた、毎年恒例となっているレジェス・マゴスの贈り物としてのファン向け公開練習。13,200人の観客が見守る中、クラックたちが日頃の感謝を込めたトレーニングを行ったわけですが、その中でもスタンドが一番盛り上がったのは2チームに分かれてのミニゲームでありました。
ミニゲームのグループ分けは以下のとおりです。赤ビブスチームがピント、モントーヤ、バルトラ、マスチェラーノ、ジョルディ・アルバ、チャビ、セルジ・ロベルト、セスク、アレクシス、ペドロ。そしてビブスなしチームがバルデス、バグナック、ピケ、ブスケツ、アドリアーノ、ソング、イニエスタ、テージョ、メッシ、ネイマール。1人だけ黄色のビブスを付けたアフェライが、ボールを持ったチームの選手となる“ジョーカー”としてプレーしています。
このミニゲーム(4-4のドロー)における最大の話題は、メッシのハットトリック+1アシストの活躍となります。しかしもう一つ見逃せないのはやはり、ジョーカーに指名されたイブラヒム・アフェライでしょう。
監督と選手双方の希望を聞いて決断
イビは2011年の冬のマーケットにて、300万ユーロのお値打ち価格でバルサに入団。ユーロクラシコではマルセロをぶち抜きメッシの先制点をアシストするなど期待をされましたが、同年9月のヒザの大怪我で長期の戦線離脱となり、その後も怪我に泣かされ続けてきました。2013年8月には右太ももの慢性痛の治療のために手術を敢行。12月末からグループ練習に復帰しています。
そして日々のトレーニングでアフェライのプレーを見たヘラルド・マルティーノ監督が、彼に好印象を持ったというのが嬉しい話です。監督が代われば、選手の状況も変わる。エルチェ戦の前日会見にてミスターは、「私はアフェライのプレーがとても好きだよ。彼には資質があるし、さらに調子を上げていってもらいたいんだ。彼を戦力に数えられることを、私たちは嬉しく思っている」と語っており、額面どおりに受け取るのなら、後半戦でチャンスが訪れる可能性は高そうです。
苦難の冬の後に、希望の光差す春の到来というような展開。あとはスビサレッタがマルティーノとアフェライの考えを聞き、双方にとって最もプラスとなるであろう決断を下すことになるでしょう。ポイントとなるのはここでも、夏に開催されるムンディアルです。より多く出場時間の望めそうな他クラブを選ぶか、バルサでの挑戦か。イビにとって最良の選択となることを願うばかりですが、ファンとしてはやはり、カンプノウでの成功を見てみたいなり。
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