バルサのカンテラ哲学を強調したドン。
レバンテ戦の決勝ゴールをカンテラーノが決めたということで、ちょっとしたフィーバーを起こしているベルナベウ周辺。MARCA紙などは過去のカンテラ選手による”黄金のゴール”を振り返る、なんて企画も行っているわけですが、バルセロニスタからすれば、「なにをそんなことで」と言うしかありません。先月末のコパあたりから、マドリーのカンテラについては何かと話題になっていたわけですが、バルサとあちらのカンテラ哲学の違いについて、我らのアンドレス・イニエスタがそれとな~く、そして優雅にコメントをしていますので紹介しましょう。
バルサのようなクラブにいれて幸せ
水曜日の集金親善試合(300万ユーロ)のために、ラ・ロハの面々は大西洋を横断し、現在パナマにまで出向いています。その遠征出発前、首都マドリーでSONYのスマホの新機種発表に出席したのがイニエスタ。この日のマドリーメディアは前夜のアルバロ・モラタのゴールでほくほくしていましたので、会見でもどうやらドンは、カンテラについての質問を受けたようです。バルサがカンテラーノを信頼し、日常的に起用し続けている一方で、もしベンゼマとイグアインが負傷していなければ、モラタを使うことはなかったであろうマドリー。両クラブの違いなんぞイニエスタに訊くまでもないでしょうに、我らのドンはあちらのことを一々例に挙げるでもなく、こうコメントをしています。
「大事なのはカンテラを政策として信頼することだよ。状況によってではなくてね。僕はバンガールがデリケートなことになっていた時期に、トップチームへと上がってきた。必要性によって昇格する例もあるけれど、その他はチャンスを与えるための昇格になる。フットボルバッセではすごくたくさんの人たちが仕事をしている。良い仕事をしている彼らに賭けることで、結果が出るんだ」
そして「各クラブで事情は異なる」としながらも、バルサというカンテラをチーム作りの柱の一つとするクラブに入れて好かった、とイニエスタは言います。「今のチームにいれて僕は幸運だったよ。人々がカンテラを信頼することが重要なんだ。もしそうでなければ、報われないからね。クラブが下から上がってくる選手たちに機会を提供し、彼らを信頼していることを僕はとても嬉しく思うよ」
メッシがヌメロ・ウノ
このイベントでイニエスタは、その他バルサ的テーマについてもコメントをしています。そのうちの一つが、日曜日のマジョルカ戦でペレの年間ゴール記録を超えたレオ・メッシについてです。「彼はヌメロ・ウノ(ナンバー1)だよ。ゴール数においても、その他のプレーにおいてもね。彼は唯一の存在で、だから若くしてあらゆる記録を打ち破っている。彼のキャリアがまだ長く残っていることは、ファンにとって喜ばしいことだね」
またイジワルな首都系メディアは、”マジョルカ戦でメッシが0-2のゴールを決めた際、ビジャが祝福に集まらなかった”と両選手に確執アリと報じているのですが、その件についてはイニエスタは「二人の関係は良好」だとし、「どんな仕事でも似たようなことはあるものだし、関係が悪いと見る必要はない」としています。
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