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ビジャはアトレチコへ!

 

びっくり価格(MAX510万ユーロ)でコルチョネロへと移籍。

7月8日の現地夕方、驚きのニュースがインターネット上を駆け巡りました。ダビド・ビジャの移籍に関し、アトレチコ・マドリーとFCバルセロナが合意に達したとの知らせです。つい数時間前までは、ルーニー獲得オペレーションに組み込まれるであるとか、トッテナム移籍でほぼ決まりであるとか言われていただけに、アトレチコとは意外。さらにバルサが受け付けるオファー額は最低1,000万ユーロとされていましたから、MAX510万ユーロ(初年度210万+2年目も在籍で+200万、2016年まで契約延長で+100万ユーロ)の額の低さにも驚くところです。またバルサの発表によれば、将来ビジャがアトレチコから他のクラブへと移った場合、発生する移籍金の50%をバルサが得ることになります。

 

唯一の正式オファー?

グアッヘが電撃的にビセンテ・カルデロンへと移った背後には、当然ながらいろんな動きがあったようです。この夏、退団が確実とされたダビド・ビジャには幾つものクラブが関心を寄せています。まずウワサに上がったのはアーセナルでした。その後はビラス=ボアスが熱心だったトッテナムが競争に加わりましたが、AS紙の情報によれば、ロンドン勢のグアッヘへのオファーは年俸250万ユーロほどだったそうで。昨日マリオ・ゴメスを獲得したフィオレンティーナからの提示額も、同等だったと見られています。そこにアトレチコから現状維持のオファーが届けば、そりゃOK!となりましょう。むしろ願ったり叶ったりです。

ビジャへのオファーに関しては、諸説あります。カタルーニャ・ラジオは、トッテナムとフィオレンティーナからバルサへのオファーは300~400万ユーロだったといい、一方でSPORT紙は正式なオファーはアトレチコの1件だけだったとしている。そういうことであれば、ビジャの希望を優先することも含め、バルサはロヒビアンコの申し出を受け入れるしかなかったわけです。

グアッヘに関しては、選手本人が活躍の場を求めていることに加えて、契約書の内容からも彼は退団へと向かっていました。2010年のバルサ入団時、ラポルタ理事会と結んだ契約では、その最終年となる2013/14シーズンにはビジャの年俸は700万ユーロから1,100万ユーロへと上昇することになっていたのです。バルサとしましては、控え中心となるであろう選手にその額は支払えない。バルセロナとしてこの移籍に利点があるなら、その巨額年俸の節約となります。SPORT紙の伝えるところでは、アトレチコはこの1,100万ユーロをそっくり引き受けるそうです。

 

高く買って、安く売る・・・

この年俸の高さは、バルサが得る移籍金が低くなる大きな要因です。旬の時期を過ぎた高額年俸のスター選手を、高額な移籍金を払っても受け入れようとするクラブは、現実的には滅多に存在しません。高く買って、放出する時は安値。選手の最盛期を買うバルサには、このパターンは宿命みたいなもんでしょうか。しかし今回のこの件は、ちょっと度が過ぎているとの印象を受けます。最大510万ユーロなんてまるでカンテラーノの移籍金。今季の年俸1,100万ユーロを節約したと言っても、1年後には自由移籍になっている選手といえども、売り急いだ感は否めません。

3年前に4,000万ユーロで獲得したスペイン代表の歴代最多得点記録保持選手が、大きな怪我を負ってフォームを落としたとはいえ、500万ユーロぽっちとは。。。カジェホンでも1,000万ユーロの値がついているらしいのにッ。これまでのビジャへの感謝を、彼の希望を受け入れることで表現したとしても、もうちょっとなんとかなりませんでしたかねぇ。現実にオファーが1つだけだとしたなら、仕方ないのか。。。フロントも批判承知で合意したのですから、勇敢であると言えなくもないです。

ただ、ビジャにとってはビセンテ・カルデロン行きは良い話です。ファルカオが去り、エースを必要としていたチームに良い条件で迎えられる。シメオネさんのチームはカウンター戦術を採用していますし、前方にスペースがあることで、グアッヘはより伸び伸びと特性を活かしプレーするでしょう。そこで活躍することができれば、デルボスケ代表監督への良いアピールとなります。

 

ありがとう、グアッヘ!

ダビド・ビジャはFCバルセロナでの3シーズンで119試合に出場し、48得点。入団初年度の2010/11シーズンには23ゴールをあげ、ドブレッテに貢献しています。あのウェンブリーのチャンピオンズ決勝でのゴールは、バルセロニスタの記憶にいつまでも刻まれていくことでしょう。

惜しむらくはバルサで76試合目となったアルサッドとのクラブワールドカップ準決勝。あの日脛骨を折らなければと、たらればは無意味ながらも考えてしまいます。レアル・ソシエダ戦で復帰ゴールを決めた時の、家族のサポートへ感謝を表した、“キミたちがいなければ不可能だった”のTシャツメッセージは感動的でした。ミラン戦でのゴール後の咆哮もクレの心を揺さぶりました。どちらかといえば苦しい思い出の方が目立つこの3年間でしたが、間違いなく言えるのは、バルセロニスタがグアッヘを心より敬愛しているということです。ゴールを決めるのは勿論、不満を洩らすことなく献身的にチームでの役割を受け入れてくれる、本当にすばらしい選手でした。

ビジャがアトレチコへ移籍し、赤白のユニフォームをまとっての最初の公式戦が、バルサとのスーペルコパってのも変な巡り合わせです。カンプノウでのブエルタは8月28日あたりの予定。スタジアムはその日、大きな拍手で彼を迎えることでしょう。なにはともあれ、これまでありがとうグアッヘ!バルサ戦以外、とりわけマドリーダービーでの活躍を楽しみにしていますよ!

 

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