話し合いは最終段階に入った様子。
数週間前あたりから、FCバルセロナが獲得を狙っているとウワサされているセントロカンピスタがいます。それは26日のSPORT紙が大きく取り上げているユベントスのアルトゥロ・ビダルではなく、ディナモ・ザグレブに所属するクロアチアの新星アレン・ハリロビッチです。ハリロビッチは“アドリア海の真珠”と呼ばれ世界遺産として有名なドブロブニク生まれの17歳。この若さにしてすでにクロアチア代表として3試合に出場しており、同国代表の最年少デビュー&得点記録を塗り替えている逸材です。
選手側とはすでに仮合意も取り付けてある、とも言われているこのオペレーションですが、昨日さらに重要となりそうな動きがありました。アンドニ・スビサレッタとラウール・サンジェイがディナモや選手周辺との交渉のため、ザグレブへと向かったというのです。
家族とはバルサ入団で合意か
この交渉においてカギとなるのが、ディナモ・ザグレブの下部組織のスタッフであり、クロアチアやボスニア・ヘルツェゴビナ代表選手でもあった父Sejadさんです。SPORT紙の伝えるところによると、スビはどうやらこの父上にグイッと接近することに成功。さらにはディナモの取締役会長ズドラブコ・マミッチさんとの交渉も進展させ、合意へと前進したというのですが、MUNDO DEPORTIVO(MD)紙はちょっと違っています。スビたちがクロアチアに向かった時、マミッチ会長はザグレブではなく、マドリーにいたらしいのです。
実はマミッチさんはディナモ・ザグレブの会長をしているだけでなく、ルカ・モドリッチやイバン・ラキティッチといったクロアチア人選手の代理人も兼ねているのだそうで。彼らのあれこれを扱うためにスペインを訪れていて、モドリッチについて話すついでにハリロビッチのことも話題になったと推測できます。バルサからのオファーを上昇させるためにマドリーを使っているなら、結構有効そうです。
ただMD紙によると、バルサは母のバネッサさんとの話し合いで“息子はバルサを選ぶでしょう”との約束を取り付けているらしく、本当であれば、喜ばしいお話。まあ実際はサンジェイが同行したのかも定かではないほどなので、どこまでが事実なのかは分かりません。
クロアチア方面からの情報では、移籍金は500万ユーロあたりになる模様。ザグレブは以前360万ユーロのオファーを断っているとされていて、800万ユーロになるという話もあります。
まずバルサBに編入
アレンはハリロビッチ3兄弟の長男で、クロアチアの将来を担うとされる若者です。利き足は左で、ポジションはインテリオール。先輩であるルカ・モドリッチと比較される事が多いのですが、本人は自分はもっと攻撃的だと、その比較には賛同していません。体格でもハリロビッチの方が線が太めのようです。
もしアレン・ハリロビッチ獲得に成功した場合、扱いは昨夏のデニス・スアレスと似たものになります。つまりは将来的なトップチーム昇格に大きな期待をこめたバルサB加入です。スビたちの交渉が難航するとしたなら、このバルサBってのが難点となるでしょうか。
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