バルサを取り巻く諸テーマについて語った副会長。
FCバルセロナのスポーツ部門責任者であるジョゼップ・マリア・バルトメウ副会長が18日、ラジオ局RAC1の番組に出演。現在のバルサを取り巻く様々なテーマについて質問に答えています。その一つレオ・メッシの怪我に関しては、「彼がまた脚を痛めるとは思っていなかったから、最初はとても不安になったよ。今重要なのはきちんとした計画によって、落ち着いて確実に回復することだ。彼は私たちの最高の選手だからね」とコメント。「来年1月に万全の状態で戻ってこれるよう、同程度の怪我より長めの回復期間となるだろう」と述べています。
メッシのフィジカル管理に変更点はない
そして過去4年間ほとんど怪我のなかったメッシに負傷が相次いでいるのは、体調管理になにか変化が合ったのではないか?との憶測が流れている件について、副会長は「トレーニング方法も食事も、過去数年と同じ。食事もフィジカルトレーニングもコントロールされているし、選手たちはシウター・エスポルティーバで一緒に食事を取っている」と、Ole紙のインタビューに答えたメッシ同様に、ルーチンに変わりがないことを強調。
「メッシとクラブとの間に溝はない」と断言する彼はまた、「メッシにかかるプレッシャーは母国ではさらに大きい。彼らは来年のムンディアルの優勝候補だからね。彼の家族には税金問題もあったし、解決したとはいえ私たちは心配したんだ。重要なのはレオがフットボルに集中することだ」と語っています。
ポルテーロとの交渉は進んでいる
一方で今季限りでの退団が確実となっているビクトル・バルデスの後任に関しては、バルトメウさんは次のように述べました。「ビクトルが契約更新をしたくないと私たちに伝えた時から、ポルテーロは探し始めている。もし1月に彼が正式に退団の意を表せば、私たちは後任となるポルテーロを発表することになるだろう。候補は絞られており、交渉は最終段階に入っている」
副会長はその候補にテル・シュテーゲンが含まれていることは認めながらも、ペペ・レイナもまた「リストに入っていて、選択肢から消えたわけではない」と示唆。契約延長を希望するホセ・マヌエル・ピントについては「偉大なプロフェッショナル」と称えながらも詳しくは語らず、同時に「カンテラにはマシップだけではなく、成長中の若いポルテーロたちがいる。彼らも構想に入っている」と、全てを仄めかしつつもはぐらかすに止まっています。
補強に関して「予定はない」と彼が否定をしているのは、デランテロの加入です。巷ではレバンドウスキなど“9番”の補強が語られていますが、バルトメウ曰く、「私たちには高い得点力を持ったチームがあるし、今季は複数の選手がゴールを分け合っている。イブラで試した戦術バリエーションは上手くいかなかったしね」。こちらはまあ、夏のお楽しみってことで。
イニエスタ、バルトラ、モントーヤ、セルジ・ロベルト
契約関連で最近大きな話題となっているのは、アンドレス・イニエスタとの延長交渉です。副会長は言います。「彼に相応しい報いを手にし、話が少しでも早くまとまることを私たちは望んでいる。契約延長の条件としてエミリ・リカルト(トレーナー)の復帰を要求しているとの話があるが、それは事実ではない。医療部の決断は受け入れなければならない」
来年の6月で契約が満了するマルク・バルトラについては。「私たちが期待していたように、クオリティを発揮しているね。彼は訪れたチャンスを活用したよ。マルクの目標はバルサで成功すること。気持ちの上では彼はすでに契約書にサインしている。ただし代理人の仕事が残ってるんだ」
同じく2014年6月で契約が終わるマルティン・モントーヤに関しては、「私たちの元に、他所からのオファーは届いていない」とし、「もしダニ・アルベスがいなければ、彼はレギュラーになっていただろう。彼は若く、大きな未来がある」と称えた副会長です。
そしてなかなか出番の訪れないセルジ・ロベルトに対しては、バルトメウさんは次の言葉を送っています。「誰もが将来のトップチームを担う存在になると予想する選手だよ。彼はいずれチャビやイニエスタの後継者となるだろう。才能はある。あとは忍耐強くあることだ」
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