カンプノウの隣りから、トレーニング場のあるサン・ジョアン・デスピへ。
11月14日(木)、FCバルセロナの相続財産&戦略部門の責任者であるジョルディ・モイシュ副会長が記者会見を開き、シウター・エスポルティーバの拡張、ならびにミニエスタディの移転計画を発表しています。モイシュ副会長によりますと、ロセイ理事会は現在カンプノウの隣りにあるミニエスタディをサン・ジョアン・デスピに移すことを決断。移転予定地はトレーニング場の隣りで、現在はEl Forn Tennis というスポーツクラブがここにあります(下の画像の赤い部分)。クラブはこの土地を10月末に827万ユーロ+税で購入していて、代金は5年間の分割で支払われます。
新たに建設されるバルサB用のスタジアムは、セグンダの規約をクリアする収容人数6000人となる見込み。現在のミニエスタディは1万6000人収容ですから、更にずいぶんとミニになってしまうわけですが、副会長曰く、「セグンダでプレーするチームの必要度に合った規模」とのこと。身の丈に相応しいサイズなのは確かとはいえ、カンプノウの隣りからなくなるという事実がなんとも寂しいものです。
土地売買でTennis El Fornとの10月に合意した際、バルサはこれを“戦略的投資”だと表現しています。新たに26,811平方メートルの土地を獲得したことで、シウター・エスポルティーバの総面積は20%増えて129,308平方メートルに。新たな“ミニ”を建設するだけでなく、他の設備も追加していくなど、サン・ジョアン・デスピのトレーニングセンターをさらに充実した施設にする計画のようです。
モイシュ副会長によると、戦略的投資を行った理由は主に3つ。予想される現施設の飽和状態を回避すること、現在ミニエスタディがある土地をバルサキャンパス作りなどに充てられること、そしてバルサB用の新スタジアムを建設すること。「ラス・コルツ(カンプノウ周辺)とシウター・エスポルティーバ両方の活性化に役立つだろう」と彼は説明しています。
今後はサン・ジョアン・デスピ市や関係各所との調整を進めていき、1年内に書類上の手続きを完了させたいと語った副会長。工事開始はその後になるので、Tennis El Fornはあと2年間、現地で運営を行える模様です。
新スタジアム建設以外に現在計画中なのは、■他のスポーツセクション用の体育館2つ、■新しいメディカルセンターとオフィス、■下部組織用のロッカールーム拡充、■ラ・マシア増床、■トップチーム用ロッカールーム、食堂、ジム等の改築などなどです。
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