常識を越えた勝負強さを示し続けているギガクラック。セビージャ戦の出来事はほんの一部
2018年3月31日のサンチェス・ピスファンにて、またもやD10Sによる“奇跡”が起こりました。正直、今季リーガ初黒星も覚悟しつつあった87分、まずはルイス・スアレスの力尽くゴールが決まり、そこから1分と経たないうちにレオ・メッシの同点弾。この手の劇的弾はもう数え切れないほど目撃したクレですが、何度見てもすごい人です。
ピスファンで、またも示された決定力
試合終了時のサンチェス・ピスファンの静まり様からも、メッシ弾のインパクトの強さが分かります。
試合内容で勝点3により相応しかったのはセビージャでしたし、もし3-4度あった3点目のチャンスにネットを揺らされていたら、バルベルデチームは肩を落としてアンダルシアを後にし、4日(水)のASローマ戦にもっと厳しい雰囲気で臨んでいました。
セビージャの失敗に助けられたわけですが、そのあたりの教訓は後日書くとして・・・ そのリーガ初黒星のピンチからバルサを救ったのが、我らの大エース・メッシでした。
へんなプレッシャーになるのであれば、そんな無敗記録の縛りなんてなくてもいいのですが、ローマ戦に士気高く臨めるのであればメッシを投入した甲斐もあったといえる。なによりレオの感触が良いのは心強いです。
2-0で筋肉に不安のあるメッシを投入するなんて、と最初はバルベルデ采配に疑問でしたが、まさかの同点に喜ぶバルサ選手たちを見るとこれでオーライに思います。
勝点をもたらす大エース
レオ・メッシは今季ここまで41試合に出場し、35ゴール・16アシストを記録しています。
つまりチームの総得点102のうち、半分にあたる51得点に関与しているワケですが・・・
さらに重要なのは、そのゴールがチームの勝点獲得に大きく貢献していること。
ゴール祭りの試合で3、4、5点目をあげるより、同点弾や決勝点を決めることこそがエースに課された任務であり、それをこれでもかと実行しているのがメッシという選手です。
4月2日付SPORTによると、メッシは今季だけでもすでに13試合でバルサに勝点をもたらす、あるいはトーナメントで勝ち抜けさせるゴールを決めているとか。
チャンピオンズではスタンフォード・ブリッジでのチェルシー戦、リーガでは先日のセビージャ戦や、アトレティコとの直接対決でのフリーキックが印象的でした。
土壇場でチームを救うこと19回
また、試合終了間際の劇的弾が多いのも特徴で、4月2日付のMD紙は『大多数がレクイエムを歌っているときにチームに命を与えられる選手』であるメッシのことを、『奇跡の主』として称えています。
同紙によると、メッシは2004年10月にバルサで公式戦デビューして以来19度も、残り時間10分内のゴールを決めている。今季では土曜日のセビージャ戦(2-2)と、リーガ第21節・アラベス戦(2-1)で決めたフリーキック弾(84分)がそうです。
あとはそう、即座に浮かぶのは昨シーズンのベルナベウクラシコ(2-3)での92分のゴラッソ。
昨季はこのエクストリーム弾が豊作で、ベルナベウのほかにも、リーガ第9節のバレンシア戦(2-3、94分)、第17節ビジャレアル戦(1-1、90分)、第23節レガネス戦(2-1、89分)、第24節アトレティコ戦(2-1、87分)でドラマが生まれています。
最後まで勝負を諦めないからこその、この劇的ゴールの数々。
体力も消耗した終盤に、これだけの仕事をできてしまうことにただ感服するのみです。
2009年のクラブワールドカップ(対エストゥディアンテス、1-2)なんて、110分に胸で押し込み伝説になっていますから。
これだけ何度も“奇跡”を起こしてくれる『D10S(フットボール神)』ですから、そりゃあ依存もして当たり前。ソリッドな守備と『メッシ要素』があれば三冠も夢ではないと、残る4月・5月を楽しんでいきましょう。
(すっかり陰に回ってますが、驚きの同点もルイス・スアレスの無理やり弾があってこそ。我らの頼れるキラーです)
このニュースのまとめ
- ・D10S メッシはチームを救うゴールが多い
- ・窮地に立たされたバルサを救うこと、19度
コメント