バルサ新監督の10のメソッド。
26日(金)に2年契約書へとサインをし、FCバルセロナの新監督に正式に就任するヘラルド・“タタ”マルティーノ。彼がどんな監督さんなのかは追々分かってくるのですが、SPORT紙にそのチーム運営術が紹介されていましたので、簡単に挙げてみます。
■戦術指示は短く明確に
エル・タタは試合開始の2時間前、選手たちと戦術ミーティングをします。そこで彼らにゲームへのコンセプトを示すのですが、ごちゃごちゃ言わずに短く明確に内容を伝えるのがマルティーノの流儀。また個人的な対話も重視し、敬意をもって納得させることで、選手たちからの信頼を勝ち取る。元選手ゆえに彼らの気持ちが分かっている監督。チームを家族のように考えている。
■ビデオで分析
ライバルの戦術分析に用いるのはビデオ。これでもかと言うくらいに、相手チームを研究する。その時々のチーム構成によって、用いる戦術は柔軟。彼を知る人たちは皆、タタが楽しんで仕事をする監督だと強調する。
■たまに目先を変える
2つ3つのコンペティションを並行して戦っている時、ただずっと一般練習で汗を流すのではなく、戦術練習にも集中させる。大一番ではディティールが勝敗を左右するため、細部にもこだわる監督。彼のチームはいつも、攻守両面で非常に統制が取れている。
■ダブルセッションはほとんどない
プレシーズンを除き、トレーニングは基本的に1日1回。右腕トレーナーのエルビオ・パオロロッソが立てるプランを信頼している。マルティーノのフットボルはプレッシングが命のため、練習も体力強化を重視する。
■チームの団結
“選手がチームメイトを好きになることで、互いのために走り助け合う。全てが上手くいく”をモットーに、チームの団結を大事にする。子供時代のタタを知る監督たちは、小さな頃からリーダーの資質があったと口を揃えている。
■他人の意見にも耳を傾ける
エル・タタは対話型の監督で、選手たちの意見も聞く。頭ごなしの口出しは好まない。よって選手たちは彼を愛し、精神的な父として慕うようになる。小児語でじいちゃん、父ちゃん、マスターを表すタタのニックネームも、若くして大人だった彼にチームメイトたちが付けたもの。
■一つの戦術に固執しない
相手チームやチーム状況に応じて、戦術を修正できる。パラグアイ代表では堅実性を優先した一方、ニューウェルズは彼の理念により近い、最後列からボールをつなぐプレーをしていたことがそれを示している。
■選手が第一
チームや試合の主役は選手たちであると考えている。写真に写る時も、選手たちを前に出す。
■自分たちのチームが主役となる
“相手の出方を待つのではなく、こちらからアグレッシブに仕掛けて前線でボールを取り戻し、試合の主役を引き受けること”がマルティーノ監督のモットー。バルサの哲学とよく似ている。
■選手たちよ、芯を持て
あなたが鍛える選手に欠けてはいけない要素は?と訊ねられると、“キャラクター(気骨、芯)”だと答えるマルティーノ。バルセロナで彼は、個性的でプレッシャーに慣れた選手たちと出会うことだろう。
以上。タタ・マルティーノに関しては様々な紹介記事が出ていて、それを見るたびに我らの新監督さんへの期待は高まるのですが、この分析もそのうちの1つです。これが事実であったなら、マルティーノはバルサを率いることで、トップクラスの名将たちの仲間入りを果たすこと確実!このとおりの監督でありますように・・・!バモス、ヘラルド・マルティーノっ!
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