年俸の大幅アップより、チーム力強化を求めたというギガクラック。
月曜日のルイス・エンリケ&アンドニ・スビサレッタ会議に続き、火曜日にもバルサ周辺ではもう一つの重要な話し合いが行なわれました。ギガクラックの父であり代理人のホルヘ・メッシ氏が、FCバルセロナのハビエル・ファウス副会長、アントニ・ロシックGM(ゼネラルディレクター)と面談したのです。メッシといえば、クラブとの契約更新が間近だといわれている今日この頃。一時は肖像権の扱いを巡って意見の不一致があり、交渉は難航しているとされていましたが、最近では前進しているというのが各メディアの共通認識です。
レオ・メッシの契約更新について思い出してみますと、そもそもその件を持ち出したのはバルサ側でした。クリスティアノ・ロナウドやズラタン・イブラヒモビッチがレオより高給である点をサンドロ・ロセイ会長(当時)が問題視し、世界最高選手が最高給であるべき!と年俸アップを約束。そのロセイがネイマール問題で辞任した直後、後を継いだジョゼップ・マリア・バルトメウ会長も、メッシの契約を更新する必要があるとの考えを表明しています。
しかしその後、折り悪くといいますか、レオのパフォーマンスは不安定に。大一番で結果を出せなかったことから批判の対象となり、プレーがダメなのは契約更新のことを考えているからだ、と言われたりもしました。彼からすれば、それはちょっと別問題というところでしょう。
戦略変更
で、今回のホルヘ氏とバルサ側との話し合いなのですが、選手側からの要求には方向性の変化があったと現地メディアは伝えています。SPORT紙もMUNDO DEPORTIVO紙も同じく、レオがクラブに求めたものは全タイトルを狙える競争力のあるチームとプロジェクトだというのです。
7日付のSPORT紙によると、メッシは数日前、バルトメウ会長と直接話し合いを行っていたそうです。そこで会長はレオに対し、クラブが彼を信頼しており、近々契約延長を実現するので安心してほしいと言ったらしく。けれどもメッシの答えは、会長の想定ていたものと違っていました。クラックは父と話し合った結果、優先するのはお金ではなくボールであると結論。そこで彼は会長に、金銭条件は譲歩するのであなたたちには勝てるチームを作ってほしいと伝えた、んだそうです。
SPORT紙が言うところの“メッシの新戦術”ですが、クレにとってはそうしてもらえる方が断然良い。クン・アグエロの獲得を求めたかどうかはともかく、メッシが心地良くプレーし、チームが競争力を取り戻して勝つことが、バルセロニスタがまず一番に求めることであります。
コメント
メッシの求める戦力や戦術がチームや他選手も望むもので有れば良いですね。