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鍛えられるフィジカル

 

バイクのごとき体力と。

7-0で完勝したレバンテ戦で、見る者を驚かせたのはバルサ選手たちの猛烈なるプレッシングでした。グアルディオラがチームを率いタイトルを総なめしていた時の、トレードマークだったプレスがいきなり復活したことにクレは驚き、そして喜んだ。高い能力を持ったバルサ選手があれだけ相手エリアの近くで圧力をかけ、さらにボールを奪い取れれば、ゴールを陥落させるのはより簡単となります。伝家の宝刀である鬼プレスが甦れば、バルサに打ち勝てるチームはそう多くはないでしょう。

しかし、あんなハードなプレッシングがどれだけ持つのかは今はまだナゾです。90分のうちどれだけの時間で実行できるかもそうですし、シーズンを通してバテずにいけるかどうかも分からない。間違いないのは、鬼プレスを継続的に行っていくためには強靭な体力と丈夫な体が必要であり、トレーニング計画が重要になるということです。

ただ少なくとも、現時点では調整が上手くいっているのは確かでしょう。タタ・マルティーノと彼のスタッフたちは、就任当初からプレス復活のためのハードトレーニングに取り組んできました。そしてMUNDO DEPORTIVO紙によれば、選手たちは自分たちのフィジカルコンディションに大きな手応えを感じているそうで。チームの情報筋曰く、「選手たちの今のフィジカルはバイクの如し」ですから。

 

今は基礎体力の仕込期間

18日にリーガが開幕してから9月頭のFIFAウィークまで、バルサを待っているのは過密でタフな15日間です。この間にチームはレバンテ、アトレチコ、マラガ、再びアトレチコ、そしてバレンシアとの5試合が待っていて、カンプノウでプレーできるのは初陣のレバンテ戦とスーペルコパ第2戦のみ。ここをきっちり乗り切るために、エル・タタとフィジカルトレーナーのエルビオ・パオロロッソはハードなフィジカルトレーニングを行ってきましたし、その成果が日曜日のあのパフォーマンスだったわけです。

レバンテ戦で示されたプレッシングがチームのモノになったかどうかを見るには、10試合ほどが必要だとマルティーノはアトレチコ戦の前日会見で語っています。そしてシーズンを通して相手を圧迫し続けていけるフィジカルを選手たちに授けることが、ミスターの右腕であるパオロロッソの任務。そしてエル・タタがローテーションによって選手たちの疲労をどう上手く配分していけるか(+若手の底上げ)もカギとなります。

今はベースとなる基礎体力を身につけるために、フィジカルワークを大目に実施中。プレッシング練習での距離も長く取っているそうです。レバンテ戦後の会見でプレスについて訊ねられ、「ゲームでより長い時間プレスし続けられるようにすることが目標」だと説明した監督。花開く春が、今から楽しみです。

 

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