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マテュー 「勝つためにバルサに来た」

今がキャリアで最高の時だ、とセントラル。

2014年7月24日(木)、FCバルセロナ待望のセントラルとなるジェレミー・マテューの入団プレゼンテーションが行われました。メディカルチェックをクリアし、カンプノウのパルコで4年間有効の契約書へとサインをし、背番号24のユニフォーム姿を披露し、そして臨んだ報道陣を前にした最初の記者会見。いわゆるスター選手たちとはまた違った意味で注目を集めた移籍だっただけに、しばらくはなにかと言われたりもしましょうが、会見でのマテューさんはさすがのベテランの風情でそれらに受け答えしています。三十路であってもガッツと野心では若い衆には負けんわい、というところです。

バルサの一員となったことを誇りに思う

ジェレミー・マテューの入団プレゼンテーションは、カンプノウ内の記者会見室“リカル・マシェンクス”にて行われました。選手とともに壇上に姿を見せたのは、いつもと同じくスポーツディレクターのアンドニ・スビサレッタと、スポーツ部門副会長のジョルディ・メストラ。プレゼンテーションはまずメストラさんの歓迎と選手紹介の言葉から始まり、スビサレッタによる獲得理由説明と期待のスピーチ、そして恒例となったウェルカムビデオ、マテュー本人によるスピーチと続いていきます。ちなみにですが・・・ あちらのMATHIEUの発音は、読んだままの“マティエウ”でありました。きました、表記に迷うパターン^^;

マティエウはまず、イメージどおりの低い声でこう挨拶をします。「グラシアス。まず最初に、バルセロナでプレーできるのは光栄なことです。バルサは世界で最も偉大なクラブですし、この場にいれることを非常に誇らしく感じるとともに、非常に嬉しく思っています。クラブのために最大限の貢献ができることを期待しています

そしてここからは、報道陣たちとの質疑応答がスタート。マティエウさんの主だったコメントを集めますと、以下のような感じです。バルサで自分のベストを出し成功することに燃えている、という印象。遅咲きの自分ですが、能力をもって最大限に貢献していくとの決意が伝わります。

プレッシャーも怖れもない

「僕にとって重要なのは、所属しているクラブに100%を与えること。自己犠牲が僕にとって一番大事なことで、チームを助け、勝利するために、ここでもそう頑張っていくよ。僕は勝つためにバルサへと来たんだ。プレッシャーのなかでプレーをするのは大好きさ。それはメンタルの問題。怖れはないよ」

「バルサが自分を欲しがっていると知ってから、ここへ来るためのことは全部やってみたよ。今日こうしてここに居れることを、とてもとても嬉しく思ってる」

「ルイス・エンリケとは1ヵ月半ほど前から話してきた。彼はいつも僕をセントラルとしてカウントしていると言ってくれたし、とても信頼してくれた。その信頼に(プレーで)お返ししていきたいね

今が自分のキャリアにおける最高の時だと思う。僕はここへ来るために大きな努力をしてきたんだ。30歳でのチャンス到来は少し遅いけれど、少しでも長くここにいるために楽しんでいきたい。自分のベストを出すことでバルサに貢献していくよ

「自分はポリバレントな選手だけれど、一番快適なのはセントラルだ。僕はバルサにセントラルとしてやって来た。決めるのはミスターだけどね」

「チームについてはほとんど何も聞いてないけど、クラブのことはジョルディ・アルバからたくさん聞いたよ。すごく居心地よく感じるだろう、って僕に言ってた」

プジョルはバルサで偉大なことを成した選手。彼の経歴に並んでいければ、と期待してるよ。彼の後に来るというのは難しいことだと知っているけれど、バルセロナのために全力で戦っていく」

バルサでプレーすることへのプレッシャーは感じていない。むしろその逆で、やる気にさせるよ。ここでは良い結果を出すことへの大きなプレッシャーがあることは知っている。でも準備は出来ているし、クラブやチームメイトのために全力で戦っていく。プレッシャーに問題はないよ」

バルサで一番好きな点は、プレースタイルだね。ボールを前線へと蹴りこむのは好きじゃないんだ。バルセロナは良いプレーをしているし、自分のクオリティでそこに貢献していきたい」

「ピケとバルトラ?コメントするのは難しいけれど、彼らから学んでいくよ。バルセロナにいるのは良い選手だからだし、彼らから学び、彼らを知っていくさ。そして全てが上手くいくことを期待してる」

 

移籍金に2,000万ユーロを要したことで、バルセロニズモに議論を呼んだジェレミー・マテュー獲得。その2,000万ユーロの大きさは今後、彼にとっての重しとなっていくでしょうが、マテューがベテランパワーでそれを跳ね飛ばし、数年後には“元は取れた!グラシアス!”と言われていることに期待しましょう(4年契約を全うできれば、バルサで引退の夢のパターンも)。

ジェレミー・マテューはバルサにとって実に5年ぶりとなるセントラルの新加入選手です。彼以前のセントラルといえば、2009年夏にペップ・グアルディオラがどうしてもと要求して獲得した、ドミトロ・チグリンスキー。ペップがそこまでこだわるのだから、優秀なセントラルだろうと期待されましたが、“ジーザス”は結局実力を証明することなく、翌年には資金調達要員として古巣シャフタールに売り戻されてしまいました。2,500万ユーロという高額移籍金(当時は結構破格)のプレッシャーに負けた印象でした。

ようやく、ついに獲得へとこぎつけたセントラルですが、マテューは正直なところ、たとえばチアゴ・シルバやマッツ・フンメルスのようなクレの期待を背負った入団ではなく、不支持率のほうが高い選手です。それはスポーツディレクターさんの交渉具合による不満の影響が大きいわけですが、マテューがバルサでプレーする能力があることをピッチで示せば、評価はたちまちプラスへと転じることでしょう。190cm超えとは思えないスピードでピッチを駆け、軽やかにボールを供給し、その高さで制空権をもたらしてくれることを期待します。最初のうちはなにかと大変でしょうが、バモス!まあ、もっと大変な人がルーチョチームには入ってきてるわけですしね^^;

長々と書きましたが、願うことはただひとつ。マテューのバルサ加入が大正解でありますよう!これまでのキャリアをみるに、逆境の度に成功へのバネとしている彼なので、カンプノウでも上手くやっちゃうんじゃないでしょうかね。なんにせよ、これからどうぞヨロシク!BIENVENUE、JEREMY!

 

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