チームに貢献していると感じることが大事と。
メスタージャでのバレンシア戦では前半と後半にひとつずつ決定機を逃し、せっかく決めた正当なゴールもフェルナンデス・ボルバラン主審によってオフ サイド判定をされたルイス・スアレス。天下有数の点取屋である彼が、ゴールにこれだけ苦労しているのはもどかしくもありますが、一度決まりだせば後はどば どば決まるであろうことは想像できますので、心配せずにその瞬間を待つだけです。そのスアレスが月曜日、バルセロナのラジオ局カタルーニャ・ラジオの番組 に出演。ゴールチャンスを活かせていない件ついて、彼自身による分析を語っています。
自分の失敗に腹が立つ
ウルグアイ人デランテロはバレンシア戦で逃した2つのチャンスについて、次のように説明しました。「1つめの失敗には、自分自身に腹を立てているんだ。最初はクロスにシュートを打とうと考えてたんだけれど、直前になって中央へ打ってやろうと意見を変えてあれだからね。2つめのチャンスでは本当にメッシが見えていなかった。彼にも今日、キミが見えてなかったと言ったよ。チームが勝ったのは幸運だった。もしそうじゃなかったら、僕はひどい気分で帰宅していただろう」
昨年度のボタ・デ・オロ受賞者であるスアレスがゴールに見放されているのは、考えすぎが原因だろうと彼本人は考えます。「僕はずっと本能で動いてきたんだけれど、今はそうする代わりに、あまりにも大事にいこうとしすぎてたんだ。迷いが生じていた。だから何回も決定的チャンスを外したんだよ。なのでこれからは(ゴレアドールの)本能を取り戻していこうと思ってる」
マテ茶が取り持つクラックの関係
ベルナベウクラシコで実戦に復帰してから1ヶ月余り。バルサでの得点はAPOEL戦の1つのみに止まっています。「ゴールに関しては、何も心配はしていないよ。チームが上手くいっていれば、僕も満足なんだ。もしチームが上手くいかないようになってきて、ゴールが決まらなくなれば、心を強く持ち、批判に耐えなければならない。でもバルサには僕以外にもネットを揺らしまくるフェノメノが2人いるからね。僕の件で話を盛り上げる必要はないさ」
どんな形であれ、チームの役に立てればよいとゴレアドールは言います。「僕はいつも、所属するクラブに身を捧げてきた。バルサが要求されるレベルの高いクラブで、自分にゴールが求められていることは知っているけれど、心配はしていないよ。ゴールであれアシストであれ、自分がチームに貢献していると感じていれば、僕は嬉しくいられるんだ。自分がチームで重要な選手だと感じている。ゴールが訪れることを期待してはいるけれどね」
ちなみにレオ・メッシとの関係は「ウルグアイとアルゼンチンの間には摩擦があるけれど、ここではみんなが同じ方向へ向かっている。レオとの関係は最高だよ」とのことでして、メッシとお近づきになれたのは両国共通の文化である「マテ茶のおかげ」だとスアレスは明かしています。彼らはどちらもマテ茶が大好き。マスチェラーノもマテ茶を愛する。マテが取り持つクラックの縁。
挑発に乗らないための努力
ゴレアドールとしての本能を取り戻す、と語っているルイス・スアレスですが、それは何も考えずに行動するという意味ではありません。ムンディアルで のアノ事件の後、試合への臨み方を変えたのだとデランテロは言います。「ボールを賭けて争う僕のキャラクターは誰も変えられないけれど、相手選手とは争わないように、あまり口論しないようにしてるんだ。彼らの仕掛けるゲームに入らないよう、親しくするようにしてるよ。口論や掴み合いは避けないといけない。僕はそれで傷を負ったからね」
「彼らは僕を探してやってくることを僕は分かってるよ。今では彼らが僕を探していると気付いているから、僕は論争をしないよう、混乱に首を突っ込まないようにする必要がある。過去の経験から、自分が散々な目に遭うかもしれないと今は知ってるからね」
選手としては、「僕はいつも全力を尽くしてきた。そうでなければ、成功はなかっただろうからね。戦う僕のキャラクターは、僕にはテクニックがあまり ないから。学び、向上する以外には方法がなかったんだ」と語るスアレスは、バルサ初年度の目標がタイトル獲得だと言います。「僕らにはそのためのチームが あるし、タレントは揃っている。簡単ではないだろうけど、毎試合全力を尽くし、失敗したところをもう一度繰り返さないように、改善していかないといけない んだ」
そして「自分がバルサにいるんだと自覚し、試合を楽しみ始めている」と述べるスアレス。バルサBでの練習試合に出場した際に首都系メディアにから肉付きをかわれた件に対しては、「僕が太っていると言う人たちがいるけれど、僕の場合は骨が太いんだよ^^」とのことです。
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