トレーニング中に内転筋を傷める。
チャンピオンズのグループステージ最終節レバークーゼン戦を目前に控えたこの9日(水)、バルサ系スポーツ紙SPORTとMUNDO DEPORTIVOの表紙はどちらもネイマールとなっています。見出しも共通していて、“ALARMA NEYMAR”(ネイマールに非常事態)。バイアレーナでの前日練習中、左太ももの内転筋を痛めてしまったネイはこれによって今日(日本時間明日未明)と週末の試合を欠場するだけでなく、来週に控えるムンディアリート(CWC)の出場も微妙となりました。幸い傷は小さいとのことですが、クラブ世界一に燃えていたであろうネイマールにとってもとほほなタイミングの離脱です。
クラブワールドカップ出場は微妙
8日(火)夜、バイエル・レバークーゼンの本拠地バイアレーナでチャンピオンズ・グループステージ最終節の前日トレーニングをしていたバルセロナに、アクシデントが発生しました。いつものようにレオ・メッシ、ルイス・スアレスと楽しくウォームアップをしていたネイマールJr.が左脚の内ももに痛みを感じたことで、ロッカールームへと引き上げたのです。その後のクラブ医療部からの発表によると、“左脚の内転筋に小さな傷あり”とのこと。そして例によって、プレー復帰は“今後の経過次第”と結ばれていました。最近は●週間を要する見込み、とは言わず、この“経過次第”ばかり。そりゃそうなんですが、おおよその目安くらい教えてほしいものです。
この怪我によって、ネイマールのレバークーゼン戦出場はなくなりました。土曜日にカンプノウで行われるデポルティーボ戦への出場もないでしょう。注目されているのは来週に横浜で行われるクラブワールドカップ準決勝/決勝に間に合うかどうかで、特に木曜日の準決勝は微妙な様子。このところ絶好調だったネイだけに、本人にとってもチームにとっても(大会運営筋にとっても)痛いタイミングでの負傷です。
(そんなネイマールに対し、レオ・メッシはフェイスブックから“頑張れ、ネイ!”とのメッセージを送っています)
初めての筋肉の怪我
ネイマールがバルサ選手として筋肉系の負傷をするのは、今回が初めてとなります。そもそもネイは怪我への耐性が非常に強く、バルセロナへとやってくる前のサントス時代は5年間も怪我とは無縁だったそうです(SPORT紙)。彼もまた人間ですから、試合中のタックルなどで傷むことはあったでしょうが、プロになってから筋肉がちくりと痛むような経験はなかったらしく。それがクラブワールドカップ目前の今、発生となりました。
ブラジルでは筋肉系はもとより、その他の怪我もなかったというネイマールが時々治療室へと顔を出すようになったのは、バルサ入団以降のことです。その一つめは入団直後の2013年7月、扁桃腺炎の手術。その後、2014年1月の右足首の捻挫(全治1ヶ月)、同年4月の左足第四中足骨にできた血腫(同1ヶ月)、同年7月ブラジルワールドカップでの第三腰椎の骨折(同6週間)、同年8月と9月の左足首の捻挫(数日)、そして2015年8月のおたふく風邪(同2週間)とつながっていきます。筋肉は強いネイマールですが、弱点というかよく痛めているのは足首で、上記以外にも2度ほど軽度のダメージで個別調整を行っています。
ネイマールは2011年に準優勝で終わったクラブワールドカップを今回はメッシと一緒に勝ち取るぞ、と燃えていたことでしょう。それだけのこのタイミングでの怪我にはがっかりだと思うのですが、幸い軽傷のようですし、春先の発生に比べればだいぶマシというところでしょうか。ただ、メッシに続いてネイマールも負傷したことで、ルイス・スアレスを休ませられる第4のデランテロを補強すべきだとの声はいっそう強まると予想できます。それでなくても、補強ネタは盛り上がりますし。
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