長いリハビリを終え、年明けから出動可能となる二人
ベルナベウクラシコに快勝という最高の形で2017年を締めくくったバルサは、1週間ほどの短い冬休みを満喫した後、1月4日の国王杯セルタ戦からハードな戦いを再開します。カレンダーに赤丸を付けてこの日を心待ちにしているであろうのが、長いリハビリを乗り越えてきたラフィーニャとデンベレ。二人の“補強選手”たちです。
思い出のバライードスで復帰なるか
ラフィーニャにクラブ医療部からの完治診断(出場OK)が下りましたよ、とのクレ待望のニュースが流れたのは12月18日のことでした。
その5日後に行われたマドリー戦の招集リストからは外れたラファではありましたが、南米組が合流直後(メッシ、スアレスらが戻ってくるのは2日の予定)のセルタ・デ・ビーゴ戦は、おそらく出番到来となるでしょう。
舞台がラフィーニャにとって思い出深いバライードスってのもよい。
アルカンタラ家の次男は少年時代をビーゴで過ごしていますし(父マジーニョがセルタ選手だった)、2013/14シーズンにはルイス・エンリケが監督を務めたセルタへ武者修行に行って1部デビュー、レギュラーとして32試合に出場しています。
ラフィーニャが8ヶ月にもわたった苦しいリハビリ生活に終止符を打ち、復帰するのがバライードスになるなら不思議な縁を感じますし、外れクジと言えるセルタとの対戦もまあ良かったと思えてきます。
デンベレの“復帰予告”
ウスマン・デンベレにとっても1月4日は特別な日となりそうです。
医療部からの完治診断はまだ下りてはいませんが、デンベレは12月14日からチームメイトたちと同じトレーニングメニューをこなしており、冬休み明けに出場可能と判断されるのは間違いない。
4日の国王杯セルタ戦、遅くとも7日のリーガ・レバンテ戦で復帰するでしょう。
実際、FCバルセロナはすでにデンベレの復帰をレバンテ戦のチケット販促に使っていました。
下がそのバナーですが、キャッチコピーにしっかり「デンベレのカンプノウ復帰を見逃すな!」とありますね。
でもきっと現場に怒られたのでしょう。
さすがに医療部の出場許可のない選手を「見逃すな!」ってのはマズいってことで、クラブは早々にこのバナーは撤去したようです(ムンドデポルティボ紙)。
二人の復帰でバルサがどう変化するか
いずれにせよ、スカッドの攻撃的オプションに厚みを増すラフィーニャとデンベレの復帰はエルネスト・バルベルデにとってもファンにとっても嬉しいことです。
エストレーモ(WG)不足から4-4-2を採用したチングリが、サイドアタッカーを取り戻すことでどのような引き出しを追加していくのか。
ラフィーニャは偽エストレーモほか、攻撃的なインテリオールやメディアプンタもこなせますから、戦術の幅が広がる。
怪我で離脱する前は3-4-3のカギとなっていたラファを、バルベルデはさてどう使っていくんでしょうか。
一方で気になるのは、夏のワールドカップを前にしたラフィーニャの気持ちです。
8ヶ月間戦列を離れていた選手が、重要性を増してくるシーズン後半戦で次々試合に出られるかといえば、あまり期待はできない。
良いオファーが届くことも期待できないので、しばらくは様子を見ることになるでしょうか。
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