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バルトラとテル・ステーゲン

ムンディアリートで出番のなかった二人。

シーズンをまだ半分と少々残しながらも、わざわざ信頼宣言をした監督に早々に見切りをつけたとされる某クラブとは対照的に、横浜でクラブ世界一の称号を手に入れ、気分好くクリスマス休暇を満喫しているFCバルセロナ。その幸せムードの中にあって、すっきりしない思いを抱えているとされるのがマルク・バルトラとマルクアンドレ・テル・ステーゲンです。両選手はムンディアリートで1分の出場時間ももらえず、その内心は穏やかではないと察するのですが、心配性でネタ好きなメディアはさっそく彼らの将来を案じる情報を掲載。読者の好奇心をつついています。バルトラに関しては冬にレンタルで出すんじゃないか、との話もちらほら出ているこの頃です。

優先順位の低いバルトラ

FCバルセロナには現在、5人のセントラルが在籍しています。ジェラール・ピケハビエル・マスチェラーノマルク・バルトラジェレミー・マテュー、そしてトーマス・ベルマーレンです。この彼らの序列を先のムンディアリートや日頃の起用方法から見てみると、バルトラは4~5番目。大一番では決まってピケマスチェが先発となりますし、最終ラインを交代させる場合は大抵マテューが入り、マルクベルマーレンがローテーション要員になっている感じです(リーガ、チャンピオンズ、コパの合計ではバルトラ702分、ベルマーレン657分。マルクはリーガでの途中出場数で上回っている)。

ただ、日本遠征では1分もピッチに立てなかったほか、ベルナベウクラシコ(0-4)では招集外になるなど、クレが心配になるような扱いも数度あるバルトラ。もっとたくさんの出場機会を求めて冬のマーケットでの移籍もありえるんではないか、との記事がSPORTやMUNDO DEPORTIVOでも現れている状況です。来年夏にはユーロ2016もありますし、バルトラとしてもアピールのため試合に出たいでしょう。

そこでセビージャがバルトラのレンタル獲得に関心を示していると報じたのが23日付のSPORT紙ですが、MD紙が情報筋から聞いたとして伝えるところでは、セビージャからバルサへの申し出は今のところなし。MD紙(23日)は一方で、ルイス・エンリケが熱望するノリートのレンタルのため、バルトラがオペレーションに組み込まれるかもしれないよ、と報じています。

ルイス・エンリケは手放したくない

しかしこの24日のSPORT紙によると、バルセロナにはマルク・バルトラを冬のマーケットへと出す考えはないようです。その理由はルイス・エンリケがバルトラを戦力として計算に入れており、彼がいなくなってしまうのはチーム管理上のリスクが大きいから。カンテラーノが4~5番目の選択肢だといっても、負傷がちなマテューベルマーレンがいつ戦列を離れるかは分かりませんし、彼ら二人はどちらも左利きゆえ、ピケの自然な代役はバルトラになります。数年先のことを考えても、若くてラ・マシア育ちのバルトラがいなくなって好いことはないです。

そもそもバルトラは夏に去就が注目された際、競争相手が多数いることを承知の上で挑戦する道を選び、残留を決めたわけです。シーズン半ばにして当てが外れたと移籍はしないと思います。彼の場合は忍耐強く準備をして、訪れた機会にアピールできれば未来は切り拓けそう。プジョル代理人もそう助言しているのではないでしょうか。クラブからレンタルを打診されれば、断らないかもしれないですけれど。

難しいのは、ただじっと待っているだけでは監督から“覇気が足りん”と見なされるかもしれない点で、メッシやネイマールほどではないにせよ、出場したくて堪らないギラギラしたものを出すべきなのかも。どちらを出しても良い選手が二人いる場合、監督として外し易いのは文句を言わないカンテラーノでしょうから。。

テル・ステーゲンの好ましくない態度

むしろ気になるのはマルクアンドレ・テル・ステーゲンのほうです。チャンピオンズに優勝したご褒美として出場資格を得られるムンディアル・デ・クルブスですから、この大会でバルサのゴールを守るのは欧州王者の守護神だったテル・ステーゲンになるのが自然だろうと、メディアではスタメン有力(確定的)と言われていたドイツ人ポルテーロ。しかし蓋を開けてみれば準決勝、決勝ともにゴールを守ったのはクラウディオ・ブラボで、カップ戦はテル・ステーゲンとの法則を敢えて崩したことは外野として驚きの采配でした。

案の定、タイトル獲得後のトロフィー授与セレモニーでのテル・ステーゲンの表情は硬く、ブラボがインスタグラムに投稿した集合写真にも不在。彼が気分を害していたのは想像がつくのですが、MD紙(23日)によりますと、ロッカールーム内でもチームメイトに不評を買うような態度をとっていたのだそうです。

MDによりますと、バルサ選手たちがタイトル獲得の喜びに沸く中で、テル・ステーゲンの仏頂面は収まらず、態度もまたあまり感じの好いものではなかったらしく。お祝いしているグループ内にそういう人がいると扱いに困りますし、チームメイトたちも“なんだよアイツ”となっていたようです(真偽不明ではある)。

期待していた試合に出られなかったことで不愉快になるのは分かりますし、理解を示していた選手たちもいたとのことですが、祝いの場でずっとムスッとしているテル・ステーゲンに気を悪くしたメンバーもいたのも不思議ではない。コメントから負けん気の強さがひしひし伝わる彼ですから、相当悔しかったんでしょう。でもここで腐ってはいけない。その悔しさは新年からのコパとチャンピオンズで、たっぷり晴らしてくだされ。

 

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