ふくらはぎの筋肉を負傷し、おそらく今季絶望。
土曜日のベティス戦の87分、ルイス・エンリケはクラウディオ・ブラボに代えてマルクアンドレ・テル・ステーゲンをピッチへと送り出しました。この日はドイツ人ポルテーロの誕生日だったため、あるいはちょっとしたプレゼントかとも思われましたが、その後クラブはブラボのふくらはぎに痛みが生じたことによる交代だったと発表。日曜日の検査の結果、右脚の下腿三頭筋に裂傷が確認されたことで今週末のエスパニョール戦欠場は確定的となり、おそらくは来週のグラナダ戦も無理だろうと見られているリーガの正ポルテーロです。
クラウディオ・ブラボの復帰時期に関しましては、クラブ発表では例によって具体的な日数は示されず、“経過次第である”とのみ記載されています。では一般的にふくらはぎの筋肉を傷めた場合にどの程度の治療期間が必要かといいますと、傷の大きさにもよりますがおよそ2週間はかかるらしく。ブラボは今季初めにも左脚ですがふくらはぎを傷めてまして、その際は復帰に1ヶ月弱を要しています。そこから考えると、彼のシーズンは終わったと考えるのが妥当そうです。
アピールチャンス到来
リーガでの不動のレギュラーであるブラボが戦列を離れることは、失敗の許されない熾烈な優勝争いを繰り広げるバルサにとって、通常であれば大きな痛手となっていたでしょう。2013年3月末にビクトル・バルデスが大怪我をした時は、バルセロニスタは揃って頭を抱えました。
しかし幸いなことにルーチョチームには、こういった瞬間のために爪を研いでいた野心溢れるポルテーロ、マルクアンドレ・テル・ステーゲンがいます。選手の負傷はいつも不幸ですが、今回は背番号1の出場意欲を満たせる点で結果として良いように働きそうなほど。来季のレギュラー獲りに向けたアピール機会として、テル・ステーゲンは気合が入っているでしょう。
若きドイツ人門番にとっては、このエスパニョール戦、グラナダ戦は雪辱を果たす機会です。シーズン序盤にブラボの代役となったリーガ4試合では、チーム全体の守備が緩かったこともあり、完封のない7失点。ルーチョを確信させられなかったことでブラボ復帰とともにカップ戦担当に回り、今日へと至りました。
またステーゲンは最近のチャンピオンズ3試合でもネットを揺らされてますから、今度こそ無失点にするぞと燃えてるのは確実で、ギラギラしたテル・ステーゲンが最後尾にいることは、チーム全体に良い影響があるかもしれません。気合が空回りしてやらかす可能性もなくはないですが、ここはエエコトだけ考えていきましょう。ファイト、マルクアンドレ。
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