ネイマール、ブスケツは残留すると強調。
2016年も3月に入り、ヨーロッパのビッグクラブはそろそろ来季に向けた準備を本格化させていきます。チームの戦力を分析し、不足しているポジションを補強する。出場時間が少なくくすぶっている選手がいれば、マーケットに出すことも検討する。ルーチョバルサでの優先強化ポイントとされるのは、若くて実績あるセントラルとトリデンテを補完する第4のデランテロです。あとは選手の退団があれば左ラテラルなり二人目のセントラルなりを獲得するのではないか、と見られています。中盤は質・量ともに足りているので、デニス・スアレスの出戻りのみとなる模様です。
冬と夏では状況が異なる
ルイス・エンリケと共同でチームのプランニングを行っているロベルト・フェルナンデス強化部長(セクレタリオ・テクニコ)が昨日、スペイン国営放送TVEの番組 Estudio Estadio にゲスト出演しました。バルサの補強責任者がインタビュー番組に敢えて出演するのですから、ある程度の質問には正直に答え、メッセージを流すことを目的にしているのでしょう。ロベルトはこの番組でデニス・スアレスやノリートについて、次のようにコメントしています。
「デニス・スアレスは非常に興味深い選手だね。私たちは1月に彼の加入を検討したけれど、実現するには至らなかった。彼はビジャレアルでとても活躍しているから、それはまあ当たり前のことだよ。おそらく彼は夏のマーケットでここへやって来るだろう。確率?おそらく夏に来るだろうね」
「ノリートに関しては、この冬の(経済)状況は私たちにとって好ましいものではなかった。彼はスカッドを強化できる選手だと私たちは考えていたのだけれど、クラブ規約により、行動を起こすのは簡単ではなかったんだ。それで最終的に、獲得は出来なかった。(ただし)夏のマーケットは冬とは全く違うし、私たちの状況も異なる。別のタイプの選手と契約することも可能となるだろう」
これらロベルト部長の言葉から判断すると、ビジャレアルに買取オプションの300万ユーロを支払い、デニス・スアレスを呼び戻すのはほぼ確実。一方でノリートへのルイス・エンリケのこだわりは薄まったような印象ですし、最近メディアによく名前が出ているデンベレのような若い選手に行くのかもしれません。
チームの補強一般については、ロベルト・フェルナンデスはこう語っています。
「夏のマーケットは巨大で、ほとんど全ての(ビッグ)チームが同じ選手を求めている。どのチームも補強候補リストは同じようなものなんだ。加えてバルサには多くの実績を残してきたハイレベルですばらしいチームがあるわけで、スカッドをさらに向上させる選手たちを見つけ出すのは簡単ではない。興味深いクラックたちは多くいるけれどね。シーズンが終わるまでには、多くの名前が登場することだろう。一番重要なのは、私たちの元に今いる選手たちだ。よく考えなければならない」
「競い合っていけるだけの資金はある。私たちは落ち着いているし、何人かの放出があれば、予算は増えることになるね」
現チームの選手たちについて
ロベルトは現在チームにいる選手たちについても見解を示しています。
■ラフィーニャ 「チームメイトたちとトレーニングをしているところだよ。とても順調に回復している。ただし焦りは禁物だ。良いコンディションになった時、彼は試合に出場するだろう。それまでは待たなければならない」
■ブスケツ 「彼はバルセロナに残っていくよ。彼はバルサにいることを喜んでいるし、私は彼が残留することになると全く疑っていないんだ。契約も残されているわけだしね」
■ネイマール 「私の考えは3ヶ月前と変わりないよ。彼はバルセロナで満足し、幸せにしているから、ここでプレーを続けていくだろう。幸せでない、気持ちよく暮らしていないというなら心配するだろうけれどね。彼はバルサに残るよ」
「オリンピック出場?代表チームによる私たちの選手に対する行為には、私たちはいつも心配している。試合に出るということは、常にリスクを伴うからね。選手とクラブにとって最良となるよう試みていくさ。必要なのは話し合うことだ」
「ブラジルでの休日?チーム内部で管理していくことなので、私にとっては重要な事柄じゃない。外部での反響はこちらでコントロール出来るものではないしね」
■ダニ・アルベス 「彼はこれまで並外れた結果を残してきた選手であり、今もすばらしいレベルにある。私たちは彼の退団を考えてはいないよ。非常に価値ある選手だ」
■バルトラ 「スカッドには優秀なセントラルたちがいるので、競い合っていくのは簡単ではないさ。彼は重要な選手だよ。私たちが扉を開く場合は、将来のことを考えていくことになるだろう」
■アドリアーノ 「ニュースは何もないよ」
■ポルテーロたち 「私たちには二人のすばらしきポルテーロたちがいる。世界のどのチームへ行っても、先発できるポルテーロたちだ。彼らはチームに残っていくし、このポジションの補強計画はない」
■サンペール 「若手選手たちにとっては試合に出ることが一番だ。私は彼のことがとても好きだし、彼は高いレベルで競っていけるチームにいるべきだと思う。おそらくはレンタルが彼にとってベストとなるだろうね」
■ハリロビッチ 「良いプレーをしているね。(ヒホン行きは)危険を含んだレンタルだったんだ。彼は若く、別のチームで競っていくことが必要だった。結果にはとても満足してるよ。来季のことは、彼にとってベストとなるよう夏に評価をしていくだろう」
新カンプノウ完成式にメッシはいる
火曜夜には日建設計がカンプノウの大規模改修の設計を担当することが発表となりました。この工事は2021年に完成する予定となっていますが、レオ・メッシがバルサとの契約を延長し、その新カンプノウの落成セレモニーにクラブの象徴として出席することを確信している、とロベルト・フェルナンデスは語っています。
「メッシのような一流選手と契約更新できるなら、それは非常に幸運なことだよ。彼が新カンプノウのピッチにいることを、私は全く疑ってはいない」
「彼は並外れて頭のいい選手だ。数年前には下降線を辿るだろうと言われていたけれど、そうはなっていない。彼が多くのフットボルを示すことができるのは、なによりも頭の良さにある。これから何年も決定的であり続けることだろう」
「最終的にはチャビのような選手となっているか?彼が望むような選手となっているさ。それは事実だ。自分がこれからどこでプレーをしていくか、それを決めるだけの力がメッシにはある。良い選手は数多くいるけれど、彼らとメッシとの違いは決断の成否だよ。メッシが悪い決断をすることはほとんどない。それは難しいことだ」
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