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やはり世界最高はメッシ:エスパニョール戦

彼の繰り出すフットボルがそれを示している。

FCバルセロナの2016年最後のリーグ戦は、またもや、レオ・メッシのリサイタルとなりました。毎年バロンデオロやムンディアリートの季節になると、世界最高というフレーズが巷によく登場しますが、見る者の口をあんぐりと開けさせる選手こそがベストであるとするなら、我らのレオ・メッシアンドレス・イニエスタルイス・スアレスがそれに最も相応しいと言って過言ではないでしょう。特にメッシのドリブルによる突破力は、何度見ても呆れてしまう(良い意味で)領域で。エスパニョール戦でレオが示したその天賦の才、他の追随を許さないフットボル力を見れば、バルセロニスタならずとも世界最高の称号は彼にこそ相応しいと思うでしょう。

しかしながら、先週発表となりましたバロンデオロ2016は、クリスティアノ・ロナウドが745ポイントを集めての圧勝。2位のレオ・メッシは316ポイントに終わっています。

一般的には投票結果はこの各選手の獲得ポイントしか報じられていませんが、投票権を与えられた世界173カ国のスポーツ記者173人のうち、5ポイントが計上される1位にメッシを選んだのはわずか13人らしく。その他の160人(92%)のスポーツ記者はメッシより優れたフットボリスタがいたと考えたわけで、専門家ならもっとしっかりとフットボル選手としての活躍ぶりを見て評価していただきたい、としつこく思うわけです。2年前はともかく、今年は特に。

このエスパニョール戦でのレオは、「ええぇ!」と感嘆するプレーの連続でした。ルイス・スアレスが“キラー”の嗅覚で2-0弾を仕留めた場面では、卓越したボールタッチによって密集するデフェンサ5人を突破。ジョルディ・アルバが決めた3-0弾でも、迷いなき縦へのドリブルで4人の寄せを打ち破っています。そして自らイチゴを乗せた4-1弾では、ルイス・スアレスの浮き球パスを左足の甲で直接叩き、ペリコの控えポルテーロ、ロベルトを股抜き。この技の多彩さと正確さ。メッシを1位にしなかった160人の記者の方々に、今一度感想を聞きたいものです。

同じことはイニエスタにもいえます。登場するや試合を一変させたマドリー戦を始めとして、このデルビーでもドンのパフォーマンスは極上の味わい。ルイス・スアレスの先制点を呼んだ50m級のパスは見事でした。その彼を上位3人に選んだ記者が173人のうちに1人もいなかったってのも、普通に考えておかしい。まあバロンデオロなんてのは受賞した時だけ喜び、あとはスルーしていればいいのですけれど。賞がどうであろうと、クレにとっては今の世界最高選手はレオ・メッシであり、その次がアンドレス・イニエスタです。

2017年に期待

ということで愚痴が長くなりましたが、なんにせよそのクラックたちに牽引され、ルーチョチームのパフォーマンスが上がってきているのは良い状況です。このエスパニョール戦では、1失点は残念でしたが守りの面でも感触は良好。新戦力たちの適応度が上がり、テクニコの目論見どおりに控え層が分厚くなれば、昨年のような春の失速も回避できて麗しい初夏になるでしょう。

来年のことを言うと鬼に笑われますが、一時期の落ち込みは脱した感じ。チームへの期待感が甦ってきたのが、デルビーの一番の収穫かもしれませんな。一足早く冬休みに入ったトリデンテは、じっくり休んで、また新年からよろしくお願いします!

 

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