恩師が解任されたことには「落胆」とデランテロ。
ロベルト・フェルナンデスが強い関心を示しているという二十歳のフランス人デランテロ、ウスマネ・デンベレ。レンヌでプレーしていた彼は昨夏、バルサからの誘いを断ってドルトムントへと移籍したのですが、その理由は試合に出場することで成長したいというものでした。バルサには怪物トリデンテがいますし、若者にとっては実戦経験が重要ですから、ごく真っ当な理由です。ただ、実績を手にした1年後にバルサでプレーしたい気持ちが強くなったとしても、移籍するのは難しい場合もある。ドルトムントに9,000万ユーロなんて法外な移籍金を求められると、バルサはもうお手上げです。
1年で6倍
レンヌからウスマネ・デンベレを獲得する際、ドルトムントが支払った額は1,500万ユーロだそうです。わずか1年で6倍の値段を付けるとは、BVBさんもなかなか。インテリオールと右ラテラルの補強に多額の費用が必要なバルサの金庫に、さらに9,000万ユーロを支払えるだけの余力はまずありません・・・というか、余力があってもさすがにそこまでは支払いはしないでしょう。
ちなみにドルトムントが過去に手にした移籍金の最高額は、2016年夏にマンチェスター・ユナイテッドへと売られたエンリク・ムキタリアンの4,200万ユーロで、以下マリオ・ゴツェ(バイエルン)の3,700万ユーロ、マッツ・フンメルス(バイエルン)の3,500万ユーロ、イルカイ・グンドガン(シティ)の2,700万ユーロと続くそうです(8日のMD紙より)。
よって交渉次第では値切れそうな感じはしますが、あとはデンベレ本人の気持ちがどう作用するかでしょう。彼はSKY SPORTSのインタビューで「(トマス・トゥチェル監督が解任されて)落胆したよ。だって彼は僕を信頼してくれた監督だからね。トマスはずっと僕のそばにいて、多くのことを教えてくれたんだ。彼とは素晴らしい時間を過ごした」とコメント。「それがフットボルビジネス」と認めながらも、不満は抱いていると察せられます。
そしてドルトムントが昨日、マキシミリアン・フィリップという攻撃的選手を獲得している件。怪我の多いマルコ・ロイスの穴埋めに補強したのか、デンベレの後釜なのかは不明ですけれど、クレが期待する後者であれば、可能性はあるかもしれません。
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