クラブはまだ彼を残留させるか未定という話
ネイマールが去った後のガンペル杯(対シャペコエンセ)では前半45分の出場ながら1ゴール2アシストを記録し、日曜日に行われるマドリーとのスーペルコパ第1戦の先発権をほぼ勝ち取ったと見られるジェラール・デウロフェウ。USAツアーを恥骨炎や筋肉の違和感によって欠場し、競合クラブとの試合で彼を試せなかったのは痛手でしたが、タイトルの懸かったマドリー戦で結果を出すことによってレギュラーへと一歩近づくことでしょう。
エバートンから買い戻したが
しかし、現時点ではまだデウロフェウの去就は決まっていないというのは10日付のMD紙です。同紙曰く、バルサがエバートンから彼を呼び戻したのは1,200万ユーロの買い戻しオプションが手頃だったからで、戦力として数えるのか、転売ビジネスをするのかをまだ決めてなかったと。6月末でそれは解りますが、今もなお迷っているなんてあるのでしょうか。
伝えられるところでは、デウロフェウ自身は当初バルサ復帰に乗り気ではなかったといいます。バルサにはトリデンテがいますし(今はもう過去)ミランで続けた方が試合に出られる可能性は高い。2018年夏はムンディアルですから、バルセロナで試合に出られなければ、ラ・ロハに招集されなくなる危険がありました。しかし金髪のエストレーモは我が家での成功に挑戦したい思いで、古巣復帰を決断。少なくとも1年はバルサでやると語っています。
来年だと安くなってしまう
MDがいう、“デウロフェウのジレンマ”は次のようなものです。バルサは当初、デウロフェウを転売もしくはトレード要員として理想的な選手だと考えていた。しかしネイマールが去り、後釜選手の確保にも難儀している状況では、デウロを放出することはできない。もし先発するであろうレアル・マドリーとのスーペルコパで活躍をすれば、バルサのジレンマはさらに大きくなるだろう。
バルサがデウロフェウを売りたがっているとするなら、その理由は2019年6月末までという短い契約期間と、2,000万ユーロと比較的お手頃に設定されているらしい契約解除金にありそうです。つまり、デウロがバルサで輝くほどに、彼は他のビッグクラブにとってのバーゲン品となる。1年後にバルサと契約更新をするにせよ、交渉条件はだいぶデウロ側に有利となるでしょう。
ただ、バルセロナはウスマン・デンベレを必死で獲得しようとしていますし、その成否もデウロフェウの未来に影響を及ぼすのは間違いありません。ではデンベレが来たからといって、エルネスト・バルベルデがデウロフェウ放出に同意するかといえば、デンベレの計算の難しさからすればなさそうな。結局のところ、残り契約期間1年になったエストレーモをどうするべきか、来年も議論していると予想します。
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