チームのためにはそれがベストだとヘフェシート。
水曜日のマンチェスター・シティ戦では、クン・アグエロが蹴るであろうペナルティの方向をテル・ステーゲンに指し示していたことが話題となっているハビエル・マスチェラーノ。もはやチームに欠くことのできない存在となっている彼は、日曜日のレアル・マドリー戦においても負傷中のセルヒオ・ブスケツの代わりにピボーテとして先発することが予想されています。セルヒオは木曜のトレーニングではグループ練習に一部参加するなど、予想を上回る回復を見せていますが、いきなりの先発復帰は難しいはず。ただし招集メンバーには入るのではないか、というのが大方の見解です。
個人の観点からは見ない
もしブスケツが背番号“5”の先輩プジョルのごとき超回復によってマドリー戦に先発するとなると、その割を食うかもしれないのが、シティ戦ではピボーテを務めたヘフェシートです(実際はマテューでしょうが)。しかしながらその件を訊ねられたマスチェラーノのコメントがまたしてもかっこ良いので紹介せずにはいられません^^;
「チームのためにベストなのはブスケツがプレーすることだよ。メディオセントロのレギュラーは彼なんだ。ブシが間に合うことを願っているよ。それによって僕がベンチから試合を見ることになるにしてもね」
「僕は個人の視点では見ないんだ。特にシーズンのこの段階に来て、個人にとって都合の良いように考えるのはエゴイストになるだろう。チームにとってはブスケツがプレーをするほうが好い。このポジションでは彼がベストだからね。もし彼が間に合うなら、それを歓迎するよ」
どんな時でも自分がプレーしたいと言う選手が大半を占める中で(悪いことではない)、このマスチェの発言は異彩を放っています。しかもしれがプロ選手なら誰もが出場を望み、彼自身も「非常に重要」で「特別な試合」だと位置付けるクラシコなんですから、(おそらく)平然とこう言ってのける彼に痺れる憧れる。まあ今のルーチョチームでは、マスチェラーノもまたピッチにいることがベストなんですけれど。
自分はアンタッチャブルではない
そして自分が出場するとなれば、自らの最善を尽くすと陰のカピタンは言います。いつも彼が繰り返していることですが、この初心を忘れることない謙虚さがマスチェラーノを頼れる存在としているのは間違いないです。
「ブスケツが欠場する場合は、僕が自分の仕事をするように頑張っていくよ。僕と彼は特徴が異なっているから、彼のようには出来ないけれどね。僕は単に、必要とされるときに微力ながらチームの役に立ちたいんだ」「プロフェッショナルが備えておくべき一番のものは、メンタルの準備。自分の占める役割を知っておくことさ。僕はそれをはっきりと分かっているし、チームのひとりの選手であろうとしている。自分がアンタッチャブルだとも、他とは違う選手だとも感じてはいないんだ」
また、金曜日に行われるチャンピオンズ1/4の組み合わせ抽選会に関しては、「もし好みのチームがないと言えば正直じゃなくなるけど、それを明かしてしまうことは、他のライバルチームへの敬意を欠く行為だととられるかもしれない」「より強力なライバルとそうでないチームはあるけど、当たるべきところと当たることだろう」、とのことです。
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