母国テレビの取材を受け、クラブを去る考えはないと断言するクラック
レオ・メッシが大いに語っています。ムンディアル(W杯)が近づいたことで、母国アルゼンチンのテレビ局 TyC Sports のインタビューを受けたのですが、バルサ関連もたっぷりコメントしていまして。
バルサ退団の可能性に関しては、「バルセロナを去ろうという気にはならないよ。ここより良い場所はどこにもないだろうから」と言い切りクレの頬を緩ませるレオです。
自宅でテレビの取材を受け
スーペルクラックのレオ・メッシが TyC Sports のインタビューを受けることは番組放送前から注目されていて、SPORTはウェブページでメッシの発言をライブ配信しています。インタビューはたっぷり41分ほど。メッシの豪邸を訪問しての放送です。
それにしても、どこかのミュージアムですよといわれても完全に信じるコレクション室。
これを見るだけでも価値がありますな。
上の動画の41分頃、メッシが広げて見せた背番号8のバルサユニフォームは、4月のコパ決勝(対セビージャ)の時にイニエスタからもらったものだそうです。書かれているメッセージは、
「キミのとなりでプレーできたこと、多くの時間を共有できたことは喜びであり誇りだったよ。キミのような人は誰もいない。キミはナンバーワンだ。ありがとう」
バルセロナは世界最高
フットボール選手には挑戦を続けるために新たな刺激を必要とし、クラブを渡り歩くタイプもいます。しかし我らのレオ・メッシは違う。バルセロナを出てどこかでプレーする考えはない、と彼は断言しました。
「バルセロナを出ようかという気にはならないよ。ここよりも良い場所は、どこにもないだろうからね。ここは世界最高のチームであり、世界最高の街なんだ。僕の子どもたちはここに友達がいるし・・・ 僕にはチームを変える必要がない。力を証明するためにどこかへ行く必要がない」
かつてないほどに明白なコメント。クレとしましては嬉しいかぎりです。
ちなみに現役引退後については、「何をしているのか、分からない。これから楽しいこと、好きなことに出会っていくだろうけどね。今のところ、監督は考えてないんだ。ジダンは(現役時代に)監督になりたくないって言ってたけどね・・・」とのことです。
ネイマールが白くなるのは「ひどい」
では白いユニフォームを身にまとうんじゃないか、とのウワサが絶えない親友ネイマールが、そのとおりに実行してしまった場合はどう感じるか。メッシは正直にこう言いました。
「レアル・マドリーのネイマールを見るのは、サイアクだろうね。彼がバルサにとって意味することはいろいろあるから。退団の仕方はああだったけど、ここでリーガやチャンピオンズといった重要なタイトルを獲得したし、その選手がマドリーに行くのはすべてのバルサファンにとって大きなダメージになるよ。フットボール的にも、彼はマドリーをさらに強くするだろう」
この件について親友ネイになにか言ったか?と訊ねられたメッシは、「彼はすでに僕の考えを知ってるよ」と答えています。
ピッチ内外での頼れる相棒ルイス・スアレスに関しては。
「得点力があるだけじゃなくて、すごく多くのことをもたらしてくれるよ。走って、プレッシングして、それが周りに影響を与える。僕らがプレッシングをしている試合では時々、僕の横へと来たかと思えば、別の場所へ走って行くのを見かけるけど、それが感染するんだ。“自分も行かなきゃ”って思う」
ローマでの敗退は「クソだった」
この日のメッシは打てば響くといいますか、新聞の見出しになる言葉を次から次から発しています。バルセロニスタにとって悪夢となったローマでのチャンピオンズ敗退に関してもそう。バルサの10番はあの逆転負けをこう語りました。
「あれはクソだったよ。僕らが手にしていたアドバンテージからして、自分たちがすでに準決勝にいるように思えていたからね・・・ (準決勝に)すごく近づいていただけに、失望したんだ」
バルサとは対照的に、ギリギリまで追い詰められながらも勝ち進み、3年連続チャンピオンズ決勝進出を果たしたのがレアル・マドリーです。
「マドリーはなにか唯一のものを持ってるよ。ダメなプレーをしていても、勝つんだ。ダメな試合をしながら、なんとかしていく。僕らが勝つためには、相手をすごく上回ってなければならない」
目標は向上し続け、チームタイトルを獲り続けること
フットボール界の記録を次々に塗り替え、異次元の選手との評価をほしいままにしているメッシ。しかし彼は「歴史上最高の選手になることに興味はない」のだそうです。
興味があるのは自己ベスト。メッシはいいます。「シーズンが始まるたびに自分を超えよう、全てを勝ち取ろうとしてるし、ピッチに立つたびに全てを出そう、チームメイトたちや自分のために全力を出そうと思ってるんだ。史上最高であることで、僕はなにも変わらないよ」
「僕はいつだって自分に打ち勝ちたい。史上最高になるためじゃなく、毎年向上して勝ち続けるためにプレーをしているから、誰とも競ってはいないんだ。キャリアが終わる時に、一つでも多くのタイトルを獲れていれば良い。だからまだ手にしていない代表でのタイトルは最高だろうね。クリスティアノ?彼と競うことは僕の刺激にはならないけど、マドリーがまた決勝へ行ってるのを見るのは刺激だね」
かっこいい。一度こんなこと言ってみたい。
自宅に報道陣を招き入れ、40分にわたって様々な思いを語ったメッシ。歳月を経て、経験を重ねていったことで、カメラの前でも自然体に自己表現ができるようになっていったとクラックは説明しています。
「いまはずっと落ち着いて話をしてるよ。以前は気楽には感じなかったけど、今はそういった緊張感はないね」
では、緊張感あふれる試合前の過ごし方はどんな感じか。レオは言います。
「チームメイトたちと一緒にいるようにしているよ。マテ茶を飲んだり、話をしたり、少しウォームアップしたりしながらね。考えごとをしないように、何かしらをしているんだ」
このニュースのまとめ
- ・メッシが自宅でテレビインタビュー
- ・バルセロナを出る考えがないと言い切った
- ・ネイマールにはマドリーに行ってほしくない
- ・落胆したローマでの逆転負け
- ・競っているのは誰でもなく、自分自身
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