リーガを知るベテラン補強選手たち、今のところ出番なし
バルサがいつになく活発に動いた2019年冬の移籍マーケットにおいて、半年契約で獲得した二人のベテラン選手、ヘイソン・ムリージョとケビン=プリンス・ボアテング。控え役としての入団ゆえに出番は少ないものと予想していましたが、気持ちいいくらいに出番がないここまでの1ヶ月間です。
ムリージョはここまでコパの2試合に出場しましたが、カード累積で出場停止後は姿が見えない。
ボアテングに至っては入団翌日にコパ・セビージャ戦でいきなり先発デビューしたきり(2-0負け)、ベンチ生活が続いている。
トレーニングで使えると判断するまでは、選手をベンチに漬けるバルベルデ。即戦力になることを理由に獲得されたベテランも適応期間中は起用しないのであれば、適応済みのカンテラーノで良かったんじゃないかと思ってしまいます。
2月後半はハードで決定的な遠征×4
毎年、選手の疲労度とフォームの調整に苦労する2月。
ここ数試合のイバン・ラキティッチなど明らかに身体が重そうにしていますし、ルイス・スアレスは今年に入って11試合のうち10試合に出場した結果、リーガでは3試合続けてゴールから遠ざかっています。
そういった影響で、バルベルデチームはラ・リーガで2試合連続引き分け、その間にプレーしたコパクラシコも含めると3試合連続で引き分けと足踏みムードです。
そしてこの先のバルサを待っているのが、非常にタフなアウェー4連戦。
2月19日のチャンピオンズ 1/8 final イダのオリンピック・リヨン戦を皮切りに、23日のセビージャ(リーガ)、27日と3月2日のレアル・マドリー(コパとリーガ)と、“トゥールマレ”(峠越え)と呼んで差し支えないタフな遠征が4つ続く。
今週末にカンプノウで行われるバジャドリー(現15位、得点数リーガ最少)との試合では出来るかぎり主力のエネルギー消耗は控えたいですし、ムリージョとボアテングがラ・リーガでついに起用されるかもしれません。
必要な補強だったのか
というか、この4試合を主力たち(ピケとスアレス)が良い状態で迎えるために、もう少し使われていて然るべきだったムリージョとボアテングに出番のなかった理由が適応不足なら、「即戦力」とリーガを知るベテランにこだわったのは、なんだったのか。
頼りないだろうけれど19~20歳のカンテラーノを起用し、クレを喜ばせれば良かったんじゃないかと皮肉っぽく思ってしまいます。
控え選手に不安のあったセントラルとデランテロ・セントロのポジションを、監督の要望にそってベテランで補強するのはそれなりの説得力がありました。彼らが活躍してくれれば、日本円にして数億円の賃料も高くはない。でもここまでの様子だと、特にムリージョの方は必要だったかと疑問です。
エルネスト・バルベルデは実戦で使えると判断するまでトレーニングで鍛える傾向にありますが、さて、これから勝たねばならない試合が増えていくなかで、冬の補強選手たちが活躍する機会はあるのか。
スアレスは時々休ませた方がゴールを決めているので、プリンス・ボアテングにもうちょっと出番を与えれば良いと思うんですがね。
結論を出すのは6月としても、プランに疑問符が付くここまでの経緯であります。
このニュースのまとめ
- ・即戦力のふれこみで獲得したムリージョとボアテングに出番がない
- ・適応不足が起用されない理由なら、カンテラーノで良かったような
- ・バルサは来週からタフで決定的なアウェー4連戦が控える
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