古巣の広州と期限付き移籍(買取義務オプション付き)で合意
パウリーニョ・ベセーラ(29)の期限付き移籍でFCバルセロナと広州恒大が合意した、との公式ニュースが発表されました。期間は1シーズン。バルサ公式によると、広州による買取オプションが付いた期限付き移籍です。
そしてメディアによるとこの買取オプションは5,000万ユーロ。両クラブから価格に関する公式発表はなされていません。
広州恒大は1年前、バルサが契約解除金の4,000万ユーロを支払ってパウリーニョを引き抜いた、ブラジル代表セントロカンピスタの元所属クラブ。古巣復帰です。
12月末に買い取られる
パウリーニョの移籍に関する発表は、まず広州恒大によって行われました。
バルサによる発表があったのは、その数時間後。
時間差の理由は、MDによると、バルサは全ての書類で合意に至るのを待っていたからです。
買取オプションについては、バルサの公式ウェブサイトでは詳しい説明はなく、広州恒大のサイトは言及もしてないそうですが、MDは「このオプションは2018年末で終了し、広州は5,000万ユーロを支払わねばならない」と報道。
SPORTも同じく「買取オプションは義務であり、価格は5,000万ユーロ。今年の12月31日前に実行される必要がある」と伝えています。
オプションについて積極的に報せたくないのは、中国クラブの事情?
良いビジネス、だが寂しい
いずれにせよ、パウリーニョことパウパウのFCバルセロナ時代は1シーズンで終了のようです。
昨年夏の契約時、獲得を大いに疑問視されたパウリーニョでしたが、シーズンが開幕するやダイナミックなパフォーマンスで結果を出して批判を称賛へと変換。最終的には49試合に出場し、9ゴールを記録しました。
もうすぐ三十路のパウリーニョに巨額のオファーが届いていると知った当初は、“クラブと選手の双方に良い話であるなら受けるべきだ”と思っていたのですが、いざ決まってしまうと寂しい気持ちが溢れてきまして。
最近はムンディアルでの活躍を見ていたので、余計に“勿体ない”なんて思ってしまうので勝手なものです。
ペップバルサがセイドゥ・ケイタの退団によって選択肢を一つ失ってしまったように、バルベルデバルサもまた異質なパウリーニョがいなくなることでバリエーションがなくなり苦労するのでしょう。
(その戦術オプション、バリエーションのひとつ止まりだったことも、彼が移籍を受けた理由か)
パウパウ、1年という短い期間でしたが、ありがとう。
いい笑顔も好きでしたよ。
がらりと変わる中盤
2018/19シーズンのバルセロナは、アンドレス・イニエスタが抜け、パウリーニョも移籍、アンドレ・ゴメスもおそらくいなくなることで大きく様変わりします。
代わりに加入するのは南米直輸入の若手アルトゥール・メロ(21)とバルサBから昇格するカルラス・アラニャー(20)。
この二人が才能溢れる若手であっても、短期的にはどうしても戦力ダウンになり、アラニャーは特に長期負傷中で9月半ばまでプレーできないので、実績ある選手を誰か押さえようとの話が当然出てきます。
5,000万ユーロをどう使う
そこで、パウリーニョが残す5,000万ユーロをどう活かしていくか・・・。
今のところメディアに補強候補として連日報じられているのは、ウイリアン(29歳 チェルシー)とアドリアン・ラビオ(23歳 PSG)です。
ウイリアンはウスマン・デンベレがいる現状で頑張る理由が分からず(しかも8,000万ユーロとか)、抜けるパウリーニョの穴埋めとも全然違う。せっかく空くEU外選手枠もまた埋まってしまう。三十目前。
ラビオは数年前からバルサのウワサもある長身セントロカンピスタで、二択の場合はいくならこっちでしょう。PSGとの契約が2019年で終了しますので、それも交渉の有利ポイント。ただPSGは相手としては関わりたくないところです。
アヤックスがこの夏にフレンキー・デ・ヨングを手放しても良し、ということなら嬉しいんですけれど・・・ オランダの新星は来年になりそう。パウリーニョの二匹目のドジョウ、若くてああいうタイプはいないんですかね。
このニュースのまとめ
- ・バルセロナと広州恒大がパウリーニョの期限付き移籍で合意
- ・メディアは買取義務オプション付きと報じる
- ・その買取額は5,000万ユーロ
- ・手薄になる中盤をどう補強する?
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