プレミアリーグのクラブから6,000万ユーロの申し出があったという
バルサは将来のために重要な選手と考え、移籍を考えず
フランシスコ・トリンカオ(20)は2020/21バルサのスカッドメンバーとなる。たとえ断りがたく思えるほどに魅惑のオファーが届こうとも・・・ 若手の転売ビジネスが大好きな現理事会ですが、このポルトガル人に関しては、クラブはそのポテンシャルを相当に見込んでいるようです。彼はスカッドに欠けているピース、サイドを崩すアタッカーになれる逸材なので。
2020年に入り、急成長
Francisco António Machado Mota Castro Trincao フランシスコ・トリンカオ(バルサTVのお姉さんがそう発音しているので、トリンコンではなくトリンカオでいきます)。今年1月31日に2020/21シーズンのFCB加入が発表された、スポルティング・ブラガの攻撃的選手です。
1999年にポルトガル北部の港町ビアナ・ド・カステロに生まれた同国期待のキラキラ星で、今季はトップチーム定着初年度にして9ゴール・13アシストを記録(40試合・先発19)。うちリーガNOSでは8得点・8アシストの成績を残しています。
際立っているのはバルサ移籍が発表されて以降、というか2020年に入ってからの伸びっぷりで、1月4日にリーガ初得点を決めると、2月下旬からの(コロナ中断を挿んでの)4試合連続弾を含む8得点の活躍。アシストも順調に重ね、引き出しを増やしてきた様子です。
結果を出したことで認められ、3月以降は12試合連続での先発出場。
去年のフレンキー・デ・ヨング同様に、見事に表門から古巣を送り出されてバルサ新生活への挑戦であります。
転売で2,900万ユーロの利益・・・だが
欧州のグランデたちが関心を抱いていたトリンカオを確保するため、バルサは1月末、SCブラガに契約解除金(相当)の3,000万ユーロを支払うことでオペレーションを成立させています。
これにFIFAが決めた、23歳以下の選手獲得時に適応される連帯貢献金・育成補償金が94万ユーロが加わり、3,100万ユーロがバルサの支払う(支払った)獲得費です。
そしてここにも絡んでくるのが、スーパーエージェント様のジョルジュ・メンデスなんですね。。
スポルティング・ブラガはオペレーションの仲介役を果たしたメンデスに150万ユーロ(+バルサでの成績に応じた550万ユーロ)のコミッションを支払うと発表しています。
で、そのメンデスがバルサに対し、今度は6,000万ユーロのオファーを英国方面の有力クラブから持ってきたんだけれど、バルサはそれをきっぱりと断ったというのが8月3日版SPORTです。
なにもせずに2,900万ユーロの利益とは、バブル時代の不動産取引か・・・ というような話。それにしてもプレミアのクラブは無茶をします。
スカッド若返りの重要なピース
フランシスコ・トリンカオは、こちらもトップチーム選手としての加入が予想されているペドリ、そして3人のカンテラーノたち(アンス・ファティ、リキ・プッチ、アラウホ)と並び、バルサスカッド若返り計画の重要な一員です。
ジュゼップ・マリア・バルトメウ会長は最近のメディア取材にて若者たちに賭けると繰り返し強調しており、経済面よりもスポーツ面を重視し、カンプノウで育てていくとの意気込みは評価するとします。
エストレーモでの働きに期待
トリンカオは左利きながらも左右どちらのサイドでもプレーが出来るエストレーモで、ブラガでは圧倒的に右での出場が多いです(得点とアシストも、右エストレーモとしてのもの)。バルサでもおそらくは右エストレーモでの出番となるのでしょう。
プレー動画集を見ていると、ブラガではレオ・メッシ的な役割を果たしているような。右サイドでボールを持って、中央にカットインしてシュートするプレーです。一方でスピードとドリブルを活かした、いかにもエストレーモというゴールライン前まで切れ込んでのセンタリングもできる様子。
アレックス・コリャド(21)と似た感じでしょうか。なら年齢も同じくらいやし、コリャドでええやんかとも思うのですが・・・ プリメーラ経験では勝ってますし、輝きを放ってくれれば納得します。
ネイマールが家出してから不在となっていた、サイドを単独で崩せる選手になってほしい。
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