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トリンカオ:嵐の日の入団プレゼン「歴史を作るためにここにいる」

バルサがメッシ退団表明で揺れる日に、新加入選手として紹介されたエストレーモ
攻撃的なポジションはどこでもOK、監督が求める役割をこなすと語る

2020年8月26日(水)、カンプノウ周辺がレオ・メッシ退団表明でがくがくと揺れる中、フランシスコ・トリンカオのバルサ入団紹介(プレゼンテーション)が行われました。バルサ選手として初の記者会見で若きアタッカンテが示したのは、自分の仕事に全力で取り組み、「バルサの歴史になる」こと。心意気や良しです。

FCバルセロナとトリンカオの契約は2025年6月末までで、契約解除金は5億ユーロ。バルサがスポルティング・ブラガ(ポルトガル)に支払う移籍金は3,100万ユーロです。

メッシ退団表明に注目集中

2020/21シーズン最初の入団選手たちは、お気の毒です。コロナウイルスの影響で、カンプノウにファンを迎えてのお披露目会ができない。メディアの注目が大エース・メッシの去就に集まり、ほとんど話題にならない。スポーツ紙の表紙を飾れない。契約合意時には想像だにしなかったであろう、未曾有のクラブ危機。楽しみにしていたメッシとのプレーが突然不可能に・・・。

たとえば仮にエリック・ガルシアがこれからバルサ復帰を決断するとして、それは現状を見た上での覚悟ある決断です。しかし昨日、バルサ界隈がメッシ嵐に包まれた中で入団プレゼンテーションに臨み、メッシについて訊ねられて「残ってほしいです」なんて言わされたトリンカオは甘酸っぱかったろうなと。

もはや感嘆すべきは、その嵐のど真ん中にいるにも関わらず満面の笑みでサイン儀式にやってきたジュゼップ・マリア・バルトメウ最低会長・・・ 彼のメンタルはどんな構造になっているんでしょうか。強い。
さすがに記者会見(リモート)は強化責任者のラモン・プラネスに任せ、出てこなかったですが(スポーツ部門副会長も兼任しているので通常は出席)、トリンカオが主役となるべき場を荒れるのでね・・・

会見は約22分間で前半10分がトリンカオ、後半10分はプラネスへの質疑応答となってました。
記者会見でラモン・プラネスが「トリンカオ」と発音しているので、トリンカオ表記継続。

まずは監督と話をする

フランシスコ・トリンカオのバルサ移籍は冬マーケットの最終日、1月31日に発表されていました。
そしてトップチームがチャンピオンズ・ファイナル8を戦うためにリスボンへと旅立ったのと入れ替わりで、同期のペドリやレンタル復帰選手たちと共にシウタット・エスポルティーバ(クラブのスポーツ施設)でのプレシーズンを開始。なので特殊なタイミングでの入団プレゼンテーションです。

それがメッシの退団希望と重なってしまった。記者会見でも当然感想を訊ねられてますが、「もちろん彼に残ってほしいです。でも僕に答えられることでもないので・・・どうなるか見てみましょう」との回答、これくらいしか言えませんよね。

新監督クーマンとは「まだ話していない」と明かすトリンカオ。彼は得意なポジションについてこう述べています。「彼が僕になにを望んでいるのかを知るために、最初にクーマンと話をしなければなりません攻撃的なポジションはどこでも居心地が良いですし、自分はチームを助けるためにいます。テクニコが僕に期待するものを見ていきましょう

そしてポルトガル人の先輩ルイス・フィーゴについて訊ねられた彼は、こう言いました。
「フィーゴはとても良い選手ですが、僕は自分の歴史を作るためにここにいます

バルサとポルトガル人選手はあまり相性が良くないのか、抜群な成績を残した前例はあまりいません。フィーゴは良いところまで行ったのに(カピタンも務めた)終わり方が最悪。シマオクァレスマはさっぱり。アンドレ・ゴメスも残念な結果に終わり、ネルソン・セメドももうちょっとです。ビトール・バイアフェルナンド・コウトは直接見ていないですが、さほどな印象。デコくらいでしょうか、足跡を刻んだのは。

多くを学べるはずだったレオ・メッシもいなくなっちゃいそうですし、変革期のバルサに来たことは大変でしょうが、動乱の時代は成り上がるチャンスでもあるので輝くものを見せて大きくなってほしい。サイドアタッカー枠は手薄ですから可能性は広がっています。バモス、フランシスコ。

 

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