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“本命ではない” バルサのチャンピオンズが始まる :Ferencvaros戦

悪夢の2-8から2ヶ月余り、バルサが欧州での戦いを再開する
挑戦者として一つずつ勝ち進み、可能なかぎりタイトルに近づければ

「私たちは優勝候補の筆頭ではないけれど、成功することは出来る」。バルサ監督としてのチャンピオンズデビュー戦 vs Ferencvaros の前日会見で、ロナルド・クーマンはこのように現在のチームの立ち位置を表現しています。バルサであるからには頂点を目指すのだけれど、特別なチームでないことは認めねばならない。なにせ2-8の衝撃からまだ2ヶ月と6日ゆえ、地に足を付けて行かねばならないのです。

地に足を付けての出発

毎年、バルサのチャンピオンズは応援メディアの威勢の良い言葉と共に始まり、敗退するまでは優勝するものとして扱われていきます。今季ももちろん、目指すは5月29日のイスタンブール決勝です。

しかし過去3シーズンの敗退ぶり、とりわけリスボンでのバイエルン戦の記憶は生々しい今は、メディアもどっしりと地に足を付けている。どん底から再出発のチームのことを「今年こそ優勝だ!」と書いても空しいだけですし、バルサはもう以前のような“Sランク”ではありません。
けれども戦いようによっては上位に行けるし、もしかすることもあるので、「私たちは優勝候補の筆頭ではないけれど、成功する(勝ち上がっていく)ことは出来るさ」くらいのスタンスがちょうど良い。挑戦者として成り上がっていきましょう。

じゃあどのくらいが、上手くいったと言えるのか、となると議論の分かれるところでしょうか。

メッシの最後の機会?

一方で、これが「メッシにとってバルサで最後のチャンピオンズ」かもしれない現実は、バルセロニスタを焦らせもします。
契約延長をしなければ、2021年6月30日でレオはクラブを去ってしまう。バルサのカピタンマークを巻いたメッシが大耳杯を掲げる機会はおそらくこれが最後・・・ どうにかして彼にチャンピオンズを獲ってほしいですが、変革期のチームが勝てるほど甘い大会ではないですからね。。

まあ千里の道も一歩から、なので、今夜のFerencvaros戦に良いイメージを残して勝って、次のエル・クラシコそしてユベントス戦へと弾みを付けることです。ひとつずつ勝っていく以外に、シーズン最後の夢を見ることはできない。

あの巨大な失望を希望に変えていくのも一歩ずつです。傷ついた仔猫が少しずつ、人に心を開いていくようなイメージですかね・・・

また、シーズン開幕からずっと悪い意味で注目されているアントワン・グリースマンに、光明が見える試合になればいいのですが、果たしてどうなるか。なにはともあれ、(無人ながら)カンプノウにチャンピオンズが戻ってきます。良い勝利を。

 

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