エル・クラシコに向けて弾みを付ける快勝
スコアほどの内容はなかったようだが、省エネで勝つ目標は達成。
ジェラール・ピケが退場になったのは痛い。
クーマンバルサがチャンピオンズリーグで5-1の白星発進。必須となる3ポイントを手にしただけでなく、エル・クラシコにエネルギーを温存しつつ快勝することも出来て上々の初戦となった。湿っていた攻撃陣にゴールが戻ったのも朗報。ジェラール・ピケが次節トリノで使えないのは痛い。
試合のポイント
●ハンガリー王者の警告:文字実況からの情報ではあるが、立ち上がりのバルサはあまりリズムが良くなかったようだ。ハンガリー王者は守るのではなく、前に出ることで勝機を見いだそうとした様子。10分にはオフサイドながらも Tokmac の豪快なゴラッソが決まるなど、Ferencvarosはバルサを驚かすことに成功している。20分にも Isael のシュートが枠の右角を直撃。思い出作りのためにカンプノウに来たわけではない、と警告するハンガリーチーム。
●やはりメッシ:バルサはボールを支配するも、決定機は作り出せずにいた。惜しかったのは16分、アンス・ファティとの連携でメッシが守備組織を崩した場面だ(GKの Dibusz が好セーブ)。そして前半の残り時間が1/3に近づき、そろそろ状況を打開したくなる時、現れたのがメッシだった。ドリブル突破を仕掛けたレオをDFが倒し、PKの笛。これはメッシ自らがネットに沈め、バルサがどうにか先制に成功している(27分)。
●一方的展開に:リードを手にしたことで、バルサのリズムとインテンシティは向上。以後はカタランチームが悠々と試合を進めていった。35分のアンス・ファティの至近距離弾は、GKが信じられない反応速度で左足ブロック。39分には速攻からのメッシ弾がクロスバーを叩くなど、追加点はもう時間の問題だった。そして42分、フレンキー・デ・ヨングのライン裏への浮き球パスに抜け出したファティが直接合わせて2-0。彼のシュートの上手さにはいつも感心する。
●コウチーニョ現る:とどめの3点目は、後半開始から程なくして生まれた。それまではあまり存在感がなかったというコウチーニョだが、それでも好機で決められるのは良い兆しだ。3-0となったことで、あとは調整の時間。クーマンは一気の3枚換えを行い、ジュニオル、ペドリ、デンベレをピッチに送り出した(セルジ、アンス、トリンカオと交代)。
●痛いピケの退場:だがそこから、試合はややもつれる。68分、ピアニッチのパスが奪われ、スピードに乗ってエリアへと突入した Tokmac をピケが倒したことで主審はPKを示すとともにレッドカードと判定したのだ。たしかにピケは思い切りシャツを引っ張っているが・・・ 彼を次節ユベントス戦で起用できなくなったのは痛い。普通に得点されてた方がまだマシだった事例。
●我慢のちマニータ:1点を返し、数的優位も手にしたことで、ハンガリー王者は元気を取り戻した。バルセロナにとっては我慢の時間帯。相手の勢いをボール保持によって弱められたのは、今後への自信となるだろう。82分に再び試合を落ち着かせたのが、新星ペドリ(祝CLデビュー)だというのも嬉しい。デンベレの突破から生まれたゴールだが、デンベレはさらに89分に自らネットも揺らしてマニータを完成へ。良かったんじゃないでしょうか。
ただ、メッシに笑顔がなかったのはどうしてだろうか。
トピックス
●36チーム目の犠牲者:Ferencvaros戦でのゴールにより、レオ・メッシがチャンピオンズで得点を決めたチーム数が36となった。41チームと対戦し、うち36チームに得点しているという。これはもちろん大会最多で、2番手は33チームのクリスティアノ・ロナウドとラウール。
●歴史を作った若者たち:記録を作ったのはメッシだけでない。アンス・ファティとペドリがそうで、チャンピオンズにおいて、同じ試合で二人の18歳未満選手が得点したのは彼らが初めてだという。バルサの未来。
●特別なペドリ:ペドリにとっては、このFerencvaros戦がチャンピオンズデビューだった。そこでさっそくゴールも決めてしまうあたり、特別な星の下に生まれた選手だと改めて思わせる。17歳330日での欧州大会得点は、アンス・ファティ(17歳40日)、ボージャン(17歳217日)に次ぐバルサ歴代3番目の若さとなる。
●トリンカオ合格:もう1人の期待の若手、トリンカオも上々のチャンピオンズデビューとなった。エル・クラシコへと温存されたグリーズマンに代わって初先発。相手ラテラルに対して常に勝負を仕掛け、何度かは得点機も作り出している。あとはシュート精度か。62分間の出場でシュート3本、パス成功率86%。個人デュエルでの勝利は8回。被ファールは2回、うち1回では相手がイエローカード。
●デンベレもアピールに成功:チャンピオンズで途中出場から得点とアシストを両方やってのけたバルサ選手は、2005年チェルシー戦のマキシ・ロペス以来、ウスマン・デンベレが初だそうだ。週末のヘタフェ戦では冴えなかったデンベレだが、この試合では何度も危険を生みだし、期待に応える働きをしていた。ペドリのゴールは半分はデンベレの突破から。上手くハマれば今回のように面白い存在となるだろう。
Champions League | Jornada 1 | |
20 de Octubre 2020 – martes 21:00 h Camp Nou:— |
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FC Barcelona | Ferencváros |
5 | 1 |
Goles | |
Messi (27pk) | |
Ansu Fati (42) | |
Coutinho (52) | |
Kharatin (70pk) | |
Pedri (82) | |
Dembélé (89) | |
Titular | |
Neto【】 | Dibusz |
Sergi Roberto【】 | Botka |
Piqué【】 | Blazic |
Lenglet【】 | Kovacevic |
Dest【】 | Civic |
Pjanic【】 | Kharatin |
De Jong【】 | Laidouni |
Coutinho【】 | Sigér |
Trincao【】 | Zubkov |
Ansu Fati【】 | Isael |
Messi (c)【】 | Tokmac Nguen |
Cambios | |
Sergi Roberto→ Junior【】(62) |
Laidouni→ Somália (63) |
Ansu Fati→ Pedri【】(63) |
Civic→ Heister (63) |
Trincao→ Dembélé【】(63) |
Nguen→ Boli (71) |
Coutinho→ Araujo【】(70) |
Zubkov→ Mak (71) |
Pjanic→ Busquets【】(76) |
Botka → Lovrencsics (77) |
Entrenadores | |
Ronald Koeman【】 | Serhiy Rebrov |
Arbitro | |
Sandro Schärer (suiza) | |
Tarjetas | |
Piqué (68TR) | Laidouni (32) |
Civic (44) | |
Kharatin (85) | |
Kovacevic (90+2) | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
2 | 3 | 5 |
Goles |
1 | 1 | 0 |
13 | 9 | 22 (11) |
Tiros a puerta |
8 (2) | 5 | 3 |
4 |
Ocasiones de Gol |
2 | ||||
4 | 1 | 5 |
Corners |
0 | 0 | 0 |
1 | 1 | 2 |
Fueras de juegos |
4 | 2 | 2 |
388 | 371 | 759 |
pases |
476 | 285 | 191 |
62% | 54% | 58% | Posesion del Balon | 42% | 46% | 38% |
3 | 4 | 7 |
Faltas |
15 | 6 | 9 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Amarillas |
4 | 2 | 2 |
0 | 1 | 1 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
テル・ステーゲン、ジョルディ・アルバ、マテウス、ウンティティが負傷中。 イニャキ、アルナウ、アラウホ、ブスケツ、アラニャー、グリーズマン、ブライスウェイト、デンベレ、リキ・プッチ、ペドリ、ジュニオル、ミンゲサがベンチスタート。 ローテーションが行われ、ブスケツとグリーズマンに代わってピアニッチとトリンカオが先発出場となった。トリンカオはこれが初先発。
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Titular | Final |
2020年10月21日(水)、Ferencvaros戦翌日のバルセロナスポーツ紙。それぞれに表紙の選手が違うのが、逆に良いです。
MD「信じるためのマニータ」
- ■信じるためのマニータ
- → クーマンバルサが、エル・クラシコ前のゴールラッシュでリスボンの大失敗を後ろへとやる
- → 若きアンスとペドリのペアが輝き、レオ、コウチーニョ、デンベレと共に得点。そしてレッドカードのピケはトリノでは出場停止となる
- ■テル・ステーゲン/ピケ/ラングレ/デ・ヨング
契約更新のポーカー - ■バイエルン・ミュンヘン対アトレティコ・マドリー 21時
スアレスはリベンジを求める
今はロヒブランコとなったルイスに、痛ましい2-8の賠償を受けるチャンス - ■レアル・マドリー対シャクタール 18時55分
ラモスはエル・クラシコへと温存 - ■今日、不信任投票に関する決定があるだろう。月曜日に理事会を招集
SPORT「エル・クラシコ前のマニータ」
- ■エル・クラシコ前のマニータ
- チャンピオンズでの楽しいゴールラッシュ
メッシ、アンス・ファティ、コウチーニョ、ペドリそしてデンベレが得点 - ■契約更新!
ラングレ、デ・ヨング、ピケ、そしてテル・ステーゲンが、給与の受け取りを伸ばすことを受け入れる代わりに契約を延長 - ■チャンピオンズ/レアル・マドリー対シャクタール 18時55分
ラモスはなく、迷いはたくさんのジダン
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