頑張った、しかし3連勝ならず。
メッシとアラウホの得点で逆転に成功するも・・・
守備の隙を突かれて同点、なかなか結果を継続できないクーマンチーム。
前進をしてはまた後退、を繰り返しているクーマンバルサ。首位レアル・ソシエダ相手の好試合によって生じた上昇気流に乗りたいところだったが、バレンシアに守備の隙を突かれて2失点、勝ちきることは出来なかった。意欲は大いに感じられただけに惜しい。得点はメッシとアラウホ。レオは同一クラブにおける得点数で王様ペレの記録と並んでいる。
試合のポイント
●継続ならず:ここまでレアル・マドリーとレアル・ソシエダに勝利し、上位チーム相手に強さを見せるバレンシアがバルセロナ戦でも気を吐いた。バルサが痛かったのは、彼らが得意とするセットプレーやカウンターアタックで守備の弱さが出てしまったこと。数日前のレアル・ソシエダ戦での躍動感はこの試合では姿を潜め、攻守両面での物足りなさが際立っていた。デ・ヨングに違和感が生じて温存し、機能したシステムを継続できなかったのがツイていない。
●ちぐはぐなバルセロナ:デ・ヨングを休ませたことで縦への推進力が弱まり、かつペドリの位置が後方に下がったことでラ・レアル戦の良さがバルセロナから消えていた。4-3-3っぽい急造システムはほとんど機能せず。守備においてもバレンシアに易々とカウンターの余地を与え、25分あたりから連続して決定機を作られている。得点が動いたのは29分。カルロス・ソレールのロスカはテル・ステーゲンの横っ飛びセーブで弾いたものの、続くCKを活用した“チェ”が先制に成功したのだった。得点者ディアカビのヘッドは見事だったが、完全にフリーになっていたのがね・・・。
●ハーフタイム直前の同点弾:4-4-2のブロックでエリア周辺の守りを固め、スペースを消すバレンシアに対してバルサは有効な攻め手を見出せなかった。44分にはマキシ・ゴメスのヘッド弾を聖テル・ステーゲンがパラドーン。これが決まっていれば、バルサは窮地に立たされていただろう。しかしその直後、ゲームは次の分岐点を迎えた。単騎特攻するグリーズマンをガヤが後から押し倒し、主審はPKの笛を吹いたのだ。ガヤに一度提示されたレッドカードは画面チェックにより取り消されたがPKは認められ、メッシのゴールで同点としたバルサ。PKはドメネクが止めるも、こぼれ球をアルバが上げ、メッシが押し込むレアなプレーだった。身体ごとネットに飛び込むカピタンの気迫にシビれた。
●アラウホの爽快な逆転ゴール:前半終了間際に追い付いた勢いを、バルサは後半開始早々も継続させた。51分、CKの流れからロナルド・アラウホのアクロバティックボレーが決まって逆転に成功。ゴール前の混戦から思い切りよく右足でボールを叩いたのだが、デランテロ顔負けの爽快なゴラッソだった。試合を通じ、1対1での強さと速さを見せていたアラウホ。ピケを欠く守備陣の中心として試合ごとにたくましく成長している。
●流れ掴めず同点に:クーマンは後半頭からフレンキー・デ・ヨングを投入し、かつブライスウェイトを9番の位置に置く修正を施している。これによってバルサは幾らかの統制を取り戻し、ブライスウェイトは55分に3点目かというヘッド弾を放つのだが(ゴールラインを完全に超えていなかった)、試合はその後も落ち着かない展開が続いた。68分にはガヤが左サイドをえぐると、センタリングをマキシ・ゴメスが合わせて2-2。単発のチャンスを効率的に活かされて悔しい。上手いことミンゲサの前に入られてしまった。
●勝ちきれずに終了:残り20分、バルセロナには再逆転する機会が何度かあった。71分、ドリブルで持ち上がったミンゲサのロングシュートはGKドメネクがセーブ。72分、コウチーニョの十八番シュートもGKがブロック。77分、再びコウチーニョが狙うもわずかにポスト横を通過している。グリジもコウも、こういうのが決まれば英雄なのだが。局面打開を図るクーマン79分、そのコウチーニョに代えてラングレを入れることで3バックへと変更する。そして両ラテラルが前に出てエストレーモ化。だがこれが効果的とはいえず、最後は試合のコントロールが失われ、ボールが両陣営を行き来する展開で終了している。二歩進んで一歩下がる。忍耐強く見守らねばならないクーマンバルサだ。
トピックス
●レオ・メッシ、王様ペレに並ぶ:バレンシア戦での同点ゴール(1-1)はメッシにとってバルサでの通算643ゴールとなり、“オ・レイ”がサントス(~1974)で樹立した歴史的記録(同じクラブでの最多得点数)に並んだ。ペレが757試合でこれを成したのに対し、メッシは748試合での到達。
●
| La Liga | Jornada 14 | |
| 19 de Diciembre 2020 – sabado 16:15 h Camp Nou:— |
|
| FC Barcelona | Valencia CF |
| 2 | 2 |
| Goles | |
| Diakhaby (29) | |
| Messi (45+4) | |
| Araujo (52) | |
| Maxi Gómez (69) | |
| Titular | |
| Ter Stegen【】 | Jaume Doménech |
| Dest【】 | Wass |
| Araujo【】 | Gabriel Paulista |
| Mingueza【】 | Diakhaby |
| Jordi Alba【】 | Gayá |
| Busquets【】 | Musah |
| Pedri【】 | Carlos Soler |
| Coutinho【】 | Racic |
| Messi (c)【】 | Cheryshev |
| Griezmann【】 | Guedes |
| Braithwaite【】 | Maxi Gómez |
| Cambios | |
| Busquets→ De Jong【】(46) |
Musah→ Blanco (42) |
| Griezmann→ Trincao【】(73) |
Guedes→ Manu Vallejo (87) |
| Coutinho→ Lenglet【】(79) |
Cheryshev→ Kang In (90) |
| Pedri→ Pjanic【】(86) |
|
| Entrenadores | |
| Ronald Koeman【】 | Javi Gracia |
| Arbitro | |
| Hernández Hernández (canario) | |
| Tarjetas | |
| Griezmann (13) | Gayá (45+4) |
| Mingueza (56) | Blanco (45+7) |
| Jordi Alba (90+1) | |
| Lenglet (90+2) | |
| 名前の次の数字は評価点:平均点【5】 | |
| Estadisticas | ||||||
| 1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
| 2 | 0 | 2 |
Goles |
2 | 1 | 1 |
| 6 | 19 | 25 (9) |
Tiros a puerta |
11 (4) | 3 | 8 |
| 1 | 5 | 6 |
Ocasiones de Gol |
5 | 2 | 3 |
| 1 | 7 | 8 |
Corners |
3 | 0 | 3 |
| 0 | 1 | 1 |
Fueras de juegos |
1 | 0 | 1 |
| 715 |
pases |
261 | ||||
| 76.6% | 68.4% | 72.7% | Posesion del Balon | 27.3% | 31.6% | 23.4% |
| 125 | perdidas de balon | 104 | ||||
| 49 | recuperaciones de balon | 51 | ||||
| 5 | 5 | 10 |
Faltas |
14 | 5 | 9 |
| 1 | 3 | 4 |
Tarjetas Amarillas |
2 | 0 | 2 |
| 0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
| Formación | |
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ピケ、デンベレ、セルジ・ロベルト、アンス・ファティが負傷中。 引き続きアラウホ&ミンゲサの若きセントラルコンビ。特にアラウホはもうピケを欠くセントラル陣の中心となっている。直前に違和感が生じたというデ・ヨングは大事を取ってベンチとなり、コウチーニョに出番。ブライスウェイトは今回も左サイド。 ハーフタイム前に同点に追い付きはしたものの、あまり機能してなかったことで中盤を修正。後半頭でセルヒオに代えてデ・ヨングを投入したのが1人目の交代となる。ラ・レアル戦で躍動したペドリとデ・ヨングがこれで揃うも、ペドリは底に入ったのでメッシとの距離が遠い。ブライスウェイトは中央へ。 |
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| Titular | Final |
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2020年12月20日(日)、バレンシア戦翌日のバルセロナスポーツ紙。
MD「苦いペレ」

- ■苦いペレ
- → PKを外した後(のプレーで)、メッシがひとつのクラブにおける最多得点者(643ゴール)としてオ・レイ(ペレ)に並んだ
- → バルサはアラウホのアクロバティックなシュートで2-1としたが、引き分けにより首位から8ポイント差へと遠ざかる
- ■編集長コラム:難しい移行期
- ■アトレティコ/マドリー 2-1 エルチェ
ルイス・スアレスの2得点で首位固め - ■エイバル対レアル・マドリー 21時
好調マドリーがイプルアで試験
SPORT「後退」
- ■後退
- → クーマンチームが再び躓き、バレンシアを倒すことはできず
- → レオが同点とし、アラウホが逆転させたが、そこからは結果を持ち堪えさせる術を知らなかった
- ■メッシがペレの得点記録に並ぶ!
- ■フットサル/バルサは今日、6度目のコパ・デル・レイを目指す
- ■ラ・リーガ/エイバル対レアル・マドリー 21時
マドリーにとって(勢いが本物であることの)確認か、それとも蜃気楼か - ■ラ・リーガ/アトレティコ 3-1 エルチェ
スアレスの2得点でアトレティコが首位をキープ






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