クーマンが去っても状況に大差なく。
セルジ初采配でチームが突然強くなりはしない。
メンフィスのゴラッソで先制するも、パンチ力不足で勝ちきれず。
クーマン解任によってチームが劇的に改善すれば世話はない。セルジ・バルジュアン臨時監督による初陣は、降格圏から抜け出したアラベスにカンプノウで1-1で引き分け。監督が代わっても取りこぼしは繰り返され、首位との勝点差は開いていく。所々ではきらめくフットボールも見られたが、全体としての流れは変わらず。この勢いでチャンピオンズ・キエフ戦へと臨むバルサに希望はあるのか。
試合 覚え書き (雑)
●立ち上がりのバルサには、ボールを速く回そうとの意図が見られた。これはセルジ効果だった。ただ、パス展開によってアラベスを振り回しはしたものの、決定機を作り出すまでには及ばず徐々に失速。メンフィスのゴラッソで後半開始すぐ手にした先制も、わずか3分後にワンチャンスを活かされ追いつかれてしまっている。得点機が作れない。約束事を自動化させるのは時間がかかる。
●ファーストチーム監督に緊急登板してわずか2日。準備時間のないセルジ・バルジュアンは、デストの右エストレーモ起用などクーマンを踏襲した先発イレブンを送り出した。インテリオールには若きニコとガビ。このカンテラーノたちはハイテンポなボール回しの核となって光を放っていた。新しい試みはエリク・ガルシアのオーバーラップで、アラベスの守備を乱す効果があり。ただしそれらの変化も、決定的な崩しをもたらすには至っていない。
●バルサに待望の先制点をもたらしたのは、メンフィスの一撃だった。前半にも好シュートを放っていたメンフィスは、後半開始すぐの49分、エリア外から豪快な右足ロスカをネットに突き刺し1-0。実に爽快なシュートだった。
●しかしその3分後・・・アラベスは最初の枠内シュートで同点に追いついてしまう。まるでバルサのような中央突破、ホセルとの壁パスによってリオハが守備陣を突破。仕上げにテル・ステーゲンも軽やかに攻略して1-1としている。こういうゴールはバルセロナが決めたい。
●あっさり同点にされたバルサは、もちろん追加点を狙っていく。後半のシュート本数は13で、ここ最近では結構打てている方だ。ただし相手GKを脅かせたかというとそうでもなく、得点の匂いは薄かった。一番惜しかったのはガビの縦パスを受けたメンフィスのプレーで、左ポストに嫌われ得点ならず。フットボールの女神様はバルサにもうちょっと苦労しろと言ってるようだ。
●最後はセルジがバルサBから呼んだアブデがプリメーラデビュー。良い位置でのFKを生み出している。バルデも投入されてエストレーモに入ったが・・・勝利のために切ったカードが若き彼らである点もバルサの現状を表している。
トピックス
●41分に途中交代でピッチを後にしたクン・アグエロ。胸部に違和感があり、病院へ心電図などの検査を受けに行ったとのことで心配だ。何事もありませんように。
●バルサB選手のモロッコ人、アブデ・エッサルソウリ(19)がプリメーラデビュー。81分、ミンゲサとの交代で登場している。アブデは夏に200万ユーロの契約解除金を支払いエラクレスから獲得した選手。スピードがあり両足を使えるのが持ち味だという。序列を落とすデミル・ユスフ。
●土曜の夜に観客数37,278人の寂しさ。
LaLiga | Jornada 12 | |
30 de Octubre 2021 – sabado 21:00 h Camp Nou :37,278 |
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FC Barcelona | Deportivo Alavés |
1 | 1 |
Goles | |
Memphis (49) | |
Rioja (52) | |
Titular | |
Ter Stegen【】 | Sivera |
Mingueza【】 | Ximo Navarro |
Piqué【】 | Laguardia |
Eric【】 | Lejeune |
Jordi Alba【】 | Duarte |
Busquets (c)【】 | Moya |
Nico【】 | Loum |
Gavi【】 | Pere Pons |
Dest【】 | Edgar Méndez |
Memphis【】 | Rioja |
Agüero【】 | Joselu |
Cambios | |
Coutinho【】 Agüero (41) |
Martin Ximo Navarro (20) |
Lenglet【】 Piqué (70) |
Pellistri Edgar Méndez (62) |
Riqui Puig【】 Gavi (70) |
T. Pina Pere Pons (62) |
Balde【】 Nico (81) |
M. Sylla Joselu (80) |
Abde【】 Mingueza (81) |
Manu García Toni Moya (80) |
Entrenadores | |
Ronald Koeman【】 | Calleja |
Arbitro | |
Figueroa Vázquez (andaluz) | |
Tarjetas | |
Sivera (45+5) | |
Duarte (82) | |
名前の次の数字はSPORT評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
0 | 1 | 1 |
Goles |
1 | 1 | 0 |
3 | 13 | 16 (5) |
Tiros a puerta |
3 (2) | 2 | 1 |
1 | 3 | 4 |
Ocasiones de Gol |
1 | 1 | 0 |
6 | 3 | 9 |
Corners |
0 | 0 | 0 |
0 | 1 | 1 |
Fueras de juegos |
2 | 2 | 0 |
811 |
pases |
212 | ||||
79.8% | 79.0% | 79.4% | Posesion del Balon | 20.6% | 21.0% | 20.2& |
137 | perdidas de balon | 108 | ||||
59 | recuperaciones de balon | 53 | ||||
7 | 4 | 11 |
Faltas |
11 | 7 | 4 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Amarillas |
2 | 1 | 1 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
アラウホ、アンス、デンベレ、ブライスウェイト、ぺドリ、セルジ・ロベルト、フレンキーが負傷中。 セルジ・バルジュアン臨時監督の初采配。先発イレブンはクーマン時代を踏襲しており、右エストレーモにデスト、インテリオールはニコとガビの若手コンビ。 2人目の交代もアクシデント。70分、ピケが負傷しラングレが緊急出動となった。 |
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Titular | Final |
2021年10月31日(日)、アラベス戦翌日のバルセロナスポーツ紙です。
MD「動きが取れない」
- ■「動きが取れない」
- → バルサはセルジがベンチに入ってもリアクションなく、本拠地でまた勝利を逃す
- → メンフィスのゴラッソにアラベスが追い付き、青えんじチームは3試合で1ポイントを積み重ねたのみ
- クン・アグエロはめまいで病院へ、ピケは足を引きずってピッチを去った
SPORT「チャビ、早く!」
- ■チャビ、早く!
- → もう一つの忘れるべき試合にて再びカンプノウで2ポイントを取りこぼしたバルサ
- → 泣きっ面に蜂:クン・アグエロ、ピケ、ニコが負傷交代
- → 魂なきチームが進路を変えるためには、チャビの到来がかつてなく必要に見える </li class=”p-background-gray”>
コメント
クーマンがいなくなってもすぐには、とは言え、今節は明らかにクーマン時代とは違うパス回しを見せていました。
セルジもやはりカンテラ育ちだけに、速いパスを主軸としたプレーを主眼に置いてくれます。
もしかすると、バルサの監督はもうカンテラ育ち以外にはできないのではないでしょうか…。
ルイス・エンリケもバルサのカピタンとはいえカンテラ育ちではないので、パスよりもカウンター主体になりましたし。
ただパスが回っても決定力だけはどうにもなりません。
PA内で慌てずにシュートに持ち込む技術は、パス回しとはまた別の才能と、そして経験が必要です。
頼りになりそうなクンは心配な事になってしまいました。大事ないと良いのですが。
今はとにかく決定力で、ファティ、デパイ、クンの3人が必要です。
次はCLですね。
デンベレが復活すれば、右WGと右SBをようやく本職にできますが、どうでしょうかね。
とにかくCLも既に瀬戸際なので、何とか頑張って勝ち点3取って欲しいです。
メッシ依存のツケを払っている感じがします。
幾つかのポジションに、そもそも代表に選ばれないor 定着できないレベルの選手を置かないといけない苦しいチームであっても
トロフィーの夢を見れていたのは他ならぬメッシのスーパープレーがあったからこそ。
選手のレベルがむしろ下がっている現状ではシャビが来たところで
という気もします。
多くの若手がトップチームにデビューすること、活躍することは良いことですが
それと目先の結果は別なので、まだまだ時間はかかるだろうなあと…
アグエロはそもそも結構前からそういう状態だったそうなのでシティの時からあったのかも。次から次へと不幸が。負の連鎖ですね。